クロードの街
グロー人王国の交通網は、計画通り進んでいる、通信網も並行している、まず、王都の食料、海産物から生鮮野菜、青果迄安定供給できるようになった、王様は大喜び、供給が安定するばかりでなく、安くもなって行った、王都市民は大喜びだ、生産者も大喜び、国中にこの仕組みが行き渡るよう、これからも国を挙げて進めていくはずだ
一方ロイドの赤星星団は、大陸中に情報網を張り巡らせて、活動している、新しく造られた飛行艇十二艇をフル活用だ
飛行艇は王室にかしだしている一台を除いて、飛行艇は赤星星団以外にはない、浮動艇バス、トラックは貸し出し、運転技師は赤星星団の認可のの者だけ、通信機も全て赤星星団貸付、早く言えば赤星星団は交通通信の機器を独占しているのだ、国よりも多くの資金を動かしている、その大半は国内の福祉に回しているので、福祉的な事は万全だと思う、俺の考える理想の国が出来つつある、王様以下国の偉い人達は、私利私欲の強い人は淘汰されていく、王様の方針だ
赤星星団はロイドがぎっちり、舵を握っているので心配ない
俺は必要最小限の時以外は全て、ウィン、ロイド、グレン、最近は人員不足でゴルドも、表の顔として活躍して貰って居る、近頃は周りの国々も、グロージン王国の繁栄に興味を持ち、接触がある様だ
国境の抜け穴は、塞いでしまい、国境警備隊を創設、今まで国境を警備していた、辺境伯たちから、国境の警備のみ、王国直属の部隊が、警備している、起動馬千台赤星星団から貸し出している、隊員も星団の認可の許可証持ちだ、国境を絶えず巡回している、起動馬もジル夫妻の研究、開発により、魔石による冷暖房完備になっている、餌も燃料もいらない、広範囲をカバーできる、良い事ずくめだグロージン王国は赤星星団無くしては、立ち行かなくなっているが、赤星星団はあくまで、政治にはかかわらない事になっている、だが、ウィンとロイドの権限は、恐ろしいほど高くなっている、国内はもとより、他の国の貴族迄、静養と称しては二人に面会に来るのだ、その為、今ではグロードの街の一部になってしまった、森の近くの村だった部分は、温泉を利用して観光地として、目覚ましい発展をしている、グロードの街、ウィンの仕切る土地には全て、結界を設置してあるので、観光していても魔物の心配は皆無だし、治安もグレン配下の警備隊が、巡回しているので安全だ、グロードの街では、貴族も平民も同等に扱う、だから最初の頃はもめごとが多かった、貴族が平民を待提げた態度で、宿などで威張り散らすのだ
「無礼者、此処の責任者を呼べ」
「ここの市長に挨拶に来いと言え」
そんなとき、ウィンは
「そう言う方は、グロードに滞在は許可できません、お帰り下さい」
ハッキリそう言って追い返すのだ
「貴様、平民の市長風情が」
「市長風情ですが、わたくしの街でございます、私が出て行けと言ったら、出て言って貰います」
貴族はもとより、警護の騎士達も怒り、騒ぎになりそうなとき、周りは百台以上の浮動馬が囲んでいる、
騎士達は大人しく言う事を聞かざるを得ない、そんな事が繰り返された、今ではそう言う馬鹿貴族はこなくなった、グロードの街は治外法権のようなものだ、どんな大貴族でも王様さえ、グロードの街に来たら、グロードの規則に従ってもらう、規則と言っても難しい事ではない、と言っても、貴族とか王族には一番難しいかもしれない、威張るな、これだけだ、全て平等、仕事の上での上下は仕方ないが、貴族だから、王族だから、の特別は無い、だから王様が一人で出歩いても、安全な街だ、元は村だった温泉街も、王侯貴族が宿泊するが、金額に依っての差はあるが、身分による利点は何もない
農場もクロードの街は、可能な限り拡張して良い事になっているので、近くに街が無いため、拡張されて行って、今では旧グロードの街の百倍近くのめんせきが、グロードの街に属する農場として開拓されている、農場地区に入ると地平線が見えるほどだ、浮動機や浮動馬の出現で、馬車や騎士たちが使って居た、馬たちは使われなくなったが、此処で利用されている、王国内で仕事が無くなった馬たちは、今まで使えなかった農業で、大いに活用されている、俺が知恵を貸して、馬を使った農業機械も多数開発されている
