国境の街
王城は大騒ぎ
「国境の町や村はどうなっている」
「まだ、何の連絡もありません」
王様は寝耳に水の話だったらしい
「早急に連絡手段と情報網を確認し直さないと、この国は終わりだ、お忍びで来ている王様たちは何人いるのだ」
其れすら把握していない、事になっている、そもそも王様が来るとなると、来る側も迎える側も、それなりの準備をし、それなりの形を整えなければならない、そうなるとオークションまでに間に合わない、結局、お忍びと言う形で、見て見ぬふりをするしかなかった、その情報がグランバル皇国に知られ、今回の事が起きたと言う事だ、地竜の影響が、こんな形で現れるとは、思ってもみなかった、現実には他国の王様が四人来ているようだ、しょうがない、俺たちが一人ずつ付いて送るしかない
「王様、各国の王様には、内密に俺たちが一人ずつ付いて送るから、話を通しておいて」
再送を呼んで手配させる
「それから、王様、国境の町に行きましょう」
「しかし
「私室に行って、街に腕輪を試しに出た時のように」
「そうか、その手があった、行こう」
そう言って歩き出す
「王様どちらに」
宰相が声をかける
「部屋で片付けたいことがある、暫く誰も来ないように」
「かしこまりました」
「シルビー、ちょっと、一緒に行ってくれ」
「は~い、何処へ」
「怪我人を治しに
王様の部屋に入ると、王様が着替えていた、身軽な服装になった王様が
「行こうか」
そう言って寄って来、栄太の腕を掴んだ、転移する
国境の町、中に入る、検問所に続く通りの両側に、いくつもの遺体が転がっている
「ああ~、ひどい」
王様は立ちすくんでしまった、生きている人はいないか見て回る、、検問所までの道に、息のある者はいなかった、どこかに生き延びた人ちがいるはず、検問所は滅茶苦茶に荒らされていた、中に入り人がいないか見て回る、詰め所の中に、今にも死にそうな人が二人いた、微かに息がある、シルビーの出番だ、俺よりシルビーの方が、治癒の念がよく聞く、重傷者の場合その違いがはっきり分かるのだ、シルビーの念によって口が利けるまでになった兵士に
「様子を教えてください」
「教えるも何も、気がついたときはもう、何もできないまま蹂躙されて」
「分かりました、生き残った人たちが居そうなところは」
兵士に聞いた場所に行ってみる、領主の屋敷らしい、門番はいなかった、門を入ると庭にはテントが張られ、多くの人が働いていた、建物は解放され人々が出入りしている、王様と三人、負傷者がいるらしいテントに入る、いろいろ言っても面倒なので、片っ端から治癒をしていく、シルビーと二人で何とか全員、治癒する事が出来た、幸い手足の欠損するような人はいなかったので、全員が感知した、暫くすると
「ええっ、もう痛くない、治った」
「俺もだ」
「私も」
テントの中は喜びの声で大騒ぎになった
「どうした、何があった」
白髪混じりの品のいい老人が駆け込んできた
「ここにいるみんなの怪我が治ったんです」
「どういうわけだ」
そう言ってテントの中を見回していたが、王様に目が止まる、一瞬驚愕した目をして、固まったが、走り寄ってきて跪く
「王様、どうして王様がここに」
「訳会って立ち寄ったら、このような事に、わしの目が行き届かず、迷惑をかけたな、許してくれ」
目に涙を浮かべそう言った
「何をおっしゃりますやら、国境の守りがおろそかでした、油断してこんな事に、申し訳ありません」
「何を申す、私がもう少し情報に力を入れ付居れば」
「まあ、二人とも悪くない、悪いのはグランバル皇国だ、責任云々よりこれからどうするか、復興が大変ですよ」
栄太が言うと、老人が不思議そうに
「この方は」
そう言って俺を見る
シルビーと俺を指して
「この二人がみんなの怪我を治してくれたのだ」
「本当ですか、それはまことに失礼いたしました、そして、ありがとうございました」
「それとな、この方は栄太殿と申して、私の相談役だ、国の危機を二度も救ってもらった、今回もグランバル軍を追い返したのは栄太殿だ」
「何んと、三万の軍を二人で」
「いや、四人だ、俺の仲間とな」
「それにしても四人で、三万の軍を、信じられない」
「だが、敗走していったであろうが、三万の軍が」
「はい、確かに」
「わが軍は一人も動いていない、グランバル軍が来たことも知らなかった」
「でんれいは送ったのですが」
「飛竜部隊がいたから,やられてしまったでしょう」
「して、王様はどうしてこんなにも早く」
「偶然、近くまで来ていたのだ」
「共も連れずに」
「だから、言ったであろう、栄太殿は三万の兵士も追い返すほど強い、共など不要だと思わないか」
「そうでした、分かりました、深くは申しません」
王様、苦しい言い訳だが、何とか誤魔化せたな
「怪我人は、此処だけですか」
「はい、此処に集まってもらいましたから」
「では、帰るが復興の人員を急いで送るから、体に気を付けて、がんばってくれ」
「八、有難きお言葉、身命を賭して、お言葉にお答えオタします」
すぐに転移するわけにもいかず、見送りが見えなくなるまで歩いた、シルビーが
「王様、大丈夫ですか、こんなに歩く事は無いでしょうに」
王様は苦笑いして
「シルビーさんも言いますね、私だって武道などで鍛えてはいるのですよ」
「そうなのですか、馬車とか見越とか、部屋の移動以外歩くところを見た事が無いから、心配になりました」
「はっはっはっは」
栄太が腹を抱えて笑っている
「栄太、笑いすぎであろう」
「だって、そう言えばシルビーにはそう見えるよな、あ~おかしい」
涙目になっている
「私は皆にそんな風に見られているんだ」
「案外、そう思っている人は多いかもしれませんね」
「何とかしなくては」
「そうですね、さて、シルビーが心配するから、転移しましょうね」
「栄太」
王様が不満そうな顔をしていた
王様の部屋に戻ると、王様は再び着替えると玉座に戻った
宰相、貴族、将軍たちを集め、対策を練り始めた
「すみません、王様、各国の王様たちはどうなりました」
宰相が
「各国ともに、国で最強のものを連れてきているから、大丈夫だと言う事です」
「そうですか、分かりました」
グランバル軍は引き上げたし、大丈夫だろう
「では、王様、俺たちは帰らせてもらいます」
「帰るか、報償は何れ、其れと地竜の代金はどうする」
地竜は白金貨千二百枚でなった、日本円で千二百億円ですよ、とんでもない金額だ、心おきなく計画が実行できる、でもほとんど、材料はただみたいな物なのに
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