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栄太の漫遊記  作者: ベン マウント
35/61

国境の街

王城は大騒ぎ

「国境の町や村はどうなっている」

「まだ、何の連絡もありません」

王様は寝耳に水の話だったらしい

「早急に連絡手段と情報網を確認し直さないと、この国は終わりだ、お忍びで来ている王様たちは何人いるのだ」

其れすら把握していない、事になっている、そもそも王様が来るとなると、来る側も迎える側も、それなりの準備をし、それなりの形を整えなければならない、そうなるとオークションまでに間に合わない、結局、お忍びと言う形で、見て見ぬふりをするしかなかった、その情報がグランバル皇国に知られ、今回の事が起きたと言う事だ、地竜の影響が、こんな形で現れるとは、思ってもみなかった、現実には他国の王様が四人来ているようだ、しょうがない、俺たちが一人ずつ付いて送るしかない

「王様、各国の王様には、内密に俺たちが一人ずつ付いて送るから、話を通しておいて」

再送を呼んで手配させる

「それから、王様、国境の町に行きましょう」

「しかし

「私室に行って、街に腕輪を試しに出た時のように」

「そうか、その手があった、行こう」

そう言って歩き出す

「王様どちらに」

宰相が声をかける

「部屋で片付けたいことがある、暫く誰も来ないように」

「かしこまりました」

「シルビー、ちょっと、一緒に行ってくれ」

「は~い、何処へ」

「怪我人を治しに

王様の部屋に入ると、王様が着替えていた、身軽な服装になった王様が

「行こうか」

そう言って寄って来、栄太の腕を掴んだ、転移する

国境の町、中に入る、検問所に続く通りの両側に、いくつもの遺体が転がっている

「ああ~、ひどい」

王様は立ちすくんでしまった、生きている人はいないか見て回る、、検問所までの道に、息のある者はいなかった、どこかに生き延びた人ちがいるはず、検問所は滅茶苦茶に荒らされていた、中に入り人がいないか見て回る、詰め所の中に、今にも死にそうな人が二人いた、微かに息がある、シルビーの出番だ、俺よりシルビーの方が、治癒の念がよく聞く、重傷者の場合その違いがはっきり分かるのだ、シルビーの念によって口が利けるまでになった兵士に

「様子を教えてください」

「教えるも何も、気がついたときはもう、何もできないまま蹂躙されて」

「分かりました、生き残った人たちが居そうなところは」

兵士に聞いた場所に行ってみる、領主の屋敷らしい、門番はいなかった、門を入ると庭にはテントが張られ、多くの人が働いていた、建物は解放され人々が出入りしている、王様と三人、負傷者がいるらしいテントに入る、いろいろ言っても面倒なので、片っ端から治癒をしていく、シルビーと二人で何とか全員、治癒する事が出来た、幸い手足の欠損するような人はいなかったので、全員が感知した、暫くすると

「ええっ、もう痛くない、治った」

「俺もだ」

「私も」

テントの中は喜びの声で大騒ぎになった

「どうした、何があった」

白髪混じりの品のいい老人が駆け込んできた

「ここにいるみんなの怪我が治ったんです」

「どういうわけだ」

そう言ってテントの中を見回していたが、王様に目が止まる、一瞬驚愕した目をして、固まったが、走り寄ってきて跪く

「王様、どうして王様がここに」

「訳会って立ち寄ったら、このような事に、わしの目が行き届かず、迷惑をかけたな、許してくれ」

目に涙を浮かべそう言った

「何をおっしゃりますやら、国境の守りがおろそかでした、油断してこんな事に、申し訳ありません」

「何を申す、私がもう少し情報に力を入れ付居れば」

「まあ、二人とも悪くない、悪いのはグランバル皇国だ、責任云々よりこれからどうするか、復興が大変ですよ」

栄太が言うと、老人が不思議そうに

「この方は」

そう言って俺を見る

シルビーと俺を指して

「この二人がみんなの怪我を治してくれたのだ」

「本当ですか、それはまことに失礼いたしました、そして、ありがとうございました」

「それとな、この方は栄太殿と申して、私の相談役だ、国の危機を二度も救ってもらった、今回もグランバル軍を追い返したのは栄太殿だ」

「何んと、三万の軍を二人で」

「いや、四人だ、俺の仲間とな」

「それにしても四人で、三万の軍を、信じられない」

「だが、敗走していったであろうが、三万の軍が」

「はい、確かに」

「わが軍は一人も動いていない、グランバル軍が来たことも知らなかった」

「でんれいは送ったのですが」

「飛竜部隊がいたから,やられてしまったでしょう」

「して、王様はどうしてこんなにも早く」

「偶然、近くまで来ていたのだ」

「共も連れずに」

「だから、言ったであろう、栄太殿は三万の兵士も追い返すほど強い、共など不要だと思わないか」

「そうでした、分かりました、深くは申しません」

王様、苦しい言い訳だが、何とか誤魔化せたな

「怪我人は、此処だけですか」

「はい、此処に集まってもらいましたから」

「では、帰るが復興の人員を急いで送るから、体に気を付けて、がんばってくれ」

「八、有難きお言葉、身命を賭して、お言葉にお答えオタします」

すぐに転移するわけにもいかず、見送りが見えなくなるまで歩いた、シルビーが

「王様、大丈夫ですか、こんなに歩く事は無いでしょうに」

王様は苦笑いして

「シルビーさんも言いますね、私だって武道などで鍛えてはいるのですよ」

「そうなのですか、馬車とか見越とか、部屋の移動以外歩くところを見た事が無いから、心配になりました」

「はっはっはっは」

栄太が腹を抱えて笑っている

「栄太、笑いすぎであろう」

「だって、そう言えばシルビーにはそう見えるよな、あ~おかしい」

涙目になっている

「私は皆にそんな風に見られているんだ」

「案外、そう思っている人は多いかもしれませんね」

「何とかしなくては」

「そうですね、さて、シルビーが心配するから、転移しましょうね」

「栄太」

王様が不満そうな顔をしていた

王様の部屋に戻ると、王様は再び着替えると玉座に戻った

宰相、貴族、将軍たちを集め、対策を練り始めた

「すみません、王様、各国の王様たちはどうなりました」

宰相が

「各国ともに、国で最強のものを連れてきているから、大丈夫だと言う事です」

「そうですか、分かりました」

グランバル軍は引き上げたし、大丈夫だろう

「では、王様、俺たちは帰らせてもらいます」

「帰るか、報償は何れ、其れと地竜の代金はどうする」

地竜は白金貨千二百枚でなった、日本円で千二百億円ですよ、とんでもない金額だ、心おきなく計画が実行できる、でもほとんど、材料はただみたいな物なのに








読んでいただきありがとうごさいました

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