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All For Love ~Serious love never ends?~  作者: 犬
第一冒険譚 ーInceptionー 《Suit ♡》
16/46

第15話 だがそれでいい

話の内容が思い出せない方へ…

こちらの話を振り返ってみては…?

主にこちら。


*回廊巡り→第4話参照

      (今回は、スタンプラリー的なものと記述している。)

挨拶を済ませたラオン達は、朝食?を食べ始めた。

ラオンは、昔、何度かここにきた事があったからか…

特に、目立つようなリアクションは見せず、

「おいしい!」とだけ言って、“ポリナタン”を食していた。

目立つような、リアクションをしていたのは、ニアの方だった。

まぁ、初めてのものを食べたら、何とも言えない感じになるのは… 分かる気もするが…

すごい驚いていたもんだから、ラオンは声を掛けずにはいられなかった。


「美味しい…? 不味いことはないと思うけど…

 ここの料理長、かなりベテランでプロだから…」


そう聞かれたニアは、自分がリアクションしてしまっていたことに気づき…

慌てて、咳払いをした。


「美味しいわ…

 予想を遥かに越えられたから、驚いただけよ…」


正直に質問に答えるニアを見て、ラオンは、


[素直でいいことだ。

ツンデレなところあるのに、こういう時だけツンツンしないのね…

だが、それでいいんだよ。そのほうが、可愛いし…]


内心そんなことを考えながら、コーヒーを飲んでいた。



「ごちそうさまでした〜」

「ごちそうさまでした。」


2人が、その言葉を言ったのは、それから約30分後。

喋りながら食べていたからか、意外と時間が経ってしまっていた。

まぁ、急ぐ必要ないのだが…

ラオン達は、腰掛けていた椅子から立ち上がり、レジの前に向かった。

そこで、ラオンは言った。


「ソフィさん。料理長。

 今まで、ありがとうございました。

 魔王討伐終わったら、また来ますね!!

 その時は、一応、ニアも連れてきます〜」


料理長は、厨房についている窓から、礼をしてくれたが…

ソフィは、厨房から出てきて、ラオン達の前に立った。


「じゃあ、いってらっしゃい。

 ラオンなら、大丈夫だな!

 きっと、ニアちゃんを守ってやれる。

 そして、妹ちゃんには、毎月、必ず手紙を書いてやるんだよ!!

 多分、あの娘、悲しむと思うから…」


そう言って、厨房に戻っていった。

ラオンは、その言葉を聞いて…


[みんな… 僕は、死ぬかも知れないけど…

けど、絶対この国に帰ってくる!!]


と、決意ともフラグともとれるようなことを決心した。

そして、「ソフィの庭」から出た。



朝日が昇ろうとしている。

爽やかな風が、あたりに充満していて、

気温も暖かくなってきていた。

ラオンは深呼吸をして、リラックスした。

何故かは分からないが…

そこで、落ち着いてから、ニアに言った。


「1番最初の国は…

 『グレイシャー』だよね。

 多分、道に標識があるから、それ辿ればいいか…

 えっと、標識には“リデーズ橋”って書いてあるはず…

 もしかしたら、僕、見逃すかも知れないから…

 その時は声かけてね。」


ニアは、丁寧に頷いて、歩き出すラオンについていった。

その直後、一つ目の標識が現れた。

書かれている内容は、上から順に…


レゾル橋—この分岐を右、3km

アルセナ吊り橋—この分岐を右、2km

リデーズ橋—この分岐を左、1km

カルスト大聖堂—この分岐を直進、600m


それを、ラオンはしっかり確認して、標識を指で差しながらニアに話しかけた。


「えっと、これだよね。

 だから… リデーズ橋まで、あと1km。

 約15分ってところだね。準備はできてる?」


ニアは、反応が遅れたが、頷いたため、

ラオンは、そのまま分岐を左に進んだ。

そのままラオン達は進み続ける。

ニアは、前を歩くラオンを見て思った。


[気まずいなぁ…

ラオンってこういうの平気なタイプ?

てか、あれっ… もしかして…]


そこで、何かに気がつき、慌ててラオンに聞いた。


「ラオン…?

 あの、ここの国の刻印は押したの?

 忘れてないでしょうね!?

 あと、標識をあれから全然見ていないのだけど、

 この道であってるの。」


「あぁ、刻印ね…

 例のスタンプラリー的なやつのでしょ…?

 基本、あの刻印って2つあってさ…

 1つは、その国の観光スポットとか、そこら辺にあるんだけど、

 予備として、もう1つは、その国の城にあるんだよね。

 だから、それをちょっと借りてきた…!

 これも、王子の特権だねぇ…w

 あと、道はあってるはず。

 確かこの道、ずっと一本道なんだよね。

 ほら、噂をすれば標識があるよ!」


そこまで言ったラオンは、標識を再び指差した。

そこの標識には、


リデーズ橋—このまま直進、500m


と、それだけ書かれていた。

ラオンは、満足そうに頷いて進み出した。

ニアもそれに黙ってついて行く。


そんなこんなで約8分、目的地に到着した。

そこでラオンは、後ろを振り返って言った。


「着いたよ!

 ここがリデーズ橋だよ…

 んじゃま、行きますか…」


少し、気だるそうな気もしたが…

ニアは「分かった…」とだけ言った。

そしてついに、橋に足を踏み入れた…


やっと、“王都ライカルル”(ラオン達の国)から抜け出せたよ…

ここまで、ちょっと長かった気もするけど…

あと、お知らせです。

もしかしたら、このシリーズとは別に、短編小説を執筆するかもしれないです。

どうか、ご了承ください…

今回のタイトルは、

『Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)』の「だがそれでいい」

を参考にしています。

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