第10話 果てしない絶望を越えて
ニアちゃんの過去編。
やっと完結します。
これからは、ニアとラオンの絡みを増やしたいです…
「クソガキ!どうやら気づいちまったみてぇだな…!?」
ニアが目を覚ますと、体を麻縄で縛られ、食料倉庫にある椅子に括り付けらていた。
そして、誘拐犯に襲われそうになっていた。
[仲間の死が分かったことを知られたんだ…!!]
ニアは、焦ってもがいた。
が、縄はびくともせず、椅子がガタガタ揺れるだけだった。
「…君のような勘のいいガキは嫌いだよ…」
誘拐犯はそういうと、後ろから包丁を取り出した。
[やばい…!! 殺される!! 誰か!!]
「う“あ“あ“あ“ぁ“ぁ“」
ニアは力を振り絞り、突然、咆哮した。
その刹那、希望の閃光が訪れる…
宇宙船を目掛けて飛んできたのはレーザー。
そう。ラオンが、ボタンを押してしまったことで、射出されたレーザーだった。
これは奇跡か。はたまた偶然か。
そこで、レーザーの当たった宇宙船は、墜落していく。
誘拐犯は、急いで仲間のいる操縦室に向かったため、ニアは難を逃れたが…
再び、命の危険があることに気づいた。
[この宇宙船、墜落してる!?!?
しかも、真っ二つになっている。]
先ほどの閃光のせいで、誘拐犯たちとニアは、完全に分断された。
ニアは、また焦った。
また死ぬかもしれないと…
“あっち“。つまり、誘拐犯側に、エンジンやなんやらが付いているから…
“こっち“は自由落下するしかないと…
そこで、ニアは、ずっと首から吊り下げていた“ペンダント“を握りしめ、神に願った。
まだ死ねない。ニアは大粒の涙を流して願う。
その甲斐あってか、再度、奇跡が起こる。
ラオンの王、つまりロジャーが放った魔術が、誘拐犯側の宇宙船にヒット。
そして粉々に粉砕された。
それで、粉砕された時の激しい熱と衝撃で、とてつもない上昇気流が発生。
自由落下のスピードが、かなり遅くなり、墜落した時の衝撃が弱まったのだ。
それでも、やはり威力は強く、頭から血を流していたのだが…
そこで、意識がなくなったところに、ラオンが駆けつけてきて…
“お姫様抱っこ”されてここまできたのだ…
ーこれが、ニアの今までだった
生まれてきてから、能力のせいで、辛いことや悲しいこと。
そして、さっきまで命の危険があったこと。
その全て。つまり“絶望”が、この少女“ニア”を強くした。
そして、ニアはそんなことがあっても、“生きる“ことを諦めなかった。
だから最後に奇跡が起きた。
今までの努力が報われたのだー
っと、こんな感じ。
出身地はスチームチムニー。
呼び方はニアでいいよ。
よろしくね… で、君は?」
そこで、今まで熱心に聞いていた、ラオンに質問された。
ラオンは、そこでやっと声を出した。
「僕は、ラオン…
本名はラオン・V・シュネルカイザー。
長いから、ラオンでいいよ。
あと…出身地は、ライカルル。
この国のことで… 一応、王子やってます。
僕はこんな感じだねぇ…
よろしくね。」
そして気まずい時間が流れ…
ニアが口を開いた。
今回のタイトルは、
『SUPER MARIO GALAXY』の
「サンドアイランドギャラクシー」の2個目のスターのタイトル。
「果てしない流砂を越えて」
を参考にしています。




