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栄太の漫遊記  作者: ベン マウント
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王城到着

調査の旅は順調に進んでいる、あの村を出てから一週間、大変な事を試してない事に気がついた、其れは、河に突き当たってしまった時だ、浮動バスは、水の上を走れるのか、試してなかった、恐る恐る川の中に乗り入れる、地上と同じに浮いている、大丈夫だった、不思議と言うかどういう事か、流れに流される事が無いのだ、地上と同じ状態で進んで行く、一大発見だ、水の抵抗もないから、船より早いと言う事は、下流から上流にも浮動機なら運べる、河を流れを気にせず、交通に使えると言う事は、水運の革命であり、河川沿いは道を通らなくても交通できる、交通の革命でもある、が今は王都を目指そう、今まではほぼ直線で進める、のを越え、河を越え、山は越えてない

幸い山はなかった、只残念な事に、直線状の彼方に山が見えるのだ、これをどう抜けるかが問題だろう

山のふもとに来た、見たところ三千メートルの、富士山しか見たことのない俺には、分からない高さだ、倍くらいに見える、六千メートル近いだろう、越えるのは難しい、如何する、麓を走り回る、あった、解決策があった、山を割って大河が流れていたのだ、コースから少しそれるが、この川の水源はどうなっているのか、山を割って流れるような河の水源、河を上流に向かって進む、両側は切り立った断崖、川幅は何時までも変わらない、水源に近づくと狭くなっていくんでは無いのか、それどころか急に広がった

「シルビー、これは湖だ」

「湖って何ですか」

クロードの街の近くに、湖はない、シルビーに散っては初めて見る湖だろう

「大きな、大きな池だ、見て見ろ、これは大きな湖だぞ」

シルビーが呆然とした顔で周りを見ている、水平線を指さして

「向こうに何も見えない、あの先はおおきなたきになってるの?」

「広いから見えないだけで、向こうに進めば何か見えるよ、恐らく山だろう」

この星が丸い事は、地平線を見て分かっているが、水平線の事を詳しく説明するのは、面倒なので止めた、暫く進むとやはり対岸にも山が見え始めた、恐らくだが七千から八千メートル級の山々だ、クロードの街から山に突き当たるまで、徐々に高度は上がっていたのだろう、長距離の為気がつかなかったが、標高三千メートル位の高原だったということだ、さらに高い位置に湖はあると言う事だ、大陸の水瓶的存在なのかもしれない、それがクロージン王国にある、と言う事は素晴らしい事だ、早く大陸全土がどんな構成になっているか、知る事が出来るか、調査が楽しみだ

周りは山々に囲まれている湖、俺は日本しか知らないから、比べるとしたら琵琶湖か、琵琶湖の何倍もありそうだ、まるで海だ、水が塩辛くないから海ではないが、兎に角、真っ直ぐに進む、遥か彼方に有った対岸の山々が近づいて来た、湖側からは何本の川が、流れ出ているのか分からないが、七千から八千、地球のヒマラヤ山脈の様な高山が湖を取り囲んでいる、この山々が豊富な水の源だろう、河は水が削っって出来たのではなく、氷河が削った後後を水が侵食してできていったのだろうか、その辺は分からない、直進している前方に河口らしき場所が見える、近くまで進んで行く、嬉しい事に王都方面にに向けて、河が流れ出ていた、この調子だと一気に王都まで行けそうだ、ほっとした気分でいると、何か忘れものをしているような気がしていた、その事に、此処でようやく気がついたが、俺はこう言う調査の様な仕事に、向いていないのかもしれない、そう思った、思いつくと闇雲に行動する、発想力が無いのだ、この調査の前に、飛行艇で調べておけば、もっとスムースに調査が出来たのだ、今頃気がついた、普通、あんな便利なものが有ったら、真っ先に使用を考えるだろう、今更ながら自分の馬鹿さ加減にあきれる、だが、気がついたおかげで、これからの遣りたいことが増えた、確かに神様だと思われる方が、くれた知識の中の地図はある、だが地球の地図の概念からしたら、非常に大まかなものだ、だから、この調査から帰ったら、いつか飛行艇で、クロージン王国の詳細な地図を作りたい、そして、この世界には制空権と言うものは存在しない、だから空に国境はない、だから空からなら何処でも調査できる、大陸全体の詳しい地図を作りたい、そして、この星に他の大陸が無いかを調べる事も必要だろう、地球と同じ位に思えるこの星に、大陸が一つだけの筈がない、必ずいくつかの陸地がある筈だ、そんな事を考え夢が広がる

王都に向けて川の上を進むうち、街が見えて来た、まだあまり人目に付きたくないので、岸に上がり並行して通る道を歩いて行く事にする、浮動バスを降り、岸に上るとシルビーが当然のように腕を組んで来た、そのまま歩いていると、前方に六人の男達が現れた、大分前から道脇の茂みに隠れているのは分かっていた、無視をして腕を組んだまま歩き続ける、男達が前をふさぐ

「邪魔だよ、どいてくれ」

二人とも戦闘モードになっている、体は異次元だ、奴らにはぼやけて見えているはずだが、興奮していて分からない

「てめえら、なめた真似を」

そう言って殴り掛かって来たが、異次元の壁に阻まれて届かない、知らん顔して歩き続ける、幾ら殴りつけても痛くも痒くもない、男たちは焦っている、確かに当たっているのに、平気な顔をしている、捕まえようとしても、其処にいるのに届かない

