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栄太の漫遊記  作者: ベン マウント
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シルビーの覚醒

シルビーが急に大人になってしまった、俺の見る目が変わってしまった、娘の感覚で居たのに、二人だけの約束をしてから、これが俺の彼女、俺のもの、若くて、奇麗で、スタイルも抜群、胸は大きすぎず、小さすぎず、俺の理想、中身まではまだ見てはないが、見た目間違いない、性格も良い、俺に言わせれば、欠点がない、だが、だからだが、こそ、一抹の不安がある、シルビーは自分の価値が分かって居なくて、助けられた事に恩義を感じ、俺を好きだと錯覚していて、だが、それに気づいたときどうなるか、考えたくないが、それも覚悟しておく、それができる年齢なのが現実、残念ではあるが

身の回りの世話をしてくれるが、なんだか以前より接近して、色々してくれるようになった、ようなきがする、臭いが、仕草が、理性と言うものが無ければ、可愛くて、抱きしめたくて、手も握ってないのに、おじさんは、忍耐力が限界、誰も居ないところで、キスくらいいいかな、と、思うのだが出来ない、勇気がないというより、幸か不幸か年の功だろう、カッコつけた罰かも、素直に結婚承諾すれば良かった、なんて思う今日この頃だ

浮かれた事を言っている場合ではなくなった、森の調査隊が返ってきた、魔物の密度が濃くなりすぎて、調査が危険になり、中途で戻って来たのだ、俺は浮動機の改良にいそしんでいたが、ギルドから呼び出しが来た

午後ギルドに来てくれとのこと、又有力者が集まるのだな、そんな事を考えていると

「私も剣を習おうかな」

傍で俺の作業を見ていた、シルビーが突然言い出した、この娘は突然言い出すんだよな、危険にさらすことは絶対ないが、もしもの時あっても邪魔じゃないし、試してみよう、有る事を思いついて、鑑定眼でシルビーの素質を見る、,シルビーをジッと見つめる、頭の中で武道、素質、念じると、シルビーが色々な武道を演じた画像が、コマ送りのように浮かぶ、何をしても可愛いな、知識の中にある武道を、シルビーが習ったらこんな感じ、俺のイメージが映像化しているのだろう、ショートソードが、一番様になっている、万能は便利、と言うか俺のイメージがと言うか好みが、決めているかもしれないが、ついでに、俺に送られた知識の中で、ショートソードに関する、技、技術のデーターをシルビーにコピーしよう、こんなこともできる、と思う、やってみよう、これは、ちょっと照れるがやっちゃおう

「シルビー、ちょっと」

シルビーに顔を近づける、驚いて目を見開いている、キスのような体制になる、目を閉じた、でも、キスじゃないよ、額と額をくっつける、そして念じる、

、「頭の中が熱い、痛い」

そう言って蹲ってしまう、”ごめん、でも、必要な事だから、許してくれ””、暫くして立ち上がる

「ごめん、ちょっと痛かったかな、大丈夫?」

「はい、びっくりしたけど、もう、大丈夫、なんだか頭がスッキリした感じ、ショートソード事が謝の中にいっぱい、今まで見たことはあっても、名前まで知らなかったのに、ショートソードを習えば強くなれる、、そう感じる、どうしてだろう」

成功した感じ、感じるだけでなく、実際強くなっている筈だ、どのくらいのレベルかは分からないが、恐らく,相当なものだろう、俺の場合、修行も訓練もしないで、幾らか体を慣らしたくらいで、いきなり地竜を倒せる力があった

こんな能力、余程信頼のおける人間でなければ使えない、今現在この世界でシルビー以外には、使えないし、無暗に使ったら即消滅の憂き目にあうだろう、には思わず思いついて、軽々やってしまったか大丈夫だろうか、こんな時安心するためには

「チャッピー、見てた」

「見てたよ、大丈夫だよね」

「大丈夫だよ、ギリギリ、シルビーは何れ栄太の嫁になるから、いわば一心同体だからよかった、万能を他人に一部でも渡すのは、危険だよ、栄太一人だけに与えられたのだか」

冷や汗が出て来た、慣れとは怖いものだ、気軽に考えてい過ぎた、肝に銘じよう

何とか認められたので、ほっと胸をなでおろす

「栄太さん、さっきから、おかしい、私はもう大丈夫なんだけど」

シルビーは自分を心配してくれている、と思っているようだ、確かに心配したが、俺がこの世界から消える、一歩手前だったなんて、言えないよ

「ああ、ちょっと、眩暈がして」

そう言って胡麻化した、危なかったけど、セーフだった、だったら早速結果を確認したい

「武具店に行こう」

「えっ」

「ショートソードを買いに行こう」

「そんな、すぐでなくても」

「兎に角行こう」

「言ってみただけだったのに、栄太さん変」

こんなことを言っているが、自分がどれだけの力を得たのか、それを知ったら、精神に異常をきたすかもしれない、俺の時は、そうなると言われ、情報としてどんな力か、頭に入って来たから、当たり前のように使っていたが、普通の人は動転するだろう、秘密を守ることを含めて、じっくり説明してやらないと

