登場人物
レオーネ・アルトリア(盟約側妃・摂政首席行政顧問)
グランツェリア帝国第二皇女。羽ペンと法を武器とする冷徹な才女。敗戦を機にヒカルの後宮へ入り、帝国の行政知識を竜の国に移植する。百年先の均衡を設計し、ヒカルの理想を永続させる影の番人として生涯を捧げた。
ヒカル・クレイヴ(太王)
元天才軍師候補。六龍姫の感情を調律する「絆の共感者」の異能を持ち、優しさを最強の力として世界に新秩序を打ち立てた。レオーネを「知性の拠り所」と称し、彼女の冷徹な盾に支えられながら王として生き抜いた。
ソイル(建築家・新議事堂設計者)
テラの娘。土魔法と建築の才を併せ持つ。幼い頃からユリウスを支え、「この人が安心して生きられる場所を作りたい」という想いを原動力に建築家となる。義母レオーネが法で刻んだものを、石と木で形にする器の担い手。
レオナルド(新生帝国皇帝・竜の国摂政)
レオーネの兄。聡明で武にも秀でた元皇太子。妹と共に帝国の未来を背負い、降伏という決断を選ぶ。竜の国の摂政として人類側を統率し、レオーネが法で縛る傍ら力で抑える「もう一つの影」として百年の均衡を支えた。
ユリウス・アルトリア・クレイヴ(宰相)
レオーネとヒカルの息子。父の知性と母の理性を受け継ぐ。法に厳格で身内にも容赦なく正論を突きつける不器用な番人。「法とは孤独なものだ」という母の言葉を胸に、次世代の王たちを正しい道へ導く重しとなる。
テラ・グランディナ(磐石の守護龍)
土の竜姫。母性的な献身と揺るぎない防御力を持つ。後宮で孤軍奮闘するレオーネに最初に歩み寄り、温かいスープと言葉で心を解かせた。「主の築いたものを守り続ける」という使命をレオーネと共に抱く、静かな同志。
レヴィア・フレイムハート(紅蓮の激情竜姫・正妃)
炎の竜姫。激情的な独占欲と圧倒的な戦闘力を持つ正妃。レオーネを当初は警戒したが、論理で示し続ける姿を五十年かけて認めた。「嫌われ役を買って出る」という共通点で静かに共鳴する、最も意外な理解者。
アクア・フロストヴィーナ(蒼玉の理性竜姫・最高戦略官)
水の竜姫。冷静沈着な知性と戦略眼を持つ。レオーネとは条文を巡り激しく衝突したが、真剣だからこそぶつかれる数少ない相手として互いを認め合う。似た者同士の頑固な二人が、この国の論理的な骨格を共に支えた。
ヴァルキリア・ブラッドリーフ(深淵の孤高竜姫・特務機関長)
闇の竜姫。静かにレオーネを値踏みし続けた観察者。やがて法的な相談を持ち込む意外な訪問者となる。超甘党という一面を持ち、レヴィアの差し入れに無言で乗っかる。五十年で最も静かに、しかし確実に丸くなった竜姫。
リリア・シャイニング(王室メイド隊長官)
ヒカルの幼馴染にして専属メイド。暗殺者として鍛えられた索敵能力は竜族の感知魔法を凌ぐ。王室メイド隊長官として現役を続け孫やひ孫たちの乳母も兼任。レオーネとは五十年分の信頼を、言葉なく目礼だけで交わす仲。
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