神さまの頼み
ジャハマ聖教国、開通させた浮動機幹線の状況が知りたくて、シルビーと二人でやって来た王都ファラ、賑割って入るが、人通りはクロードの勝ちだ、今は午前十時と言ったところか、その国の事情出賑わう時間帯が、違うかもしれないが、クロードの方が人の数ばかりか、活気が違った、此処は雰囲気が上品と言えば上品なのだが、洗練させた上品さではなく、只古さだけ誇っている感じだ、時代の流れが止まってしまって居る感じがする、只浮動機幹線の駅が出来た、地域は活気を感じる、此処が始まりで、良い方に活気が出れば良いのだが、取り敢えず神様に敬意を表して、神殿に行く事にする、あの時は神様を連れて、瞬間移動で直接地下に行って、帰っただけだから、神殿に来たという感覚はなかった、今回は正面から神殿に入る、始めて来たという感じがする、神様は名前などない、と言って居たが、此処の神様はイリス様と言うらしい、大きな広間の正面に、女神像が広間を見下ろしている、その時
「遅い、もっと早く来ると思っていたのに」
頭に響いた、周りを見回しても、其れらしき人はいない
「脳に直接話しているから、傍には誰も居ないでしょう、口に出さなくて良いわ、考えれば伝わるから」
シルビーは何も知らずに、横を歩いている
「もしかして、神様」
「ここでは、そう言われているようね、この前はお世話をかけたわね、ありがとう」
「いいえ、それで、何か俺に」
歩きながら聞いてみる
「そうよ、この星ではここしか、貴方に接触できないから、待ってた」
「どういう事ですか」
「貴方がいつまでも,気が付かないようだから、教えなくては、大変な事になりそうだから」
「言って居る意味が分からない」
「浮遊石が、貴方の周りでだけ、産出されるのは何故か、浮遊石を使った乗り物が、魔物の被害を受けないのは何故か、考えた事はありませんか」
「考えた事は無いけど、そう言われればそうですね」
浮動機バス、トラック、浮動馬、浮動機幹線魔物の被害がない、浮動機船がクラーケンと衝突と言うかあたったというか、そのくらいだ、考えてみれば、それは不自然な事だ、国中広がり、外国迄普及し始めているのに、関係した工事が魔物被害に、一度もあっていないのだ、異常だ
「浮遊石を使った乗り物は、魔物と会わない、魔物除けの効果があると言う事ですか」
「そうです、浮遊石を魔物が避けて行くのです」
「そうっだたのか、知らなかった、良い事ではないですか、それが何か」
「私は、魔物を殺すばかりではなく、避けていく物質を作りました、物質があるだけでは貴方が気付きません、見つけやすく、しかし何かに利用できるものだと、私の目的外の使い方になってしまう、浮遊石を作るのには苦労しました、そして貴方が気が付くかも心配しました」
「つまり、浮遊石は神様が造ったもので、俺が見つけやすく、他に使い道が無いものとして、造られたと言う事ですか」
「そうです」
「なるほど、それで反重力物質で、しかも使い物にならない屑石として、この世界に存在していた」
「そうです」
「地球の人間なら、反重力物質は直ぐに興味を持つ、あんなに科学が発達しているのに、ようやく反重力に近い、リニアの技術が誕生したばかりだった」
「そうなのです「」
「だから気付いた、そして仲間の協力で浮遊石を利用した、色々な乗り物を作り普及させている、だからどうなのだろう、何か弊害が起こるのだろうか、分からない、良い事はたくさんあるが」
「貴方が、この世界に転移するまでは、この世界この大陸には、全地域に平均して魔物が存在しました、そう言う仕組みになっているからです、これ以上は、私から言えませんが、よく考えて行動してください、貴方とシルビー、其れからお友達の二人が、これから重要な存在になります、浮遊石の乗り物は多くなるほどよいでしょう、ですが大陸全土の普及するまでに、何もなければよいのですが」
なにか、謎賭けのようだ
「大陸全体の事を考えてください」
「それは、考えているつもりだけど」
「偏った考えではありませんか」
「それは、国によって嫌いな国もあるけど」
「その事も含めて、皆さんで調べ、考えて対処してください、大変な事にならないうちに、私が言えるのはここまでです、どうか、大陸中の人がし幸せになるよう、考えて行動してください、私が、答えを言えば直接干渉した事になってしまいます、私が直接干渉すればこの星は消滅してしまいます、だから貴方の行動にかかっているのです、お願いします、この世界の為に、貴方の力を生かしてください、貴方の力はそのためにあると言っても良いでしょう」
「まだ、意味が分かりかねますが、仲間にも知恵を借り、最大言語力します、約束します」
「ありがとう、もう貴方と話せる時間がなくなります、よろしく頼みます」
「分かりました」
「貴方と話した時間は、現実では無かった事になりますから、それでは、またいつか、お話ししましょう」
声がきこえなくなった、我に返るとシルビーと神様の像に向かって歩いていた、シルビーの顔を見る
「どうかしたの」
そう聞かれ
「いや、今、神様と話をしていたんだが」
