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All For Love ~Serious love never ends?~  作者: 犬
第一冒険譚 ーInceptionー 《Suit ♡》
13/46

第12話 舵をとれ

今回、前の話に出てきた専門用語があります。


・回廊巡り

→第4話参照

ニアは、またラオンに尋ねた。


「ラオン?はこれからどうするの…

 てか、私はどうすればいい。」


それで、ラオンは冷静に答えた。


「うーんと、この大陸に魔王が召喚されたでしょ…

 そのままにしておくと、マズいから…

 *回廊巡りして、魔王を討伐しに行くよ!

 いやだけどねぇ…

 ニアは、どうするか自分で決めていいよ。

 家に帰るもよし。ここにもう少し居てもよし。

 なんでも自分の好きなようにしたらいいよ…!

 もし、帰るんなら、使用人がなんとかしてくれると思うけど…」


それを、聞いたニアは一つ提案した。


「いっそのこと、私と一緒に途中まで行動しない…?

 家に帰りたいんだけど、ここから1人で帰るのは怖くて…

 確かに、使用人がいれば安心だけど…

 あなたと一緒に、冒険してみたいの。」


ラオンは、驚いてニアを見つめた。

そして、口を開いた。


「僕と冒険って…

 死ぬ可能性もあるんだよ…

 それも理解して言ってるのか?

 だとしたら、僕は止めないよ。

 ちょうど、仲間も探してたところだし…

 本当にいいのね…?」


それに、ニアは黙って頷いた。

もちろんラオンには、止める気はなかった。

そんなこんなで、ラオン達は、魔王討伐の旅をすることになったのだ。



—All For Love—



ラオン達は、旅をするにあたって、まず城の地下に向かった。

そこで、ニアに似合いそうな武器を選んで、地下から出る。

そして、次に、王室に向かった。

女王と王に、旅立ちを伝えるために…


「父さん、母さん。

 このニアと一緒に、魔王討伐してくるよ。

 もちろんニアは、途中までだけど…」


そこまで言うと、女王と王が口を開いた。


「ラオン。

 その少女のことは、王から聞きました。

 その娘を、安全に故郷に送ってあげなさい。

 そして、ラオン… 絶対無事に帰ってきなさい。

 これは、約束よ。」


「俺から言うことは何もない。

 ただ、ラオン…

 やるべきことから、目を背けるなよ。

 責務は全うするのが、義務ってものだ。」


2人はそういうと、ラオンに軽くハグをした。

最後の別れにならなければ良いが…


最後に、ラオン達は玄関まで歩いた。


[無駄にでかい中庭に図書館。お世話になった、私室や王室。

その他のもの…。

全てが、良い思い出だったな。

僕は、生きて絶対戻ってくる。

それが、責務だから。]


そう考えてる間に、ラオン達は玄関にたどり着く。

そこで、ニアが何かを忘れていることに気がついた。

「ラオン!妹ちゃんに挨拶したの?」

そう言われたラオンは、慌てて戻ろうとしたが…

そこに{銀髪碧眼天然控えめ天使}が現れた。


「お兄様…!

 本当に行ってしまうのですね…

 ローズ、悲しいです…

 けど、ニア様がついていらっしゃいますしね…!

 少し安心しました。

 絶対生きて帰ってきてね。」


ラオンは、妹の別れの言葉を聞いて、さらに決心した。

こりゃ、まだ死ねないと…

その気持ちのせいか、なんなのか。

ローズを持ち上げ、抱きしめた。


「お兄ちゃん、死なないからね」


そう、小声で言って、ローズを下ろした。


時間は、気づけば早朝。

明星が光に飲み込まれていく。

そんな中で、ラオン達は、玄関を出た。

ラオンは、城を振り返って一礼し…

ニアはそれを優しく見守る。


ニアは、その間、何を思ったのだろう。

魔王討伐のために命を賭けられる、ラオンの勇敢さか。

それとも、故郷を離れるラオンの心情についてか。

しかし、実際は…

[なんであんなことを言ってしまったの…!?

『あなたと一緒に、冒険してみたいの。』って告白みたいじゃん。

馬鹿ぁ…]

と、場違いなことを考えていたそうだ。





いやぁ…

ついに、魔王討伐の旅が、始まっちゃいましたね…

これから楽しくなりそうだ…

トウコウオソクナリソウ…

今回のタイトルは、

『平沢進』の「舵をとれ」

を参考にしています。

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― 新着の感想 ―
[一言] 友人に勧められて見ていますが、とても興味深い作品ですね。ついに物語が動き出す。この蕾のような物語が花を咲かせる日までのんびり読ませていただきます。これからも、自分のやりたい放題で頑張ってくだ…
[気になる点] 妹ちゃん、一緒に旅しないのですね.... 妹ちゃん好きだったのでちょっと残念 ( ;д;)
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