神様
「それで、神様は、俺を此処に呼んで、何をさせたいののですか」
「ええ、、此処は何百年かたつと、この世界に魔素が過剰になり、魔物たちが暴走しないように、鎮めるための場所なのです、今回は乱れが酷くて、力を使い過ぎてしまったので、天に行く力が足りなくなってしまったのです、まず力を補給したいのですが、其処迄行く力がなくなってしまって、其処で私の力の一部と、同じ力を持っている、貴方に来てもらおうとしましたが、直接呼ぶ事は摂理に反するので、貴方の行動の自然の流れの中で、此処に来るように、導くのには苦労しました」
「そうでしょうね、思いもしなかったもの、神様に会えるなんて」
「でも、良かった、苦労の甲斐はあったのだから」
「何れにしろ、神様に会えるなんて、最高に嬉しいですよ、俺にできる事なら何でもします、何処に送ればいいのですか」
「ありがたい、そう言って貰えると助かる、この大陸の南にある、ジャハマ正教国の王都の、神殿迄行けば、補給する事がが出来るのです、その神殿の地下にある泉の水に浸れば、力は満ちるのです」
「瞬間移動で、俺も其処まで行って良いのですね」
「そうです、本来は私たち以外、入ってはいけないのですが、貴方は私の力の一部をもっています、だから大丈夫です、行って、ください」
「この屋敷の主には、何と言えばいいのですか、神様が休んでいた、と言って良いのですか、此処には何もなかったと言えば良いのですか」
「いいえ、この屋敷は何代にも渡って、私を守っていてくれた、何かお礼をしたいのですが、こんな状態で今は何もできないのです、力が満ちたら、貴方にた預ける事にします」
「何代もって、俺が力を授かってから、そんなに時間は立っていないのだが」
「そうね、そう感じているだろうけれど、貴方に授けて、それを貴方の体になじませて、その為何度も生まれ変わらせて、貴方の記憶は短いけれど、授けてから、貴方が使えるようになるまで、人族にすると何代分も時間がかかっているのです」
「そうだったのか、それは知らなかった」
「分かる筈がありません、私達には時間なんて言うものは無いのですから」
「ですよね、神様達する事を俺に分かる訳がない」
「でも、貴方は只の人族より、ずっと私達に近いのですよ」
「そうでしょうね、それは分かっています、だから感謝しているのです」
「ですから、私は直接この世界に関与できなので、その分をその貴方に託しているのです、その事を忘れずに、人族を正しく導いてくださいね」
「導くなんて、そんな大それたことを、俺に、はそんな事は出来ません」
「難しく考えなくても良いのです、今までのように貴方の思うように、進めて行ってください」
「今まで、問題はなかったのですか」
「問題ありません、貴方に代行して貰って、良かったと思って居ます、偶然とは言え、貴方は地球でいう、通信と交通を、広めようとしています、通信で話す事が出来れば、争う前に話し合えます、そうして信頼が生まれたら、物流が必要になります、色々な国、色家小名地域が得意分野で、補い合う、それが上手くいけば、争いのない世界が実現するのです、貴方の計画は間違っていないと思います」
「ありがとうございます」
「いいえ、これからも、この世界をよろしくね」
「今まで通りで良いなら」
「其れで良いですよ」
「では、参りましょうか、額に触ってもいいでしょうか」
「そうしなければ、行き先を貴方は知らないでしょう」
「それでは行きましょう」
暗い中にその泉は光っていた、神様は服を着たまま泉に入って行った、すると泉の光が強くなり、輝きだした、暫くすると泉の輝きは消えた、だが、神様は輝いたままだ
「はあー、気分が良い、これで調子は戻ったわ、栄太ありがとう」
そう言って俺の顔をじっと見つめると
