トンネルと道
シルビーと二人だけの時は、自由に力が使える、トンネルは俺が開けたと言えば、又大騒ぎになる、だから発見した事にするが、それでも大騒ぎになるだろう、冒険者もまだ森を抜けて、山脈迄到達した者はいないという、トンネルを発見した事にして、森に道を造らなければならない、古い道の後を発見した事にでもして、海までの道の早期完成を計ろう、そんな事を考えながら、瞬間移動で家の自分の部屋に帰った、部屋を出て居間にはいって行くと、ガルトが何やら書類を整理していた
「あっお帰りなさいませ、ここのところ急なお帰りが増えましたね」
「うん、色々事が上手く運び過ぎてね」
「それは結構な事でございます」
h成しているとシルビーが着替えて出て来た
「お待たせ」
「ガルト、出掛けてくる」
「行ってらっしゃいませ」
「お父さんの所に行くぞ」
「分かった」
「俺はこの間行ったけど、シルビーは久し振りじゃないか」
「本当、考えてみたら、いつも帰ってきたら、栄太さんは一人で出歩くもんね」
「シルビーには体を休めてほしいからな」
「うん、ありがとう、お陰で遣りたい事が出来るし」
そんな返事が返って来る、工場に着くと事務所にジルと、エリーも居た
「シルビー、近くにいるのに久し振り」
「お父さんもお母さんも元気だった」
早速シルビーはエリーと話し始めている
「お父さん、浮動機船、製造始めてください」
「海への道は」
「それが、運良く見つかったんです、まだ、誰にも言ってないのですが、俺とシルビーで発見ちゃったんです」
「へえー本当か、山を突き抜けるトンネルでもあったか」
「ええ、あったんですよ」
「いや、冗談じゃなくいやて?」
「はい」
「はいって、お前さんと付き合って居ると、常識が分からなくなるヨ、普通じゃない、そんなのが有ったら、グロージン王国が国が変わってしまうんだよ、海の無い国が海のある国になってしまう、この大陸で港の無い国は、グロージンだけだったのだから、此処から海に行けるとなると、こりゃあ、大変な事になるぞ」
「そんなに大事ですか」
「お前さん、わかってないなあ、物を運ぶだけではなく、漁業が始まる、高価だった塩が作れる、どれだけ変わるか、クロードの街はその起点だ、この街が何処まで伸びるか、此処から先どこまで広げても良いっていてたよな、クロードの街は」
「ええ、貴族領以外だったらいくらでもって、王様は言ったけど」
「と言う事は、海までの間、全てがクロードの街になる、そうだな」
「ウィンにまだ話してないけど、ウィンが了解して、王様に言えば了解はしてもらえますよ、但し、まだお父さん以外は話してないのです、ウィンはこれ以上忙しきなるのは、嫌だというかもしれません」
「そんな、市長はそんな事を」
「俺はウィンが忙しくなる事を、持って行っては丸投げするって、怒っているから、今度も怒るだろうね、これからの話は王国がやるかも」
「ま、上の方の事は、俺には分からんが、欲のない話だな」
[そう言う事で、兎に角浮動機船は始めてください」
「分かった」
シルビーはまだエリート話している
「シルビーギルドに行って帰るから、此処でゆっくり話してゆっくりから帰りなさい」
「はーい」
今度はジルも加わって三人で話を始めた
工場を出て街の中を眺めながら歩く、物凄く活気のある街になった、通りを歩く人の数が、王都に負けないくらいに感じる、道は馬車に替わって、浮動機が運搬を始めたため、馬糞が落ちていない分衛生面でも良くなっている、浮動機の通る真ん中は、ちゃんと空いていて、横断する人しか通らない、ちゃんと交通ルールが出来ている、以前この事を知ったときは、驚いたものだ、市場が立っている広場は人波が出来ている、売り声が道路まで聞こえてくる程賑わっている
ギルドに着くと中は意外に静かだった、朝夕は忙しいが昼間は暇そうだ、なんて言ったら職員に怒られる、受付でなく事務処理に忙しいのだ、俺が増やしてしまった仕事も相当ある筈だから、顔見知りの職員たちに黙礼しながら、ホールを横切って市長室に向かう、いつもアポなしで来るが、他の人達はどうしているのだろう、ふとそんな事を思う、ウィンは在室していた
「今良いか、時間取れる」
「何だ、お前がそんな事を気にするなんて、気持ちが悪いぞ、まあいい、座れよ」
「分かった」
言われた通り座ると、ウィンは向かいのソファに座る
「お前がそう言う態度の時は、俺の仕事を増やす事を、持ってくる時だ、もう諦めた、行って見ろ覚悟して聞からよ」
