表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/21

幕間②:∀ROの素朴な疑問を強制開示するQ&A【迷宮編】

1.迷宮ってそもそも何ぞや?


 説明:迷宮とは新世界において土壌となった邪神が、自らの復権のためにばらまいた肉片が自立稼動して建設した自己増殖施設を指す。


 この内側では邪神復活の諸準備、あるいは旧世界の怪物群の養殖が為されており、新世界では特級の危険物として認知され、封印処置がされている。原住民による対抗も考えられたが、邪神の肉片が内包する無限の魔力と外界とは異なった迷宮独自の法則に敗れ、踏破は叶わなかった。


 しかし、賢者に認められた異邦人の召喚によって状況は一変。並の冒険者を上回る実力で以て、徐々に迷宮は攻略されていき、邪神の肉片もその活動を抑えつつある。

 だが、新世界が邪神の肉体そのものである以上、下手に放置すれば《活性化》し、魔物の無用な増強を招くこととなる。


 これの阻止こそは全冒険者に課せられた使命であり、邪神の魔力が濃厚となりつつある新世界で迷宮が完成へと至ったのならば、その時こそ人類は暗黒の意味を真に悟ることとなるだろう。


 雑記:有り体に言ってしまえば、現実世界における大型の屋内駅や商業施設、博物館や美術館などをそのまま転用した空間を指す。構造等は基本的に現実を踏襲しているが、一部ではアレンジを加えられたりもしている。


 迷宮内は外界とは異なり、モンスターの実力やスポーン率、フィールド独自の縛りが存在するなどそれぞれにルールが存在している(例として、白理迷宮はその根底に思想回収の概念が存在しているなど)。

 ぶっちゃけ、プレイヤーにとっては体のいい稼ぎ場の一種であり、常時開放型でもあるため、プレイヤー間からも腕試しやレベリングの観点から人気が高いコンテンツだったりする。


 迷宮踏破は正確には義務ではない。∀ROは物語などあってなきが如しなので、クリアする利点自体はないのである。

 それでも、完全踏破を悲願としているプレイヤーが多いのも事実で、踏破者は永久に名を明記される。特に首都圏は一つ攻略しただけでも冗談抜きに拍手喝采の大ニュースとなる。


 逆に迷宮の活性化はモンスターの凶暴化と同時に、宝箱のグレート上昇と技術値の取得率向上があるために、あえて活性化させてから一気に狩って撤退する派閥も居るので、プレイヤー間でも迷宮への考え方は一枚岩ではない。


 沖縄や四国など巨大な駅が少ないところでは商業施設が利用されている。これらには当然ながら許可が必要だが、下りさえすればすぐに専用フィールドが展開する。というか最近、西洋美術館が候補に挙がって∀RO界隈が色んな意味で賑わった。


 ただし当然、広島の平和記念公園などは不可であるのだが、黎明期、これの迷宮化が取り沙汰された結果、議会も巻き込んだ反対派のデモ運動が当然ながら大規模で広がって、危うく∀RO存続の危機にまで追い込まれたこともある。ちなみに、キリカたち古参にとってこれらは結構な黒歴史。


 メタ的な話をすれば、自分が単純に駅を舞台に縦横無尽するのが夢だったのでそれを実現させただけです。はい。

 

2.白理迷宮って結局何がしたかったん?


 説明:前述の通り、迷宮には各々に定められた法則がある。白理迷宮の目的は邪神復活のために古今東西の叡知を確保して邪神の理性を底上げする名目で建設された。


 旧世界での邪神の敗北原因は偏に九人の賢者が司る膨大な魔力と知恵であり、後者こそが重要と考えた結果、生み出されたのが白理迷宮である。


 内部の大半を占める王城跡はイルベン=ドレートの第一王宮であり、新世界創世後、間もないときに呑み込まれた。現在の王宮は新宿駅の地上一部と隣接する百貨店やデパートなどを依り代とした第二王宮が担っている。


 スポーンしたモンスター等は異邦人撃破後、その思想を回収する。具体的には霧散した肉体情報を独自言語に変換して迷宮に提供する。この内、特に希有な思想だと判断された場合のみ、虚駆魔神によって直に回収される。カイトは正にこのセンサーに引っかかった。つけ麺の魔力恐るべし。

 

