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栄太の漫遊記  作者: ベン マウント
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飛行艇貸与

気局、王様は直ぐには寝ないで、色々と話すことになってしまった、此処迄信用されたら、こうなればすべてを話して、お付き合い願う事にした、その方が気が楽だろう、渡り人であること、但し神力については、魔術と言う事にして話しておいた、やはりこの点はシルビー以外、すべては話せない、がその他は殆どを話した、話の中で地球における物流の事、俺も専門家ではないから、詳しくは話せなかったが、大まかな話が相当気になったらしい

王都の人口に見合う、食料の調達というのは相当に大変らしい、交通の便が良ければ、王都から遠い地域で、豊作過ぎて腐らせている、野菜でも、豊漁過ぎた魚介類でも、王都に運べるようになれば、生産者や漁師も収入になる、皆が幸せになれる、そんな適当な話に、王様は目を輝かせて聞いていた

「だから、交通と言う事は、その国が繁栄できるか否かがかかっているのです」

「そうなのだ、もっと交通網に力を入れよう、栄太殿も力を貸してもらいたい」

「勿論協力しますよ、それと急ですが王様は明日、時間はありますか」

「栄太さんの要望なら、いかようにも開けるけど」

「なら、そんな大げさな言い方は、止めてください」

「いや、本当の事だから」

「まったく、もう、じゃあ、明日を楽しみに、今日はもう寝てください」

黙って一部始終を聞いていたゴルドにも

「ゴルド、突き合わせて悪かった、もう寝て良いぞ」

「ああ、色々と驚いたが、勉強にもなった、休ませてもらう」

メイドに案内させ、ゴルドも居なくなった、今日も忙しい一日だった


翌朝、王様を工場に案内した ジルとエリー夫婦は今はリリーを連れて、工場近くに家を建てて住んでいる、やはり屋敷の様な家は住み慣れないらしい、工場が近い方が便利と言う事もあるが、二人の好きな暮らしをしたらいいのだ

「王様、此処の責任者をしている、ジルさんとエリーさん御夫妻です、シルビーの両親です」

「ロット・グロージンと申す、よろしく頼む」

「ジ、ジルです、妻のエリーです」

「お父さんお母さん、そんなに硬くならなくてもいいですよ、きょうは、俺の友達として王様は来ているのだから、王様じゃないから」

「そんな、恐れ多い、栄太もそんな口を聞いては」

「良いんですよ、どっちみち私は栄太には頭が上がらないのですから」

「王様、又冗談を、それは言い過ぎでしょう」

「いや、本心なのだが」

「まったく、もう、どうでもいいや、お父さん、例の物出来てますか」

「出来てます、こちらに」

地下に降りていく、壁に発光する物質を練り込んであるので、中は明るい、大きめの飛行艇が見える

「これです、いい出来でしょう」

「素晴らしい、流石お父さん」

硬くなっていたが、仕事の話になると、下が滑らかになる様だ、扉を開けて艇内に入る、

「二十人、無理すればぬ十五人は乗れるかな」

「良いですね、予想以上だ、これは完成しているんですか」

「完成している、操作は同じだから」

「了解、ありがとうございました、試運転に言って来ます」

「ああ、どうぞ」

飛行艇を異空間に収納する

「いつ見ても信じられない力だ」

王様が呟いている、工場の外に出て、すぐ横の広場に飛行艇を出す

「これは、浮動バスの新型かな」

「乗ってみましょう」

席に座ると、飛行艇をすぐに上昇させる、そして前進飛行

「何だこれは、空を飛んでいるのか、何と、えっ、次から次へと、驚かせてくれる人だ」

「これを、王様に差し上げます、国の隅々まで飛んで行って、国民を幸せにしてやってください」

「凄い、確かに、これがあれば、本当に国の隅々まで行く事が出来る、だが無償と言うわけにはいかぬ」

「俺も屋敷を貰っているから」

「屋敷とは物の価値が違う、比べ物にならない」

「何かの時おねだりしますから、黙って受け取っておいてください」

確かにこの世界の、この時代、空を飛ぶ乗り物なんて、創造の世界のものであって、現実には考えられない、値段のつけようが無い程、価値がある事は分かっている、地竜の値段など遥かに超えるだろう、だが、、俺がいくら金持ちになっても、考えて何か良い事に使おうとしても、出来る事は高が知れている、それは分かっている、だから、俺の考えうる一番の方法は、この人の好い王様の、為になる事をする事だと思う

、この王様は自分の保身は考えていない、常に国民の事を考え行動している、だから、王様の行動範囲を広げる事は、国民の幸せを広げるのと同じだ、俺一人では影響は限られている、だが王様なら俺の何千、何万倍も幸せの種を蒔けると思う、これが自分の保身や利益ばかり考える、王様だったら知り合いになりたくもないが

「だが、この夢の様な乗り物を、無償では」

「では、こうしましょう王様、貸し出すという事では、あくまで所有権は赤星星団と言う事です」

「分かりました、そういう事なら」

「では、そうしてください、活躍を期待してます、操縦は専属の者を付けますので、如何しますか、今回、侍従の方やメイド、護衛を乗せて、お帰りになっては」

「良いのか」

「そのつもりで用意してあります」

「本当か、すまん、知ってしまうと、すぐに使いたい、皆に話して明日の出発までに、同乗者を決める、よろしくお願いする」

そう言った後、飛行艇を降りると、ジッと飛行艇を見ていたが

「栄太殿は知っているであろうか、私が領地を回ると言う事は恐ろしく経費が掛かると言う事を、遠いほどそれはかかる、侍従、メイド護衛、御者、など多数の人、目的地までの通過地点警護、何百人と携わるのだ、だがこれがあれば、目的地まで警護の必要なし、日にちも短縮、百必要だったものが五くらいで済んでしまう、多くの場所に行く事が出来て、経費は掛からない、栄太殿、私のやりたい事が、百倍やる事が出来る、ありがとう、感謝します、今回の飛行艇の事も含めて、お礼いたします」

