第14話 トンデモワンダーズ
ラオンはメニューを見ながら、考えていた。
[さっき、僕の袖を引っ張ったよね…
もしかして…
いや、僕、何考えてんだ…?w
まぁ、とりあえず、何食べようかなぁ…]
ラオンは、一瞬、キモいことを考えた…
と、自嘲気味に笑い飛ばした。
その頃、ニアはというと…
[なんで、袖なんか掴んだのよ…
確かに、ラオンには何かと世話になったけど…
別に…
す、好きとかそんなんじゃないし…]
これまた、ニアも、同じようなことを考えていた。
ニアは、メニュー越しに、ラオンをチラチラ見る。
ここだけ切り取れば、ラブコメか何かかな?って思うかも知れない。
けど、実際そんなことはなく…
ニアは、さっき自分の考えに対して、拗ねたような態度をとったためか…
ラオンのことを意識したくないのか…
無意識のうちに、ラオンを睨むようになってしまっていた。
その為、ニアにチラチラ睨まれた、ラオンはというと…
[何か… 睨まれてませんか…?
気のせいだよね…!]
という、都合のいい解釈で、その場を掻い潜り…
そして、ニアに尋ねた。
「メニュー決まった?
僕は決まったんだけど…」
ニアは、静かに頷いて、ラオンに答えた。
「これにしようかな。
“躱餅“?ってやつにする。
飲み物は、カフェラテで。」
ラオンは、しっかり記憶し、呼び鈴を鳴らした。
そして、丁度準備を終えていた、ソフィがそこに到着する。
「ご注文は何にしますか…?」
ラオンは、姿勢を正して、口を開いた。
「えっと…
“躱餅“のセットが一つ。
で、僕は“ポリナタン”のセットで。
飲み物は、紅茶とカフェラテで。」
そこで、ソフィが何かを思い出したように言った。
「そういえば、噂で聞いたけど…
魔王討伐しに行くんだって…?
最近、その噂で持ちきりでさぁ…
まだ、幼いんだから、死ぬんじゃないよ…
王子がいなきゃみんな困っちまう。
もちろん、私も困る。
今日は、奢るから…
しっかり食べていきなさいね!」
そして、ウインクをして、ソフィは厨房に向かった。
ラオンは、ソフィを厨房まで目で追ってから、ニアに視線を戻した。
「なぁ、ニア…
そういやさぁ…
最初、どこからに行く?」
急に、見つめてきたと思ったら、突拍子もないことを言われたため、ニアは困惑した。
そんなニアの様子を見たラオンは、慌てて訂正を入れた。
「悪い…w
あの、この食堂から出たら…
次はどこの国に行こうかなって…
今いる、レベル:Aの”王都ライカルル”って、湖にある島になってて…
だから、国と国をつなげる橋が何本かあるんだよね。
1本目は、レベル:K、エリア:ファンタジーの『グレイシャー』につながる橋。
で、2本目は、レベル:Q、エリア:ファンタジーの『アインザット』につながる橋。
もう一本は、同じく『アインザット』につながる大吊り橋。
まぁ、要するに…
魔王を倒すには、スタンプラリー的なものをしないといけなくて…
その為には、存在してる国、全部を回らないといけないから…
記念すべき?最初の場所をどこにしますかって話です…!」
ニアはそれを聞いて、納得したように頷くと言った。
「そういうことね…
えっと、吊り橋は嫌だ。
私、こう見えても高所恐怖症で…
吊ってある橋とか無理だから…
べ、別に怖がってるわけじゃないわよ!
ただ、そんなに選択肢があるなら、無理しなくていいかなって思っただけで…
まぁ、とにかく。その『グレイシャー』ってところからでいいんじゃない?
レベルがこの国に近いし… 安全そうだし…」
そこで、料理が運ばれてきた。
ニアとラオンは、そんな時間経ってなくない!?
と、驚きの表情をしていたが…
ソフィは、「どうしたんだろう?」と言った様子で、
笑顔で、料理を机に並べた。
そして、ラオンとニアは気を取り戻し、
「いただきま〜す…」
「いただきます。」
2人で声を揃えて、こう言った。
2月ももう終わりですか…
うぅ…
時間が経つのって早いなぁ…
まぁ、そんなことはさておき、
なんか、ラブコメ感が、どんどん増してきた気が…
今回のタイトルは、
『sasakure.UK』の「トンデモワンダーズ feat.初音ミク(+KAITO)」
を参考にしています。