武具店に行くと、剣のある場所に直行、知識も恐らく達人以上だろう、すぐに

「これにします」

決めてしまった、、鑑定してみると中程度の品質で、質のわりに価格が安い

「もっと良いものにしなさい」

「でも、値段が」

「金の事は気にするな、一生ものなのだから、良いものを買いなさい」

良さそうな剣を鑑定してみよう、どうしてか、ガラクタのように、雑多に置いてある中に気になる剣があった 、神級、何?、普通の剣に見えるが、おまけに錆が浮いている、店主に聞いてみる

「この剣は」

「ああ、ダンジョンで拾ったとか言って、駆け出しの冒険者が持ってきたものだ、其処にある奴はどれでも、銅貨五枚も貰えばいいよ」

嘘だろう、鑑定人はいないのか、気が引けるが、敢えて教えることもないだろう、国宝以上の価値がある剣が、銅貨五枚、凄く儲かった、何食わぬ顔で即銅貨五枚を支払う、シルビーも決まったようだ

「決まったか」

「はい、でも、本当に良いのですか」

金貨十五枚,円換算で百語十万、見た目からして立派だ、女性用に作られているのか、、鞘と柄の装飾もきれいだ、店のホールの様な所で、鞘から抜いて、軽く素振りしている、堂に行ったものだ、、使い慣れた剣を振っているようだ、本人は気がついているのだろうか、剣を握るのは初めてと言っていたが

料金を払い店を出る、どうせだから防具店にもよりたいが、時間が無くなった、家に戻り、訓練用に作った地下室に行く、道場のような作りにしてある

「シルビー」

「はい、何でしょうか」

「これから、話すことは絶対に他人に話さない事、いいね」

シルビーは何時にない、栄太の真剣な表情に驚きながら

「はい」

返事をする、全ては話さないが

「これから、シルビーは自分が、強くなっている事に驚くと思うが、それは、俺がシルビーに送った力だ、俺にそんな能力がある事を、絶対秘密にする、シルビーの強さを暫くは隠している事、訓練して強くなっているように見せるため、毎日訓練する事、以上、大体こんなことを守ってほしい」

言われた事の意味が分からないだろう、壁に掛けた木剣を持たせる

「これから、俺と訓練を始めよう、構えて、はじめ」

訳が分からないまま、剣を構えたところに、打ち込む、軽くかわされた、今度は少し強く切り返す、大上段から振り下ろす、受け流した剣を返し堂を狙って来た

「そこまでだ」

不思議そうに、木剣をふりまわしている、それが奇麗に流れるような型になっている

「分かったか」

「私は、どうなってしまったの?」

「剣の達人になったんだ」

「どういう事なの」

「俺がシルビーを強くしたと言う事、これが一番の秘密」

「意味が分からない」

「実際、強くなっているだろう」

「強くなっていると思うけど、なんか、分からない」

「剣を持った事も無いのに、ここ迄出来たんだぜ」

どう判断して良いか分からくなっている、こうなったら、ハッキリ分からせないと危険な気がする、誓約の念を贈る、これでは三つは確実に守る、魔物対策の打ち合わせ時間になる、シルビーと共にギルドに行く

すでに全員が集まっていた、災難続きだ雰囲気が暗い

「ダラム公爵の件も片付かないうちに、魔物騒ぎ、なんか呪いでもかけられていないか」

そんな声が聞こえる

「概要は事前に伝えたが、街にまで魔物が来る可能性が出て来た、森の近くの村が孤立している」

「本当か、村は大丈夫か」

「不思議な事に、その村は名も知らぬ冒険者が、仕掛けてくれた結界に守られている、只このままだと食料が、それと村が襲えないとなると、クロードに向かう可能性が出てくる、冒険者に街を守ってもらうしか方法はない、建設中の壁は間に合わない」


お読みいただきありがとうございました

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