第24話 The Wonder of You
話の内容が思い出せない方へ…
こちらを振り返って見ては…?
*特にこちら。
*ティモシー誘拐→第23話参照
*影藍鏡、サイファー→第20話参照
*ラオンとニアとの出会い→第17、19話参照
*コールマンと対戦→第22話参照
アストロは愕然し、ショックて声が出なかった。
「ティモシーが… 誘拐…?」
アストロはやっとの思いでそう声に出したが…
その事実を受け入れたくなかった。
それにアストロには考えられなかった。
なんで、ティモシーが誘拐されるのかが。
アストロがそのことを知ったのは、家に帰宅してからだった。
その時にニュースで報道されていて、初めてそこで知ったのだ。
彼女はきっと帰ったのだろうと思っていたが、そうでは無かった。
アストロは、急いで御伽神社に駆けつけた。
裸足で家を出たため、足に砂利が刺さりとても痛かったが、そんなこと気にしてる暇はなかった。
妖狐なんだから、狐に変身できる。そうすれば少しは痛みも和らいだかもしれない。
しかし、アストロはそんなことも考えられなかった。
それだけ急いでいたのだ…
アストロが到着した頃にはすでに捜査が始まっていた。
落ちていた髪の毛は、すでに鑑識官が所持していたが…
それ以外の手がかりは掴めていないようだった。
もちろん、アストロも犯人のことは知らないので、大人しく帰ることにした。
[もし早く来れてたら… 彼女を助けることができたかもしれない。
でも何もできなかったかもしれない。
これは、決められた運命だったのか…?]
アストロは、どんどん悲しくなっていった。
自分の無力さ。自分の醜さ。それが嫌だった。
でも、それは受け入れるしかなかった。
ティモシーが誘拐されてしまった事実も…
アストロは、影藍鏡と呼ばれている高架下を歩く。
外は暗くなってきていたが、アストロにはどうでもよかった。
まだ、ティモシーは死んではいない。そう信じるしか無いのだが…
アストロは諦めきれずに歯を食いしばる。
[今までの人生、不幸なことしかなかった…
いじめや不登校。最悪なこと続きだった。
そして、最終的には仲が良かった彼女が誘拐された。
神は僕を嫌っているのか?なんで僕だけこんな目に…
おかしいだろ…?]
「なんでだよぉ…
この僕からぁ、何も奪うなよ…!
僕が何したって言うんだ!」
気づいたら、アストロはそう叫んでいた。目に涙を浮かべながら。
不満が抑えきれずに、声が出てしまった。
感情が昂ってしまったのだ。
「おい… 大丈夫か…」
そこでアストロは何者かに声をかけられたので、振り返った。
悲しかったが、それ以上に声をかけられたことの安心感で落ち着いたのだ。
そしてアストロは冷静に返答した。
「大丈夫だよ… 嫌なことがあっただけさ。
君は誰?何者なの?」
「俺、?俺はサイファーしてるんだ。
ここ影藍サイファーって言うんだぜ。」
その少年は、優しくアストロに話してくれた。
ここがどんな場所なのか。どんなことをしているのか。
アストロがサイファーに参加したのは、このことがきっかけだ。
弱い自分を変えるため。悪運を断ち切るため。
それがこのサイファーに参加した理由だった。
それからアストロはどんどん変わっていった。
一人称が変わり、性格も微妙だか変わった。
ティモシーのことを考えることが無かったわけではない。
けれどアストロは、ティモシーが自分に向けていってくれた言葉を信じ…
ネガティブ思考を捨てた。
それから、数年が経ち…
久しぶりにアストロは、彼女がいた場所。御伽神社に向かった。
神社は昔から何も変わっていない、綺麗なままだった。
アストロは神社の本堂へ向かうため、ゴンドラに乗ることにした。
その時だ。ラオンとニアに会ったのは…
アストロはそんな過去を思い出した。
そしてアストロは決心する。
過去の自分から脱却する為にも…
ここでコールマンを倒さなければ。
次回はコールマンとアストロの対戦だ!
次回から執筆が難しくなりそうだ…
今回のタイトルは
『Elvis Presley』の「The Wonder of You」
を参考にしています。




