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危機的状況
私は何度も父に懇願した。
王宮へ行きたいと…
やっと連れて行ってもらえたとき、陛下は亡くなられ、殿下は敵に連れ去られ、アナは視察から帰ってくるはずの日を過ぎても帰って来ないという状況にあった。
十貴族はじめ、国防を担う貴族たちが会議を重ね、殿下を取り戻すことに全力を注いだが、数日この状況は続いた。
この間、私は身重のウィラ様のお世話をしていた。
ウィラ様はずっと暗く悲しい表情をされていた。
体調の優れないウィラ様に、『あなたが元気でいなければ』とも言えず、私は全く役に立たない自分を憎んだ。




