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なんでそんな顔をしているの?
殿下を無事救出した数日後、戴冠式が行われた。
お父上をなくされたばかり、そして生まれてくるはずだった赤ん坊とともに急逝したウィラ様のこともあり、シオウ陛下の表情は暗く周りの者たちも決して明るい表情は作れなかった。
数日後。
庭に続くベランダで本を読んでいたアナのところに十貴族たちが跪く。
「猊下、お妃様になって下さい」
「どうか、お願い致します」
横を向いて泣きそうな難しい顔をしているアナ。
「みなさんの言いたいことはわかります。
ですが、シオウの妻はウィラだけです」
「それでは国が続かないのです!
どうか、お願い致します。」
それを私と妹は遠くから見ていた。
「アナはどうして嬉しそうじゃないの?
お妃様になれるっていうのに」
幼い妹の質問に私は答えられなかった。
陛下とアナの結婚式のあと、裏庭にいた私のところにアナがやってきた。
跪く私にアナは涙を浮かべた。
「やめてよ、エダ。
お願い…」
私に抱きつくアナ。
それでももういつも通りには接しれない私には何もできなかった。