「ええぇ、ただ、歩いていただけでしょう、何も変わりなかったけど」
結構長く話したのだが、無かった事になっているのか、シルビーに神さまとの会話を話した、真面目な顔で聞いている
「のんびりして居られなくなった、戻って、ロイドたちと相談しなくては」
「そうね、その大変な事の意味、答えを出さなくては心配ね、みんなの知恵を借りて考えれば分かると思うけど」
「そうだな、答えを出さなくては、神様が嘘を言うわけないからな」
「言う訳ないでしょう、そんな事言うと罰が当たるわよ」
[だよな、戻ろうか」
急遽クロードに戻る、いつもの仲間に緊急招集をかけ、ウィンの部屋に集まる
「暫く旅の出ると言って居たが、それを辞めてみんなを集めるとは、何か大事件か」
「大事件と言えば大事件だが、事件が何なのか分からないんだ、だから集まって貰った、知恵を貸してくれ」
「どういう事だ、言って居る意味が分からん」
「実は、ジャハマ聖教国へ行って、まず神様に敬意を表するため、神殿に行ったんだ・・・」
神さまとの顛末をすべて話した
「お前、不思議な事ばかりやると思って居たけど、本当に神様とつながりが有るんだ」
此処に集まった仲間は、俺が渡り人だと言う事は話してあるので、さほど驚かなかった、シルビーは詳しく聞いて納得していた
「話を聞いただけじゃ,俺にもわからん」
グレンが首をかしげている
「私も分からん」
ウィンも言う
「大陸全体の事だよな、変わった事と言えば、浮動機幹線でクロードと、関係している国より、いまだ無関係の国、魔物の増え方が異常だと、報告は入っているが」
「ロイド、其れだ、、赤星の偵察部隊を総動員して、状況を調べてくれ、飛行艇を全部使ってでも至急頼む」
ピンときた、大陸各地に平均して魔物が生息している、魔物の嫌う浮遊石を使う事によって、場所を追われた魔物は、何処へ行くか、浮遊石に関係のない地域に逃げるだろう、大陸の半分に浮動機関連が普及すれば、浮遊石の影響のない地域に、今までの二倍の魔物が集まる事になる、多少増えるのは対処できるだろうが、倍になると、その国は対処できるか、恐らく無理だろう、恐らく今の状態で、辛うじて魔物を防いでいる村や街が、ほとんどだと思う、其処に倍の魔物が襲ったら、その村や町は壊滅してしまうだろう
全く気が付かなかったが、自分のやっている事によって、不幸になる人、死人迄でる可能性が出て来た、いや、もう出ているかもしれない、俺の責任だ、そう思うと、いてもたっても居られなくなった
「ロイド、今しぐ手配してくれ、俺は神様にこれが答えか確認してくる、情報はガルドン、バルドワ、グランバルの国境が危ないと思う、集中して集めてくれ、シルビー行くぞ」
神殿に戻ると、夕方の礼拝でもあるのか、広間は人でごった返していた、女神像の前まで行き念話で問いかけてみる、すると
「正解です、よく気が付きました、念の為貴方の神気をあげておきました、頼みますね、話す時間は、、、」
途切れてしまった、今の次元と話す時間が、限られているらしい
「シルビー,神気ってなんだ」
「分からない、どうして」
「神様が俺の神気をあげたって言ったんだ」
「何れにしても、何かの力を強くしてくれたのは確かね、栄太をこれ以上強くして、どうするつもりかしら、神様は」
「自分が直接動けないから、俺に力を貸してくれるんだろう、あくまでも俺の力は、神様からの借りものだと思うから」
「そうね、人間じゃ考えられない事ばかり、やるもんね」
「でも、俺は人間だぞ」
「分かってる」
ウィンの部屋に戻ると、手配を終えたロイドも戻って居た
「正解だった、作戦と計画を練ろう」
いつもと違って皆真剣な顔をしている
「まず、今浮動馬部隊はどの位になった」
「今千五百台」
「王国の訓練済みの兵は」
「三千」
「ウィン、その三千を王様に言って借りられるか」
「大丈夫だろう」
「最終的に浮動馬を使う場合は、赤星の指揮下に入る事になっている、勝手に戦争に使えないようにな」
ロイドが答えた
「じゃあ、グレンその合計四千五百を率いて、各国境に展開してくれ、恐らく浮動馬が行くだけで、魔物たちは逃げるはずだ、人里から遠避けるだけで良い、多い場合は討伐も考えよう、それから俺達五人だけの念話を構成する、他の通信機の念話と、混信しないように、其れから赤星の情報は、ロイドが集約できるよな」
「大丈夫だ」
「よし、グレンうちの部隊だけでも、準備が出来次第出発してくれ」
浮動馬は燃料がいらないから、長距離を走っても燃料切れの心配がない、物資は浮動機バスの中に、異空間を構成し、一万人分の物資が、緊急時用に用意してある、中の物資は時間が止まっているので、何時でも新鮮なものが取り出せる、勿論移動可能だ、グレンたちはこれを使うので、物資の心配もない
「ロイドは俺達と同行してくれ」
「分かった」
「ウィンは王様と連絡、三千の起動馬を手配して貰って、後は此処で全体の指揮を頼む」
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