レヴィアタン・エンド
「証拠は全てそろってるッスよイズモ! 今すぐ吐くッス……! どうしてサタンがウェディングドレスを着ていたのか、どうしてベルと結婚式なんてあげやがったのか、そして……何でマンモとデートしたのか……いいから吐きやがれッス!」
「え、その、成り行きというかなんというか……ていうか、いつの間に写真撮ってたんですかそれ……」
イズモがなんか言い訳してるッスけど今のあっしは修羅そのものッス。聞くわけがないッスよ。
「言わないなら言わないで良いッスよ〜? ルシフェルに有ること無いこと全部ぶちまけるだけッスからね! さあ、何であいつらと一緒にこんな事したか言うッスよ!」
「…………お願いされたからです。」
「あぁん? ならイズモ……あっしがあんな事やこんな事、もしくはそれ以上を願ってもやってくれるッスかぁ〜?」
「…………まあ、そのお願いにもよりますけど……」
……ククク、やっぱりイズモは可愛い……じゃないッス、チョロいッスねェ〜
『戦争を共倒れさせるのは楽しいッスね〜』
「あぁぁ……なんでこんな事に……」
迷い迷ったあげく、ひと月の異世界旅行にしてみたッス。
たまたまイズモ以外誰も生き方や四次元的な位置を知らない別の世界があったッスから、ちょっとしんこ……ゲフンゲフン、ちょっと旅行しに来たッス。
その世界で、なんか美少女モードなのに双方からミサイルで砲撃されてついかっとなって龍解……もとい龍化して両方をフルボッコしてやったッス。後悔はしてないッス。
「あ、あのですねレヴィさん? 前回一度来てみた時にも攻撃されたので反撃はしましたけど……やりすぎは良くないですよ?」
『やりすぎもほおずきもねぇッスよ! やられたら100倍にしてやり返すのがあっしのポリシーッス!』
「…………ちょっとは自重という言葉を覚えてくれませんかねぇ……」
『………………あっしも優しくなっちゃったッスねぇ』
「…………?」
『あ、なんでもないッスよ』
今のレヴィアタンにとって、人なんてそれこそ虫のような存在だ……
なのに、アタシは人に優しくなったものだ……
洞窟か何かに避難していたらしき少女を空から見下ろしながら、そう自嘲する。
『ねぇイズモ……この世界はどういう世界か、アンタは知ってるッスか?』
「…………空から見る限りですけど、大地の荒れ具合からして、あまり治安の良い世界ではないみたいですね……」
イズモの暗に言いたいことが、長年寄り添ってきた(?)アタシには分かる……
「この世界を救いたい。レヴィさんはボクの我が儘を許してくれますか?」といったところだろう? ……可愛いくらいに仕方がない奴ッスね。
『せっかくの旅行が台無しッスね……ま、イズモがこの世界も救いたいと言うのなら別に良いッスよ? 1ヶ月だけの約束ッスけど』
「…………レヴィさんが良いのなら……やりますか。この世界の人達を救ってあげましょうか。異世界から来た神として……ねぇ」
『ナハハハハハ! よからぬ世直しをはじめようじゃないッスか!』
後に、世界を破滅の戦争から救った金龍とその龍に乗った少年という神話が生まれたッスけど、これはまた別の話ッス。もしかしたら某アウトレイジオラクル闘争みたいになるかもしれないッスけど、別の話ッス
黄金龍に乗って現れた神と、それにまつわるお話はいずれ書くかもしれません。