「くそう、変な魔術を使いやがって、全員で一斉にかかれ」

飛び掛かって来たが、気がつくと全員土の上に転がっていた

「お前ら、何してるの、なんか用か、俺達忙しいんだ、お前らと遊んで居る暇は無いよ」

「くそう、有り金置いていけ」

「馬鹿か、捕まえる事も出来ないくせに、貴様らにやる金なんかないよ、ところでだな、お前たち、人を殺したことはあるか、あるんだったら死んで貰うが、無かったら早くどこかに行っちまえ」

「決、人を殺すなんて、朝飯前だぜ、何人殺っているか、多すぎて、忘れたがな」

「本当か」

「ああ、本当だ、それがどうした」

言葉が終わらないうちに、男の両手両足から血が噴き出た、手刀真空切り、相手は全然用心していない、浅く切りつけてやった

「ワ~、てめえ何をした、いてえよ」

「だから、人殺しは死んで貰うと言ったろう、そう言う奴は、これから何人殺すか分からないからな」

「や、止めろ、嘘だ、冗談だ、人なんて殺しちゃあいねえ、たすけてくれ」

「人なんて殺すこともできないくせに、粋がるから痛い目に合うんだ、二度と悪い事はすんじゃないぞ、分かったか」

「分かったよ、悪かった許してくれ」

「分かればいい」

「シルビー、治してやって「」

シルビーが男の傷口に手をかざす、わずかに光り傷がふさがっていく

「あれぇ、痛くない、治ってる」

「さっさと、何処かへ行っちまえ」

と怒鳴ると

「ひぃ~」

悲鳴を上げて六人が揃って逃げて行った、王都のすぐ傍で盗賊まがいの男たち、治安はどうなっているのだろう

王城に着くまで、調査は終わっていない、河に障害になるような箇所はないか、見ながら歩く、この分なら問題なく、王城の濠まで行けそうだ、流石に王城に近づくにつれ、通行人の数が増えて来た、障害になるものもなく、王城の門が見えて来た、俺が見えた時点で、門番の一人が駆け出して行くのが見えた、濠の中まで確認し門前に着くと

「どうぞ、お通り下さい、おうさまは自室におられます」

俺って王城の門を顔パスで通過できるの、これって凄くない?、ちょっと怖い気がしないでもないが、シルビーは当たり前のような顔をして、俺の腕を掴んで歩いている、案内の兵士の後を進む、聞き覚えのある声がした

「栄太殿、久し振りではないか」

王様が向こうから急ぎ足で近づいてくる、息を切らしながら

「どうだった、調査の旅は」

「何をそう急いでいるのですか、ええ、成果は大きいですよ」

「そうか、早く話が聞きたいな」

その時ふと思いついた

「王様、浮動バス、乗った事ありましたっけ」

「いや、無い、早くここまで、来ると良いのだが」

そう言ってから、俺の顔を見直す、急に目が輝いてきた気がする

「何をそう言えば栄太殿、今回は乗って来ているのだったな」

「はい、今回は浮動機バスが、問題なく通行できるか、その為の調査ですから」

「では、行こう」

「何処に」

「決まっているだろう、浮動バスとやらに、乗りに」

「王様が、そんなに急に軽率に決めて良いんですか、警備とかいろいろあるでしょう、周りが迷惑しますよ」

「警備って、これ以上どうするのだ、栄太以上に強い奴が居るのか、シルビーはうちの騎士団が束になっても敵わないと聞いている」

「まあ、それは、そうだけど」

侍従らしき人をみると頷いている、問題は無いのか

「分かりました、じゃあ、行きましょう」

「到着したばかりで、疲れているのに悪いな」

「分かっているんですね」

「すまん」

両手を合わせられた、陸の上道は目立ちすぎる、お濠なら人目も少ないだろう

「お濠で良いですか」

「お濠、お濠とは水の上でも走れると言うのか」

「そうなんです、陸上と同じに」

「なんと、何という事だ」

王様が感動している、俺が感動したときよりも感動している感じだ

お濠に浮動バスを出す

「ほおー、凄いな、この大きな物が本当に浮いているのだな、実際、栄太の頭はどうなっているのか、こんなものを考え付くとは」

「お褒めにあずかり、恐縮です、まあ兎に角乗ってください、十名くらいは乗れますよ」

何やら話し合っていたが、侍従やメイドが乗り込んできた、近衛兵たちはお濠の周りを警戒するのだろう、分散して地って言った、王様が動くと何十人もの移動になるのだな、王様は俺の横の席にすわってしまった、

「シルビーさん、すまんな、今回だけ貴方の席を借りるぞ」

そう言って振り返り、後ろにいたシルビーの頭をなでる、シルビーは黙って頷いている

「動きますよ」

そう言って前進させる、浮動バスが動き出すと

「おおー」

歓声が上がる、王様が呟いている

「音が無い、揺れない、馬車より早い、餌もいらない、良い事尽くしだな、凄いものだ、早く王都に欲しい」

「通過する場所の許可さえ取れれば、明日にでも来られますよ」

俺がその呟きに答えると

「それは、今どうなっている」

「ウィンとロイドが頑張っていますよ」

「そうかまだ時間がかかりそうだな、ううん、こうなったら,宰相を呼んで王命で」

ぶつぶつ言って居る

「王様、何か言いました」

「いや、何でもない、しかし、これは凄い、これが馬車に変わって、我が国を変える、馬車だけでなく、船も変わる、これは、偉い事になるぞ」

ますます興奮している、お濠を三回も回って、やっと納得して城に戻れた、だが王様の興奮はなかなか収まらなかった


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