第25話 ザ・ウェイ•アイ•アー . Ⅰ
話の内容が思い出せない方へ…
こちらを振り返って見ては…?
*特にこちら。
*コールマンとの対戦、百絡段など→第21話
*多重能力→第22話
アストロは、コールマンが繰り出した右ストレートを自分の持つ能力、多重能力を使って攻撃を交わした。
今アストロが使ったのは、多重能力の中のインビジブルと呼ばれる能力で、誰も視認できなくなる。透明人間になるという能力である。効果は5秒、クールダウンは10秒だ。
つまり、アストロは今、コールマンから見えていない状況である。
しかしコールマンは、そんなアストロを笑い飛ばした。
「お前に用はないんだが…
あいつを守ってるんなら容赦はなしだな…
にしてもよ… 何の能力かと思えば。
結局、自衛の能力か…?
そんなんじゃ俺には勝てないぞ…w」
コールマンはそう言うと、見えないはずのアストロに向かって殴りかかった。
力を込めて、本気で殴りかかる。
しかし、当然コールマンにはアストロが見えていないから、攻撃は当たるわけが無い。
もちろん、アストロもそれを分かっているから、無理に攻撃せず余裕の表情を見せる。
コールマンの攻撃はアストロに当たることはなく、そのままコールマンは体制を崩して、"百絡段"にある出店に突っ込んだ。
そこでようやく辺りの人々が騒がしくなり、コールマンから距離を置く人が増えていった。
その時にアストロは、インビジブルが解除され、視認できる状態になった。
「惜しいな…
殴りかからなければ、私を視認できるようになったのに…
貰ったぜ!」
アストロは、コールマンに勝てることを確信したと同時に、隠し持っていた魔法瓶を投げる。
魔法瓶には電気が入っており、投げつければ相手を麻痺させることができる。アストロは、この魔法瓶を確実に当てられる"この時"を待っていたのだ。
だから、インビジブルを発動した時に何もしなかった。
コールマンはさっき出店に突っ込んだ為、今は瓦礫を退けようとしていた。
そのため、この魔法瓶を避けることは不可能。
なぜなら瓦礫を退けるために、アストロの方を確認できない。つまり、いつ、何処に投げてくるか分からないからだ。
「ニアとラオンは私が守る!
お前はこれで終わりだ!」
勝利を確信したアストロは、コールマンに向かってそう言って、電気が詰まった魔法瓶を投げる。
コールマンは必死に瓦礫を退けようとするが、間に合いそうに無い…
魔法瓶はコールマンの体に向かって真っ直ぐ飛んでいく。
風に流されず、何かにも当たらずに真っ直ぐ。
コールマンは、最後に抵抗しようと背中に腕を回して、魔法瓶を弾こうとする。
しかしその抵抗も虚しく、魔法瓶はコールマンに命中し、コールマンに電流がながれる…
「勝った…」
アストロは、急いでラオンのところに駆けつけようとする。
その時だった。
「惜しいのは…
お前の方だぞ馬鹿が…」
何処からか声がして、動作を停止する。
[嘘だろ、どういうことだ… さっき命中したのに…]
アストロは、そう考えてしまい青ざめた。それもそのはずだ。
そう。コールマンは麻痺していなかった。
むしろ、電流が流れていないようにも見えた。
つまりコールマンは、何のダメージも受けずアストロを攻撃するチャンスを手に入れたのだ。
アストロは咄嗟に能力を使おうとするが、インビジブルはまだクールダウン中で、攻撃を交わすことができない。
そのため、コールマンが繰り出したパンチを避けることができず、アストロの腹に命中した。
アストロはよろめき、声を漏らす。
「うっ… 何でなんだ…」
「油断するのは、ナンセンスだな…
俺がこんなことで簡単に仕留められるようなら、ボスをやってる訳がないだろ…w
最初っから魔法瓶は受ける気でいたさ…
お前を油断させる為に、あえて受けてやったんだ…」
アストロは、パンチが命中した箇所を摩りながら何かに気づいた。
そして、コールマンはまたそんなアストロを笑い飛ばした。
「今さら気づいたのか…w
その通りだよ、馬鹿が。
俺は瓦礫を退けようとしたんじゃない…
瓦礫の中からこれを探していたんだよ…
このゴムをぉ…!
ゴムは絶縁体で、電気を通さないからなぁ…」
「なんなんだ…
お前はよ… この腐れ野郎が…!」
アストロは、勝った気満々のコールマンにキレてしまい、本気で殴りかかる。
さっき殴られた箇所は痛いままだが、アストロにはどうでもよくなってしまった…
そして、それで勝利を確信したコールマンは、アストロを更に煽るように言った。
「お前が超能力を持っているなら…
この俺にも持ってるって可能性もあるよなぁ…
お前は冷静になったほうがいい…
俺のこの拳でな…
俺の能力を知らないのに、殴りかかるとは情けない…!
てめぇの負けだぜ!くたばりやがれ!」
次回予告!
コールマンとアストロ。対決を制するのは?
今回のタイトルは
『TIMBALAND』の「The Way I Are」
を参考にしています。




