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栄太の漫遊記  作者: ベン マウント
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大暴走

情報が集まるにつれ、被害がない事がはっきりして来た、ひとまずほっと心が落ち着いた、次は全体的に詳しく調べて回らなければならない、被害が出ないよう万全を尽くす、範囲が広いため、一度に大陸全体を索敵しても、ハッキリ分からない、まず国境線はグレンに任せて、もう一つの境界線、浮動機関連のある地域と無い地域、との境界線を調べなければならない、危険性はこちらの方が高い、飛行艇で境と思われる地域を調て行く、細心の注意を払い飛行する、調査予定の半分を過ぎたころ、脳内の地図に赤点の集中した場所が現れた、進行している先にに村がある、急いで村の近くに飛行艇を着陸させる、異変を察知した二人に

「魔物の集団が、この村に向かって居る」

そう伝えた、シルビー、ロイド、と共に飛行艇を降りると、集団に向かって歩き出す、シルビーとロイドは剣を抜いている、俺も手が汚れるのは嫌なので、異空間から適当な剣を出して、魔物に向かって歩く、魔物が見えて来た、ハッキリ見え始めると魔物が、俺達を避けるように左右に分かれだした、そして逃げ始めたのだ

「どういう事だ」

ロイドが不思議がる

「これが神気と言う事なの」

「そうらしい、そうとしか考えられない」

「でも、村でオークの集団と戦った時は、向かって来たわよ」

「あの時は、チャッピーが居たからだと思う、チャッピーは俺の力を制限するために、神様が俺居たのだ、チャッピーが居なくなったから、力が解放されたのだろう」

「そうなんだ」

「ちょっと、何の事か俺には話が見えないけど」

「ああ、神様の力の影響で、俺達の周りの魔物が逃げ出すのさ」

「そうか、お前たちはやはり凄いわ、俺にはそんな力はやはり凄いわ、あるわけないし」

「神様がこう言って居た、俺とシルビーそれに二人の友達が、今回の問題の要になる、ってな」

「俺の友達で、俺の力を貸せるのは、ロイドとグレンだ、ウィンには指輪をやってないからな」

「と言う事は、俺にもそんな力が、信じられない」

「神様は嘘はつかないよ」

「そう言う事になると、俺達三人が同じ場所に居る事は、効率的にもったいないと言う事にならないか、分散しなければ」

「そう言う事だな」

「じゃ、どうする」

「ロイドはこのまま、境界線を進んでもらう飛行艇、俺とシルビー残りの地域を分割してせめる。俺は終わりからこっちに戻って来る、シルビーは中間のあたりから、出来るだけ倒してくれ、避けて逃げる、者は集団を散らすだけでもいい、よし、散開」

境界を最終地点から辿って行く、矢張り魔物の気配が濃い、見つけ次第倒していくが、早めに察知され逃げる魔物も多い、ロイドも多数倒しているが、逃げる魔物も多いという、無事に神気が作用しているようだ、そんな連絡が入る、シルビーも相当数倒しているだろう、俺に次ぐ能力を持っているのだから、まずロイドと合流した、暫くしてシルビーもやって来た、二人とも無傷でぶじだった

「矢張り普段より多かった、三人で大分減らしたはずだ、グレンたちは人数が多いから、相当減らすだろうな」

「それは、数だけで俺達三人の千五百倍だぜ、半端な数じゃあない、しかも浮動馬を使って、怪我人は皆無なようだ」

ご連の方の情報、赤星の情報部を集約すると、ほぼ危険はなくなった、少なくも暫くは安全だろう、後は監視体制を充実させて、浮動機幹線他が大陸に行き笑るまで、見張らせれば大丈夫だろう

「引き上げるか」

声をかけるとロイドが

「ちょっと待って」

なにかの情報が入ったのか、真剣な顔でそういった

「栄太、バルドアの王都の北にある、山脈の中の火山が噴火した様だ、一つなら良いが連鎖して、いくつも噴火したらしい」

「そうか、人里にに影響が出そうなのか」

「噴火による直接の影響はない、只山岳地帯の魔物が一斉に山を下り逃げ出して、大暴走が発生したらしい、その大暴走が王都の方向に向かっているようだ」

「不味いな、お前の故郷じゃないか、仇の治める所だがな」

「どうする、ロイドの判断次第だ、放って置くか助けに行くか」

「王が仇でも、もう良いんだ、父も母も今は一緒にいるし、実際どうでも良いんだ、ただ、王都の市民が被害に会うとなると可哀想でな、何とも嫌な気分だ」

「じゃあ、行くか」

「行ってくれるか」

「勿論、相棒の頼みとあらば、行きますよ」

「ありがとう、栄太、すまんな感謝する」

「だから、相棒に遠慮するな」

「そうだった、分かったよ、頼む」

「良し、じゃあ行くぞ、何処に行くか場所を決めな」

ロイドが少しの間考えていたが、栄太に頷く

「決まったか」

ロイドが頷いた、ロイドの額に触る、一瞬後遠くに都市の壁が見える場所に移動していた、王都の壁の周りは、見渡す限り魔物で埋まっている、見えない向こう側も魔物で埋まっているだろう