「貴方に力を与えたとき、あの時は私のほんの気まぐれでした、人が良いばかりで、良い事は何もなく、でも、悪い事はせず、必死で生きていたあなたが、もう一度生きていくのに、私は貴方を哀れんだのかもしれません、貴方は自分を、惨めとも、哀れとも考えず、ひたすら生きていたのでしょうが、そんなあなたに、力を与えればどうなるか、ふっと思ったのです、だから、誰からと言わずに力を与えました、もし悪い事をするようなら、消滅させると決めて、ですが、心配はないようです、これからは、思い切り思う事を絶ってください、活躍を見守っています」
「ありがとうございます、これで、何処か何かがすっきりしなかった事が、すっきりしました、俺なりに頑張ります、それでは、俺は戻ります」
そういって、心からお礼の意味でm深く頭を下げた
「ちょっと待ってね」
神様は、拝むような姿勢で、目を閉じて何かつぶやいている、すると、合わせた手に煌びやかな短刀が現れた、宝石が散りばめられた、見た目でも価値のありそうな短刀だ
「これが飾ってあった事にすればいいでしょう、それから時間は、三十分程経過しただけになっているから、、上手くやってくださいね、本当にありがとう、活躍を期待しています」
何時間か過ぎている筈なのに、三十分しか経っていないように出来るのだ、流石神様、部屋を出て通路を戻り扉を開けると、シルビーとマリアが待っていた
「祭壇のようなものが有ってね、これが飾ってあった」
そう言ってマリアに短刀を差し出す
「わー奇麗」
そう言いながら、両手で捧げるように持ち見入っている、しばらく見つめていたが、俺達の存在を思い出したようで
「あっ、ごめんなさい、ありがとうございました、あっ父の所に一緒に行っていただけますか」
「勿論、行きましょう」
老人は先程のまま座って待っていた、事の次第を話すと
「おおっ、何と見事な」
そう言って見つめていたが、立ち上がると、部屋にあった祭壇に短刀を供えた
「父上」
絶叫する、驚いてマリアを見ると、目を見張って、父を指さしている
「立ち上がって、歩いた」
「なにっ」
本人が自分の足を見つめ、足踏みして
「どういう事だ、脚が治っている、歩けるぞ、マリア、私は歩いているぞ」
裁断の前で円を描いて歩いている、まるで踊っているようだ
なるほど、神様、やるじゃん、心の内でそう思った
興奮が収まると、周りを見回す親子
「どうかしたの」
「家の様子が、おかしいというか」
言われて周りを見直す
「えっ、新しい?」
驚いて屋敷の外まで飛び出した、驚いた事に、あの古めかしかった屋敷が、新築の屋敷、真新しくなっている
屋敷を見ながら、全員が呆然としていた、神様やるじゃん、流石だ、何代も苦労させたから、屋敷迄労ってくれたようだ
俺への褒美は、これ以上の物はない物を、先払いして貰って居るから、望めば大概の望みはかなってしまうのだから、これ以上望む物はない、そう思って居たのだが、あったのだ、凄いご褒美が、神様の判断で悪い事、行き過ぎた事が有ったら即消滅、そう言われていたが、その消滅の恐れが無くなったのだ、さりげなく、言われ、ハッキリ分からなかったが、やっぱりチャッピーは、俺の見張り役だったようだ、そのチャッピーが俺の脳からいなくなった、と言う事は、そういう事なのだ、但しこういう見方もできる、この星に居て俺を見張る事が出来ない間はチャッピーを付けたが、天に戻って何時も見張れるようになったから、チャッピーは必要無くなった、そう考える事もできるのだが、神様は貴方の思うように活躍しなさい、そう言った、と言う事はそれもない、晴れて全くの自由なのだ、こんな事があって良いのか、果たさなければならない、課題も縛りもない、普通そんな事有り得ない、だからこそ余計に心して、これからを生きていかなければいけない、そう固く心に誓った
お礼に何かをと、悩むマリア親子に、これ以上ないものを貰ってある、と言うわけにはいかないので、苦労したが、心配は無用となんとか納得させ、クロードの街に戻る事にした、思いの外時間がかかってしまったが、今回の仕事で得たものは凄く大きい
最後までお読みいただきありがとうございます




