↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の妹は私より身分が上なんです。  作者: アオサマ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
16/23

誘拐事件

リュウの父親もアナの寝室の見張りに実習生とついた夜、事件は起きた。


「リーレ卿!リーレ卿!」

その大声で私も目を覚ました。

アナの部屋の見張りをしていた兵士が慌ててやってきたのだ。

「どうしたのですか?」

「猊下の寝室から大きな物音が聞こえて、呼びかけてもお返事がないのです!」

「許可します。

すぐに猊下の寝室に入ってください」

しかしアナの姿は寝室には無かった。そして窓ガラスが割られ、何者かが侵入した痕跡も見られた。

連れ去られたのだ。

「閣下、リュウ殿の姿も見当たりません」

お父様執事、イザックの言葉にみんなが戸惑った。

ちょうどその時、イザックの持っていた無線機がなった。

「リュウです」

小声で若干聞き取りにくいが、リュウの声だった。

「アナ様を連れた者を追って来たのはいいのですが、応援をお願いしたいです」

「猊下は今どこに?」

お父様がイザックから無線機を奪う。

「郊外の2丁目の空き家です。

私は近くの飲み屋にいます。

アナ様の無事は確認できておりません」

「わかった、すぐに応援に行く」

すぐにお父様が兵士たちに指示を出す。

私は意を決した。

「お父様、私も連れて行って下さい!」

「危険な場所に我が子連れて行く親がいると思うか?」

「アナがケガをしていれば、魔力で役に立てます。

それ以外はお父様様のお側を離れません」

私の真剣さが伝わったのか、お父様は同行許可してくれた。


リュウと合流した私達一行。

その途端、空き家から光が放たれた。

アナだ!

「突入!」

お父様の合図で一斉に空き家へ入る兵士たち。

私とお父様、実習生兵士とリュウの父親は固唾を飲んで見守った。

「鎮圧。

猊下、ご無事です!」

その言葉にホッとした。

空き家の中に入るとアナは壁に寄りかかって疲れ切っていた。

急に土下座の姿勢になるリュウ。

「申し訳ございません、未然に防げず…」

「仕方ありません。

私も予想していませんでした…

リュウ、あなたならすぐに助けてくれると思っていましたよ。

皆もありがとう。

叔父上」

「はい、何でしょうか?」

「王宮に知らせないとまずいと思いますが慎重に…

あまり大事(おおごと)にしたくはありません」

「わかりました」

お父様と話を終えると、アナは跪いている私を見た。

「心配して来てくれの?

ありがとう」

アナはこんな時でも猊下だった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。