3.虚駆魔神の形態変化を教えろや


説明:虚駆魔神の形態自体は多くない。基本的には通常と憤怒、それに特殊会話成功時の思想回収形態が加わるのみである。以下ではそれらの概要を解説する。

 

《基本形態》


 虚駆魔神の基本となる状態。膨大な魔力と強大な身体能力による圧倒を得意としており、下手に真正面からぶつかればまず塵となって死亡する。

 虚駆魔神は個々で在り方が異なるため、明確な攻略はないが、比較的温和な分、プレイヤーの技能が高ければ苦戦は強いられない。


 《憤怒形態》


 一定以上のダメージ蓄積で移行。一切の行動速度が超上昇し、魔法、身体、双方の威力に加え、防御力が減算率込みでとんでもないレベルにまで跳ね上がる。

 劇中でキリカのみが生存できていたのはまだいい方で、大半はこの状態の虚駆魔神が放った魔法で消し炭にされる。

 この際、第七級以下冒険者の五分間の生還、あるいは現実時間で七〇分以上一度も死することなく回復無しで生存したプレイヤーにのみ、問いかけが発生する。この問いかけが虚駆魔神の理念に轟いたのならば、思想回収を最優先するようになり、この形態は解除される。


 《思想回収形態》


 特殊会話成功時に限って解放。名称に個々が備える虚駆が追加され、肉体が発光する。風神の場合は迅駆を己に付与することで、思想回収形態へと至った。


 この状態では魔法威力、物理攻撃力がさらに底上げされる代わりに被思想回収者が最優先となるため、行動が非常に疎かとなる。

 そのため、被思想回収者を囮に用いれば、他のプレイヤーには見向きもしなくなり、ただの恰好な的と化す。


 ただし、狭い戦闘区域で逃げ切ること自体が至難であり、大抵はMP切れか途中で取っ捕まる。その間までは被思想回収者は最高のタンクとなってくれるのでここで一気に攻撃を当てきれば討伐も夢ではない。


 ちなみに、思想回収がもし完了された場合には少しの再復旧時間を要した後に通常形態へと戻る。その後、ダメージの蓄積次第ではまた憤怒へと変貌する。


 《虚駆魔神破棄形態》


 厳密には形態ではないのだが、一応ここに記載する。


 虚駆魔神がHPを一割未満にまで削られ、尚且つ生存した場合にのみ発動する終式魔法発動の合図。より簡潔に表現するのならば自爆までのカウントダウン。この形態のみ憤怒や思想回収等の形態は問わない。


 虚駆魔神の役割を放棄し、自身の全身に張り巡らされた回路及び臓器を一極集中させることで、強制的に臨界点を作り出し、それを一気に放出させる。この時点で虚駆魔神は結界ではなくなった生命体となるため、エネルギーにはそれらの個体維持に必要な分も使用される。


 喰らえば当然即死。キリカがある手段を用いれば自分だけは耐えきれるが、それでも基本はここで共倒れする。白理迷宮の攻略が難関を極めているのはこれが関わっており、この時点で魔力吸収を行いつつ、止めを刺さなければ全員お陀仏である。


 魔力吸収もタイミングが重要であり、魔法名が叫ばれた瞬間にカウンターとして発動しなければ結局お陀仏。終式発動前に止めを刺しても魔力が暴走してだいばくはつが決まるのでお陀仏。要は作中でのアレは結構な奇跡だったりする。




 以上が虚駆魔神の形態についてである。ちなみ虚駆魔神は結界でありながら再生を持たないという非常に興味深い性質を内包しているが、これは単純に邪神の肉片や臓器が滅ばされない限り、いくらでも補填がきくため。要は消耗品扱いである。

 プレイヤーにとっては強大でも迷宮にとってはあくまで維持を保つべくして君臨する文字通りの虚像に過ぎないのだ。


 また、古今東西の知識が総動員されて運用されている関係上、虚駆魔神に採用されるのは時代背景を問わない神さま軍団なので、日本の裏側の神までもが平気で顔を出してきたりする。

 そのため、攻撃方法などもその神由来であり、神話関係に疎いと初手でぶちのめされるというのは代表的な死因その二であったりする。

 ただし、何処ぞのお手々を崇めるヤバい宗教とかのクレイジーが効きまくった神様は流石に顕現しないので、そこら辺は安心してください。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