第30話 SUPERFEEL(スーパー・フィール). Ⅲ
話の内容が思い出せない方へ…
こちらを振り返って見ては…?
*特にこちら。
*時空衝撃盾→第5話参照
*コールマンの能力→第29話参照
そういえば、これから、どんどん新しい能力が出てくるので…
この前と同じように、後書きで説明していくことにしました。
なので、新しい能力が出てきたら、しっかり後書きを見てください。
お願いします…
下半身がパイプに押し潰され、身動きの取れないコールマンに、ラオン達3人は近づいていた。
夕日はまだ落ち切ってはいないが、もう少しで暗くなりそうだ…
アストロは、ゆっくりコールマンに近づいていく。ニアもその後ろをついていき… ラオンは、少し間を開けて歩く。
もちろんコールマンは動けないので、そんな様子を見ても睨むことしかできなかっ
た。
「ニアは動かなくて大丈夫だよ。両足を負傷したんでしょ…
傷が拡がったら大変だしね…
アストロもあまり動かないほうがいいんじゃない…?
腕を負傷してるから… 無理はしないで。」
ラオンは2人にそう声を掛けると、2人を抜かして先頭に出た。
そして、コールマンを優しく見つめると、そっと声を掛けた…
「降参するんだ。今のあんたに勝ち目はもうない。
もう俺らは、あんたに恨みなんてない。
傷だって魔法で治せる世界だし…
悪いことは言わないから、諦めるんだ。」
ラオンは本心でそう喋ったのだが、コールマンには全く響いていない言葉だった。
なんなら、その言葉の所為で、コールマンの怒りのボルテージを上げてしまった説まである。
まあ、とにかく。コールマンはかなりムカついていた…
「ラオン。もう、そいつに情けをかける必要もない。
さっさと倒すんだ。」
アストロは、ラオンにそう話しかけた。そして、ニアはその後ろで頷く。
ニアもアストロの意見に同意なのだろう。
「しょうがないか… 今から倒すよ…」
ラオンもアストロの意見に納得し、そう喋ってから“デュランダル-エクスカリバー[D-E]”と、時空衝撃盾を取り出す。
そしてコールマンを捉えると、剣を構えて斬りかかろうとする。
しかし、その時だった。ラオンが異変に気づいたのは…
「どうした、ラオン。早く攻撃をしないと!」
「そうだよ!アストロの言う通りだって…
早くトドメを…!」
2人はラオンに向かって、そう叫んだ。
どっちも負傷していたし、また攻撃されるかもしれない。
その恐怖からなのか… それとも、焦りからなのか…
そしてアストロが、ラオンとコールマンの近くへ駆け寄ろうとする。
だが、それがいけなかった。
「痛てぇ!何だとっ…!」
コールマンは身動きは取れないが、死亡していないので… 能力はまだ使える。
つまり、まだ能力は発動していたのだ…!
その発動中の状態で、アストロは、焦って動こうとしたので。
結果として、ニアと同じように脚を負傷した。
あまり、突然の出来事だったので、流石にラオンも驚きを隠せなかったが…
動作を止めることで能力を回避し、冷静になってから考え出した。
[どうする… まじでヤバいぃ…
アストロも負傷してしまったら、かなりキツイ…
何てったって、僕の能力は戦闘に向いてないっ…
ただでさえヤバいのに…
そして… この匂いは…コールマンに気づかれたら、何されるかわからない。
でも、コールマンの能力の所為で、行動するときは感情を殺さないといけないし…]
ラオンは、咄嗟に色々と考えたが… 答えは出なかった。
それは、後ろにいたアストロとニアも同じなのだろう。
感情を殺すことは難しい。ラオンは、最終的にそう考えたのだが…
ニアも、さっき負傷したアストロも同じで…
傷口を抑えることしか出来なかった。もちろん、感情を抑えつつ。
[感情を抑えることを制限されるだけで、こんなにも行動しづらくなるなんて…
人間の行動の大半が、感情に突き動かされてるという事が…今、分かった。]
両足を負傷したニアも、動く事ができず… 傷をハンカチで抑えながら、そう考える。
その時。突然、コールマンが口を開き…
ラオンは、コールマンが手に持っているものを見て、愕然とした。
「ったくよぉ… 身動きは取れねぇしよ…
大変だったぜ。これをとるのによぉ…」
突然話されたことで、アストロとニアもコールマンを見た。
そしてニアもアストロも、ラオンと同じことを察し… 焦ってしまった。
そんな様子を見ながらも、コールマンは話し続けた。
「これを見てよぉ… 驚いてるか?
それとも、焦ってるか?まぁ、どっちかだよなぁ…w
今すぐ、俺から取ればいいのに…
取ってこないってことは… 何らかの感情に支配されてるからだ。
動いたら… その部位が負傷するからなぁ…w
お前らも、この異臭は分かるか…?
そうだよ。これは、ガスだよなぁ…
これは、俺を倒すために落としたパイプから… だぜ。
つまりヨォ… 俺が今持ってる、この“ライター”で… ここに火をつけたら…
どうなっちまうか分かるよなぁ…w?」
そう。これがラオンが1番恐れてたことだった。
“コールマンがライターを取り出し、この倉庫に充満しているガスに火を点火すること“
それが、あの時気づいたことだ…
でもその後に、アストロが脚を負傷してしまい…
そこでビビって、コールマンにトドメをさせなかった…
そして、コールマンはライターの蓋を開ける。
どこから入手したか知らないが… 高価そうなものだった。
もちろん、こんな様子を見て気が気じゃないラオン達は…
さらに焦ってしまい、行動することが、尚更困難になった。
でも、アストロは諦めずに声をかけた。
「ラオン!ニア!私の周りに来て…!早くっ…!」
きっと助からない。そんな考えを抱いていたニアも…
自分の行動を後悔していたラオンも…
そんなアストロを見て… 諦め掛けてた気持ちを振り払った。
コールマンはそんな3人の様子を気にしてもいなかった。
むしろ、“憐れ“だと鼻で笑っていた。
そうして、回転式ヤスリに親指を押し当て…
擦るようにして、下方向へと回転させた。
『ボッ』と音をたてて、ライターから赤い炎が顔を出す。
次の瞬間。倉庫内のガスに引火し… 直後に大爆発が起こった…
倉庫内にあった枕も、機械も、天井のパイプも吹き飛び…
壁が剥がれて、ドアも破壊された…
その中にいた、ラオン達もコールマンも同様に…
人物ファイル1.『コールマン・ジェノサイド』
全身のほとんどにタトゥーをしているが、顔面にはされていない。拳のタトゥーには、自分の名前が掘ってある。よく煙草(非合法…?)を吸っている。
ルナ・マフィアのボスであり、彼を慕っている部下の数は多い。
いかつい見た目だが… 実は可愛いものと甘いものが好きである。噂によると、犬と猫を飼っていて、毎日可愛がっているらしい。
実は、このマフィアのボスになったのも、その犬や猫が原因らしいが… どうしてなのかははっきりしていない。
ープロフィールー
誕生日 2月11日(本人曰く、“猫と犬の日“らしい…)
年齢 37歳
身長 189cm
体重 72kg
血液型 O型
好きな音楽『助演男優賞』/Creepy Nuts,
『Laughin』/Statik Selektah,Souls Of Mischief
好きな食べ物/嫌いな食べ物
チョコレート/チーズ
特技 犬種と猫の種類を写真だけで当てられる。
性格 高圧的。意外と温厚でもある。
超能力 スーパー・フィール
秘密 実は、ギャングになる前は…
教師、作曲家、薬剤師だった。




