10/23
楽しかった日々
朝からアナが慌てた様子であちこちを探している様子だった。
「どうしたの?」
「失くしちゃったの!
エダにもらった髪飾り…」
アナは今にも泣きそうな顔をしていた。
「あんなの…またプレゼントしてあげるよ」
「いや!
あれがいいの!」
アナ…
そこに小箱を持ったリュウがやってきた。
「宝箱?」
アナは不思議そうな顔をしたが、リュウは微笑んで宝箱を開けた。
そこには私のあげた髪飾りが入っていた。
アナの顔がパッと明るくなる。
私も自然と笑顔になった。
別の日には…
「アナ、バレンタインデーって知ってる?」
「バレ、バレン…タインデー?」
「好きな人にお花やお菓子を渡す日だよ。
本当は好きな子の渡したいけど、お父様にバレたら怒られちゃうから、リルにお菓子作ろうと思って!
アナもリュウに作らない?」
「うん、作る!」
私達はリルとリュウを厨房に入れさせないようにして、パテシェに教えてもらえながらお菓子を作った。
とても楽しい時間だった。
2日後、渡す時が来た。
私は照れくさかったので、「あげるー」とリルの顔も見ずに渡したがリルは喜んでいた。
アナはちゃんと渡したみたい。