「話ずらいなぁ、そう言う事を言われると」
「ロイドも呼ぶか」
「うん、いた方が良いかも」
職員を呼ぶとロイドを呼ぶように手配した
「来るまで、概略を聞こうか」
トンネルの一件を話す、勿論発見した事にして
「おまえんぁ、涼しい顔して話す内容じゃないだろう、この国を左右する一大発見だぞ」
「俺は元々こういう顔なの、どんな顔で話そうと、大きなお世話だ」
「しかし、俺が忙しくなる程度の話じゃないぞ」
そんな話をしていると、ロイドが入って来た
「久ぶちの呼び出しだな、何があった」
「ロイド、聞いてくれ、こいつが、又、とんでもない事を持って来たぞ」
「今更驚かないよ、こいつの持ってくる話で、穏やかなものは一つもないmの、どうせ又忙しくなる話だろう」
「お前たち、言いたい放題だな、おれはなんなんだ、まあいいさ、忙しくなるのはその通りだからな」
すら2人に詳しく構想を説明する
「お前なあ、構想が出来た時点で、一応話せよ、こっちだって心の準備って物だ有る、なあ、ロイド」
「そうだな、構想は終わって、実行するだけって、楽には楽だが」
「何とでもいえ、兎に角現地視察に行くぞ」
「おい、これからか」
グレンが入って来た
「また三人で、悪だくみをしているな」
「良く分かったな、丁度いい、付きあえ」
「ちょっと待て、此処から直接行く気か」
此処に居る三人は、俺の力を知っている、者ばかりだ
「そうだよ」
「一応職員に行っておかなければ、入室禁止をって、昔のようなわけにはいかない、一応外出と言う事で、ロイドか栄太の屋敷からの方が良いぞ。大陸中から見張られているからな俺達は、栄太の力が他に漏れたら、大変な事になる」
「じゃあ、俺の家にするか」
そう言うとグレンがすかさず
「あれは家じゃあない、屋敷と言わなければ駄目だよ、勘違いするよ」
「グレン、お前、まだそんなこと言って居るのか、あれは、俺の家なんだから家で良いんだ」
「そんな事はどうでもいい」
受付に出かける事を伝えた、ウィンが戻ってきた、四人揃ってギルドを出る
「そう言えば、四人揃ってこうして歩くのは、初めてじゃないか」
「そう言えばそうだな」
行きかう人はほとんどが頭を下げていく、この街のトップ全員が揃って歩くなんて、街の人も何事かと思うだろう、家に着くとガルトが例の体制で迎えていた、いつものすまし顔で
「お帰りなさいませ」
「皆さまいらっしゃいませ」
「すぐ出かけるから、構わなくていいから」
「分かりました」
俺の部屋に行く
「シルビー、お邪魔しているよ」
ロイドが声をかけている
「いらっしゃい」
シルビーは工場から戻っていた
「それじゃあ行くぞ」
シルビーを加えて五人で手をつなぐ、一瞬で岩壁の前に移動した、生い茂った樹木の上の方に、岩壁がそそり立っているのが見えるが、トンネルの入り口は見えない、生い茂った下草やツタを切りながら進むと、トンネルの入り口に着いた
「なるほど、これでは分からないな、凄い大きなトンネルだ、大昔此処を道が通っていたのかな」
ウィンが言う
「そうだろうな、これは自然に出来たものではない」
ロビンが返している
「それにしても、この先はダンジョンになっているんじゃないか」
グレンがそう言ったが
「大丈夫だ、海側迄抜けて見てある」
「そう言えば、微かに潮の匂いがしないか」
ロイドがそう言うので、全員が鼻をクンクンさせて、臭いをかいでいる、シルビーが
「本当だ、潮風の匂いだ」
シルビーは余計な事を絶対に言わないので、安心だ、大昔のトンネルに知らん振りをしてくれる、浮動バスを出す、魔石絵お使った前照灯を点ける、前方にコケの壁が映し出される、光の範囲全体に続いている
「出口まで此処と同じ景色だ」
「しかし凄いな、大昔、こんなトンネルを作る、技術があったなんて」
言われるたびに冷や汗が出るが、俺があけたなんて誰も想像すらしないだろう、やがて出口に着く
「ええー、海まで一望できるじゃないか、此処はどうして樹木に覆われていないのだ」
ウィンがそんなことを言う、冷や汗がどっと出る、失敗した入り口は誤魔化したのに、出口のごまかしを忘れていた、どうしよう
「おそらく、海からの風が強くて、この先の道も含めて、草木が育たなかったんじゃないか、ほら、周りに比べ海までの道は高いだろう」
ロイドがそう言うと
「ああ、そうか、潮風だからな、相当強く吹くんだ」
何とか納得した様だ
「早く海まで行こうぜ」
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