「それほどまで喜んでくれるとは、おれも嬉しいですよ、但しお礼は良いですから」

「そうはいかないのです、働きに対して、報償が無いと、これから王国の運営に、志氣が無くなるのです、

あれだけの事をした人が、報償もないなら、俺達は何をやっても同じか、何もしないでおこう、何て、そんな国になったらどうします」

「それは不味いでしょう」

「だから、成果が大きければ大きいほど、盛大に発表して、盛大に祝い、それに見合った恩賞を与えるのです、それが政治と言うものなのです」

「分かりました」


俺の中に、個人が国に影響を与える、なんていう事が有る訳ない、そう思って居る、異世界に転移して、途方もない力を与えられ、この力をどう生かすか、思うままに使って居たら、国王と知り合う事となり、国に少なからず影響を与える、存在になってしまっているようだ、ちょっと遣り過ぎた感がある、少し大人しくしていよう、国の事なんて何の責任も取れないから、暫く地図つくりにでも専念しよう、そんな事を考えていると

「栄太さん、ギルドに来てッて」

シルビーが部屋に入って来た、この状況久し振りだな、急いで支度をして家を出る、当然のようにシルビーが一緒だ、直接市長室に入った、クロードの街も人口増加で、今ではこの建物は市庁舎と呼ばれている、ウィンが机の向こうから

「王都幹線の35番地区でトラブルだ」

「どうした」

「盗賊の群れが、通過路を占拠しているらしい、手前で艇は止まっている」

浮動機バスは呼ぶのに長いので、浮動艇とし、通常呼ぶのを艇と言う事にした、区間を五十に分けて、保守その他を担当、番号で位置が分かるようにしてある、三十五番のさらに何番と言えば、位置は特定できるようになっている、さらに十番ごとに、保安部隊が、常駐していて、問題が起きれば出動する、大きなトラブルの時は、グレンの浮動馬隊が急行する事になっている

「どうする、行った方が良いか」

「時間的に早い方が良いだろう、浮動馬隊はすでに向かっているが、念の為頼む、まあ、栄太が行けば解決だが、訓練も兼ねて様子を見ていてくれ」

「わかった、シルビー行くぞ」

「はい」

市長室はウィンのほかには誰も居ない、瞬間移動する、予想外な事が起きては不味いし、なるべく早く到着するのが賢明だろう

景色が変わり草原に出た、王都との中間より少しクロードに近い場所だ、盗賊と言うが浮動艇を襲う気なのか、盗賊と言うには人数が多い、百人程が馬に乗って待機開いている、だが人数の問題ではない、馬など弾き飛ばされて終わりの様な気がするが、どういうつもりだろう、馬でダンプカーを止めるようなものだ、通信機でウィンと話す

「ウィン、このまま通過させるのはどうだ」

「問題ないのか」

「相手が弾き飛ばされて終わりだよ、障害物を置かれると不味いけどな、相手は浮動艇を知らないのじゃないか、馬車と間違えているようだ」

「じゃあ、強行突破させて見るか」

「それで問題ない、見せしめにもなるしな、ただ、汚れるから清掃の準備はしておいてくれ」

「良し、分かった」

暫くすると、凄い勢いで浮動艇がやって来た、馬で乗り入れて止めようとしたが、弾き飛ばされて、阿鼻叫喚、の場だけが残った、浮動艇はあっという間に、通過して行ってしまった、総勢百名近くいるが、はねられたのは、五頭五人だ通行路の脇に転がっている、即死しているようだ、列車は線路からそれる事が出来ないが、浮遊艇はそれても問題ない、百人いようが、二百人いようが、コースを変えれば、何ともないどころか、逆に浮動艇で盗賊たちを、襲う事だって出来る、端からはじいて行けば歯が立たない筈だ、浮動馬で警備しているのは、人が通行路に入らないよう、用心するのと、大きな障害物がないかを見回っているのだ、今後、盗賊が現れたら、逆に盗賊を殲滅するよう言っておこう

「くそう、引き上げるぞう」

この連中のアジトを見つけなければ

「シルビー、つけるぞ」

二人は気配を消し、離れて付いて行く、死者や死んだ馬は放置か、非情な奴らだ、死んだ方が世の為のような奴らだと思う、草原から森に入って行く、暫く森の中を進むと森が開けた、泉のほとりに出た、

「何だ、あいつら、何処かの兵隊だぞ」

「よその国の兵隊と言う事よね」

「そうだ、盗賊じゃない、軍で使うテントを使って居る、残念だが紋章は入っていないな、恐らくこういう、盗賊を装うような、そんな仕事ばかりする部隊なのだろう」

森の中から様子をうかがう

「畜生、情報よりでかい、馬車の替りだと言うから、二、三台もって行こうと思ったが、あんなでっかいとは思わなんだ、これじゃあ、お手上げだ、国に持って帰るなんて無理だ」

「隊長、何時までもここにいるのは、危険ですよ」

「そうだな、よし、暗くなったら、国に戻るぞ」

そんな話が聞こえた、どうやら他国の兵と言う事は確定だ、此処から最短の国境は何処の国だ

お読みいただきありがとうございました

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