表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
All For Love ~Serious love never ends?~  作者: 犬
第一冒険譚 ーInceptionー 《Suit ♡》
32/46

第31話 夜の繁華街〜炎天の緋色〜

かなり遅れました…

前回の終わり方の所為で、爆破落ちみたいになってしまって、申し訳ありませんでした…w

白い月光をを赤く染め上げるように、倉庫は燃えていた。

もちろんガス爆発のせいで…

原因は、アストロが落としたパイプから漏れ出たガスと、コールマンがライターを着火したこと。

それで、この枕工場の倉庫は火事になった。

西誄網はこの時間でも賑わっているので、もちろん人も多かった。

そんな中で、火事が起こったのだから、すぐに大騒ぎになった。

「おい。あれ、大丈夫なのか…!?」

「誰か、消防車を呼んでくれ。」

そんな声が、大通りを飛び交っていた…

倉庫は爆発したのだから、近くには残骸や瓦礫が飛び散っていた。

倉庫の半分は鉄骨が剥き出しになり、屋根も崩れていた。

しかし、そんな状態なのにも関わらず、生存者はいた…


「いやぁ… 死んだと思ったよ。アストロの能力がなかったらね…」

「ラオンの言う通りだわ。こんな予想外なことまで防げるなんて。」

「正直、自分でも驚いてる。これで私たちは一安心だぜ…」

そう。生存したのはラオン達だった。

爆破する直前に、アストロの能力の一つである、透明保護(プロテクション)を使った。

その効果というのが、自分の半径2mにバリアを展開し、攻撃や衝撃を防ぐというものなので…

ラオン達は助かったのだ。

だが、生存者は彼らだけでなかった…


「痛ぇ… 全く、ナンセンスだ…

 この痛みは火傷か骨折だろうよぉ…

 このパイプがなかったら、爆破の衝撃や落下してくる瓦礫で死んでたかもなぁ…

 あいつらに助けられたってわけかよ…」

ラオン達の他にも生存者が1人。それが、コールマンだった。

しかし、爆破前のコールマンとは別人のようで…

まるで戦意が消失していたかのようだった。

パイプに押し潰されながら、月を見上げるコールマンだったが…

その時。ラオン達と目が合ってしまった。



「コールマン… あんたも生きてたのか…

 そのパイプに助けられたのか…?奇跡だなぁ…

 でも、ニアとアストロを傷つけたお前を…

 見過ごす訳にはいかないんだ。」

ラオンは、コールマンのそばへ近づき、そう喋った。

ニアとアストロは、特に何も話さなかったが…

なんとなく、そういう雰囲気なのは察することができた。

「真のトドメだ!コールマンっ…!」

そうして、剣を振りかざすラオンだったが…

その直前。コールマンが喋ったために中断した。

流石、誰にでも優しい王子様だ。敵でも、倒すのを躊躇してしまうのだ。

ニアとアストロも優しいのか。それとも最後の言葉を聞きたかったのか。

ラオンと同じように、コールマンの声に耳を傾けた。


「分かった… 悪かったよ…

 もう、俺は降参だ。あんたらを傷つけたりしない…

 俺ら”ルナ・マフィア”は、ラオン。あんたらの味方になるよ…

 だから、どうか命は許してくれ…

 俺には妻と息子と娘がいる。妻は俺の2歳下。

 長男は5歳で長女は7歳なんだ…

 俺は死にたくないんだ。家族を残してな…

 何だってする。あんたらの為なら…

 どうかお願いだ。俺が最初から間違っていたんだ。

 お詫びはいくらでもするから、どうか許してほしい…!」

コールマンはそう話した。


コールマンの口から出た、思わぬセリフと事実に、ラオン達はしばらく困惑した。

まぁ無理もない。いつもギャングのような立ち振る舞いをしていた、コールマンから…

家族思いで、優しい言葉が飛びたしてきたのだ。

そりゃ、驚くに決まっている。

そうしてしばらく沈黙が続いた。

ラオン達は、理解してから考えをまとめるのに時間がかかってしまったのだろう。

そうして何分か経過した時、ラオンが最初に口を開いた。

「その言葉は… 本心だよね?嘘じゃないんだよね…?

 それなら僕は見逃してあげる。他の2人がどうかはわからないけど…」

「私はラオンの言う通り、見逃すことに賛成だ。

 流石にもう降参しただろ。馬鹿な真似はしないはずだ。」

ラオンに続けて、アストロがそう喋った。

ニアは特に何も喋らなかったが、静かに頷いていた。



そこで3人の考えがまとまった。

つまり、コールマンを見逃すという点で解釈一致したのだ。

そこで、リーダー的役割であるラオンが、コールマンに話した。

「じゃあ、僕たちはコールマン。あんたを見逃すよ。

 その代わり、あんたのチーム(ルナ・マフィア)?は、味方になってくれ。

 魔王を倒すために、協力が必要になるかもしれないし…

 だから、何かあったら連絡するから…

 その時に駆けつけてほしい。それが取引だ。」

「本当に許してくれるのか…?

 こんな俺を…!

 この恩は絶対に忘れない。神に誓う!

 取引は成立だ。お前らの子分だと思ってくれ。」

この取引は、ラオン達にとって、味方が増えるという点がメリットであり…

コールマンにとっては、命が助かって、家族と過ごせるという点がメリットなので…

どちらにとっても有益。つまり、win-winだった。



ー数時間後ー

(いろいろあって大変だった…)



ー緑幻洞、客室ー

「いやぁ。今日はめっちゃ疲れたね… ニアもアストロもお疲れ様。」

今、ラオン達は緑幻洞の客室にいる。

この緑幻洞には刻印があるため、ここに来たのはそれが目的だったのだが…

もう日が暮れて、旅の進行は危険と判断したので、この緑幻洞に宿泊することにしたのだ。


この緑幻洞は、巨大温泉施設である。

外から見るととても高いが、大きさは小さく見える。しかし中に入ると、とても広い。

これは、一種の魔法のお陰なんだとか。

ここは旅館にもなっている、いわゆる、温泉旅館なのだ。

築年数は100年以上。最近、改装工事をしたらしいが…

補強工事だけだったので、雰囲気は当時のまま。

それが人気の秘訣なのかどうなのかは、定かではないが…

いつもは満室で、いろんな観光客が訪れているらしい。



日が沈み、辺りは暗くなっていたので…

ラオン達は、奇跡的に空いていた334号室に泊まることにしたのだ。

金額はそこそこの値段だが… 宿泊したことある人は、「コスパがいい」などと言う。

まぁラオンは王族なので、この魔王討伐に向けて、大金を持ってきていた。

だから、お金には困らないのである。羨ましい…


しかし、ラオンは別のことで困っていた。

それは一部屋しか空いていなかったと言うことだ。

ラオンは、『ニアが男性2人(ラオン/アストロ)と同じ部屋になるのは可哀想だ』と考えた。

そのため、一部屋しか空いていないと、必然的にそういった状況が強いられる。

ラオンは、ニアのことを気遣って、そのことを悩んでいた。

が、ニアは…

そんなこと気にした様子もなく、自分達の部屋に行こうとする。

全く、そういうのを気にしないタイプの人間なのだろう。


そのことに、ラオンは安堵しつつも少し不安に思いながら、アストロに話した。

「僕が寝てる間に、何かしたら起こして。

 僕、寝相も寝言もひどいから…」

そう言えば、もう31話も進んでたんですね。驚きです…

31は素数!落ち着けそうですね♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