第9話 Back In Black
宇宙海賊団“ルナ・マフィア“に囚われたのは、ニアを含めて10人ほどだったため、
ニアは、その仲間たちと仲良くなった。
それは、本能的に1人ではダメだと感じたからなのだろうか…
まぁ、ニアはその約10名と仲良くなって、誘拐という怖さを消した。
しかし、誘拐した“ルナ・マフィア”は、意外に親切だった。
だから、ニア達は、そこまで怖がらずに済んだのだが…
ニアは仲間ができたし、誘拐犯もそこまで怖くなかった為、
家に帰りたいと思いつつも、安堵していた…
でも…
それは束の間だった…
事件は2日後に起こった…
ニアは、仲間の1人がいなくなったことに気が付いた。
他のみんなも気づいていたが…
その1人は、仲間には優しく接していたものの、“ルナ・マフィア”には強く当たる人だった。
そのことから、仲間は、“どこかで怒られてるのではないか“と考えたが、それは見当違いだった…
それが分かったのは、約10分後…
その1人が、戻ってくるのが遅いことに心配して、みんなで探していたところ…
そこに誘拐犯の1人が現れた。
誘拐犯は入り口から入ってきて、何食わぬ顔で、部屋に入って行ったのだが…
そこでニアは、凄い嫌な予感がした。
入口のドアを開けた時、立ち込めた熱気と、何故か汗をかいていた誘拐犯。
そして、誘拐犯の首元にあった引っ掻かれたような傷。
それに違和感を覚えた。
そこでニアは、“フィール・インテリジェンス”を使って、宇宙船に触れた。
もし生きているなら、彼の情報が、
彼の生命信号が、宇宙船の情報として提示されるのではないか。
そう考えたが…
宇宙船の情報に、彼の生命信号は無かった。
[宇宙船から降ろされた?]
ニアは、そう思ったが、それは絶対にないことに気がついた。
それは何故か?
なぜなら、”フィール・インテリジェンス”から得た情報によると…
今、この宇宙船は上空1000mを飛行しているから。
それに、真下には火山があるから。
これが分かったニアは、一瞬で青ざめた。
そこで、全てを理解した。
今まで、誘拐犯たちが優しくしてたのは…
なるべく反逆しないようにするためで、
反逆した人は殺すということ。
そして、誘拐犯に強く当たっていた彼は、もう亡くなってしまったこと。
このことがバレたら、自分も殺されてしまうこと。
それからニアは、なるべく仲間たちと距離をおくようになり、
そのことを考えないようにした。
しかし、隠し通すのにも無理があり…
誘拐犯たちにバレてしまったのだ。
その仲間の死亡と、誘拐の恐怖…
それがニアにとってのトラウマで、
思い出したくもない、暗闇の過去だった…
今回のタイトルは、
『AC/DC』の「Back In Black」
を参考にしております。
*次から、タイトルが何かを参考にしていたら、元ネタ書いて置きます。




