第15話 だがそれでいい
話の内容が思い出せない方へ…
こちらの話を振り返ってみては…?
主にこちら。
*回廊巡り→第4話参照
(今回は、スタンプラリー的なものと記述している。)
挨拶を済ませたラオン達は、朝食?を食べ始めた。
ラオンは、昔、何度かここにきた事があったからか…
特に、目立つようなリアクションは見せず、
「おいしい!」とだけ言って、“ポリナタン”を食していた。
目立つような、リアクションをしていたのは、ニアの方だった。
まぁ、初めてのものを食べたら、何とも言えない感じになるのは… 分かる気もするが…
すごい驚いていたもんだから、ラオンは声を掛けずにはいられなかった。
「美味しい…? 不味いことはないと思うけど…
ここの料理長、かなりベテランでプロだから…」
そう聞かれたニアは、自分がリアクションしてしまっていたことに気づき…
慌てて、咳払いをした。
「美味しいわ…
予想を遥かに越えられたから、驚いただけよ…」
正直に質問に答えるニアを見て、ラオンは、
[素直でいいことだ。
ツンデレなところあるのに、こういう時だけツンツンしないのね…
だが、それでいいんだよ。そのほうが、可愛いし…]
内心そんなことを考えながら、コーヒーを飲んでいた。
「ごちそうさまでした〜」
「ごちそうさまでした。」
2人が、その言葉を言ったのは、それから約30分後。
喋りながら食べていたからか、意外と時間が経ってしまっていた。
まぁ、急ぐ必要ないのだが…
ラオン達は、腰掛けていた椅子から立ち上がり、レジの前に向かった。
そこで、ラオンは言った。
「ソフィさん。料理長。
今まで、ありがとうございました。
魔王討伐終わったら、また来ますね!!
その時は、一応、ニアも連れてきます〜」
料理長は、厨房についている窓から、礼をしてくれたが…
ソフィは、厨房から出てきて、ラオン達の前に立った。
「じゃあ、いってらっしゃい。
ラオンなら、大丈夫だな!
きっと、ニアちゃんを守ってやれる。
そして、妹ちゃんには、毎月、必ず手紙を書いてやるんだよ!!
多分、あの娘、悲しむと思うから…」
そう言って、厨房に戻っていった。
ラオンは、その言葉を聞いて…
[みんな… 僕は、死ぬかも知れないけど…
けど、絶対この国に帰ってくる!!]
と、決意ともフラグともとれるようなことを決心した。
そして、「ソフィの庭」から出た。
朝日が昇ろうとしている。
爽やかな風が、あたりに充満していて、
気温も暖かくなってきていた。
ラオンは深呼吸をして、リラックスした。
何故かは分からないが…
そこで、落ち着いてから、ニアに言った。
「1番最初の国は…
『グレイシャー』だよね。
多分、道に標識があるから、それ辿ればいいか…
えっと、標識には“リデーズ橋”って書いてあるはず…
もしかしたら、僕、見逃すかも知れないから…
その時は声かけてね。」
ニアは、丁寧に頷いて、歩き出すラオンについていった。
その直後、一つ目の標識が現れた。
書かれている内容は、上から順に…
レゾル橋—この分岐を右、3km
アルセナ吊り橋—この分岐を右、2km
リデーズ橋—この分岐を左、1km
カルスト大聖堂—この分岐を直進、600m
それを、ラオンはしっかり確認して、標識を指で差しながらニアに話しかけた。
「えっと、これだよね。
だから… リデーズ橋まで、あと1km。
約15分ってところだね。準備はできてる?」
ニアは、反応が遅れたが、頷いたため、
ラオンは、そのまま分岐を左に進んだ。
そのままラオン達は進み続ける。
ニアは、前を歩くラオンを見て思った。
[気まずいなぁ…
ラオンってこういうの平気なタイプ?
てか、あれっ… もしかして…]
そこで、何かに気がつき、慌ててラオンに聞いた。
「ラオン…?
あの、ここの国の刻印は押したの?
忘れてないでしょうね!?
あと、標識をあれから全然見ていないのだけど、
この道であってるの。」
「あぁ、刻印ね…
例のスタンプラリー的なやつのでしょ…?
基本、あの刻印って2つあってさ…
1つは、その国の観光スポットとか、そこら辺にあるんだけど、
予備として、もう1つは、その国の城にあるんだよね。
だから、それをちょっと借りてきた…!
これも、王子の特権だねぇ…w
あと、道はあってるはず。
確かこの道、ずっと一本道なんだよね。
ほら、噂をすれば標識があるよ!」
そこまで言ったラオンは、標識を再び指差した。
そこの標識には、
リデーズ橋—このまま直進、500m
と、それだけ書かれていた。
ラオンは、満足そうに頷いて進み出した。
ニアもそれに黙ってついて行く。
そんなこんなで約8分、目的地に到着した。
そこでラオンは、後ろを振り返って言った。
「着いたよ!
ここがリデーズ橋だよ…
んじゃま、行きますか…」
少し、気だるそうな気もしたが…
ニアは「分かった…」とだけ言った。
そしてついに、橋に足を踏み入れた…
やっと、“王都ライカルル”(ラオン達の国)から抜け出せたよ…
ここまで、ちょっと長かった気もするけど…
あと、お知らせです。
もしかしたら、このシリーズとは別に、短編小説を執筆するかもしれないです。
どうか、ご了承ください…
今回のタイトルは、
『Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)』の「だがそれでいい」
を参考にしています。