「もう到着しているじゃないか、ものすごい数だな」

「到着なんてものじゃない、囲まれているじゃないか、山脈や周りの山々に生息していたんだろうが、それにしても凄い数だな」

魔物は人を餌と見ている、餌を感知する能力もある、人がたくさんいる王都は、餌がいっぱいいる事になる、それで王都に集まって来たのだろう

王都は門を閉め切ってあった、内部はまだ大丈夫なようだ、しかしこの孤立した状態が長く続くと、食料や物資が不足する、何より不安とストレスがたまる事だろう

「行くぞ」

門を目指して走り始める、魔物たちは俺達が近づくと船の舳先の水のように、左右に分かれ逃げていく、後ろが閊え逃げられない魔物達はその場に倒れていく、片側二十メートル位の幅で、魔物の死骸の川が出来て行く、壁の、上から見ている兵士達から、驚異の声が聞こえる

「何だ、あの三人は魔物が逃げていく、近くの魔物は死んでいくぞ

「あれは、人間だよな、魔物が逃げていくぞ、どういう事だ」

口々に叫んでいる

「神気って凄いのね、栄太さんの近くは神気が強すぎて魔物が死んでしまうようね」

「まったく、相棒とは言え怖いわ」

門の前に到着した、そこでロイドが前に出ると

「私は赤星星団総長ロイドと言うものだ、中に入れて貰えないか」

「何の用だ」

「助けに来たんだが」

「今は、門を開くなと王命が出ている、悪いが中に入れる事は出来ん」

「お前らだけでこの数の魔物から、王都を守れると思うのか」

「正直無理だと思うが、王命では、すまん」

「そうか、分かった、だったら魔物に食われて死ぬが良い」

「戻るぞ」

「良いのか」

「向こうが良いというんだ、これで、俺の気は済んだ、帰ろう」

「お前が良いなら、帰るか」

戻り始める、通り過ぎて距離が離れた場所に、魔物たちが戻り始めていた、死んだ仲間を食べ始めている、だが俺達が引き返しているのが分かると、また蜘蛛の子を散らすように逃げて行く、俺達にとっては魔物が魔物らしくない、人を見れば逃げ出す弱い動物と同じだ、その中をゆっくりと引き返す

「待ってくれ~、待ってください、おねがいだ~、まってください」

声が聞こえて来た、大声で叫んでいる、振り返ると一人の兵士が手を振っていた

「戻ってきてください、お願いします」

「ロイド、どうする」

「しょうがない、話だけ聞くか」

踵を返し門の前まで戻った

「すみません、今開けますから入って来て下さい」

門の近くは神気に当たって死んだ魔物の死骸以外魔物はいない、小さく開いた門の中に入る、門は直ぐに閉じられた、壮年の兵士が近寄って来た

「先程は部下が失礼な事を、申し訳ありません、私は守備隊隊長のクレスと申します、王都が壊滅の危機に陥っているとき、その危機を救う事を拒否する王命など、従う価値はどこにも価値もありません、我々だけでは守り切れないのは、目に見えているのです、どうかお助け下さい、魔物が怖がる人間なんて信じられないが、現に貴方達を怖がっている、怖がるどころか貴方達の近くにいる魔物は、死んでいく、貴方達なら間違いなく、魔物を追い払うか退治して貰える、どうか、お願いします、助けてください、王米など無視して結構です」

其処からは俺が前に出る

「但し条件があります、その馬鹿な王様を此処に呼んで、ロイドに頭を下げて、助けてくださいと言わせる事です」

「それは、無理です、あの王様はそんな事は絶対しません、断言できます」

「では、この国は亡びるしかないですね、そんな王様の国に居た事が不幸でしたね」

隊長は考えていたが

「分かりました、王都の存亡にかかわるときです、この現状を見てもらうためにも、王様をここに連れてきます、お待ちください」

そう言って近くに繋いであった馬に乗ると、王城の方向に向かって走り去った





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