山からの水を利用して、水田が多くなっている
山に近い地域で、自然に自生している稲を見つけた時は、嬉しかった、白米のご飯が食べたくて、夢にまで見ていた時だった、しかも、見つけた時の季節、が良かった、実りの秋に当たる季節だったのだ、一面の稲を刈り取り、乾燥させ米になるまでの待ち遠しさ、炊き上げたコメの味、自然と涙が出てしまった、いつも一緒にいるシルビーにも、この感激だけは分かって貰えなかった、しかし、この世界に来て久々の感激をロイドに話すと、流石この大陸の情報に明るかった、東の方に米を作る地域があったのだ、そこで水稲は連作障害が無い事、毎年同じ場所に作れる事を教え、ウィンとロイドに頼み込み、農場地区に水田を普及して貰った、そして増やすついでに、米を特産の産地化するらしい、流石、政治家は俺とは違う
そしてこの街にまだ問題があった
この世界に来て、付き合いのある人が、比較的社会の上位の人ばかりで、一般の人との付き合いが少ない、だから、気がつかなかった、と言うか気にしなかった事、病気、怪我の事だ、自分を含め周りは、俺とシルビーが治してしまうから、気にならなかったのだ,だが、一般の人達は怪我や病気の時、治癒師に直してもらっているらしい、腕の良い治癒師は料金が高い、安い治癒師は治りが悪い、皆が安心して暮らせるのに、足りない事があったのだ
遅ればせながら本格的な治療院を、ウィンに相談して三か所に造る事にした、場所を協議し決めた、即工事に入って貰った、有難い事に、資金の心配はない、そして治癒の能力を、僅かでも持っている人を、緊急で集めて貰った、全員に治癒能力の念を懸ける事で、三十人の治癒魔術師を誕生させた、簡単にそんな事が出来る神力は、都合が良過ぎだが、市民の幸せの為使用させてもらう
資料員が完成するまで、市役所の一部で、研修を兼ねて、仮の治療院を開設して貰った、病人やけが人が、こんなに多いとは驚いた、だが、驚いたのは治癒術師になった者達だった、怪我人の怪我に、俺が教えた様に手をかざす
「治るように心の中で値が居なさい」
傷口がふさがって行く
「ええ~治っちゃったよ」
「患者さんの前で、お前が言っては駄目だろう」
一通り体験してもらったあと
「この事は絶対に他言しない事、もし他人に漏らしたら、その時点で能力がなくなる、おぼえておいてほしい」
そう言ってくぎを刺しておいた
診療の方法を、前世で見て聞いて、体験したことをもとに教えていく、あくまでも治療、治癒の範囲であり、寿命を伸ばすような事は出来るはずもない
一か月ほど過ぎると、皆立派な治癒術師になった、治療院も完成し三か所に分かれ、赴任して貰った
この事により、グロードの街は、必要な施設が揃い、一層住みよい街になったのは確かだろう
観光、工業、商業に農業、皆繁栄している、小さな国の様だ、ウィン、ロイドには前世の知識を、ヒントとして、許されるだろうの範囲で伝えている、だから、今のグロードは前世の時の、日本に近い民主主義の国に近い、今は市役所に議会に近い物があるが、選挙で選ぶのではなく、街の有力者で構成されている、中にウィン、ロイド、、グレン、ゴルド、ジル、エリーが含まれている、あくまでもトップはウィン、と言う事になっているが、同格以上の存在がロイド、そして最後に重大な事の決定は、必ず俺のところに持って来る、これでは、俺の独裁の様になってしまう、だから、止めろというのだが、何度言っても駄目だウィンとロイド、2人揃って
「表には出さないから、この位は相談に乗ってくれ、お前が良しと判断されると安心するのだ」
そう言って聞かないのだ、確かにその責任を取れ、とは言ってないが、共同責任と言われている、ような気がしないでもない、兎に角クロードの街は完成に近い、グロージン王国も順調に事が進んでいる
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