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万鎖の空と遥かな自由へ ―永遠の塔と絶対自由の叛逆者―  作者: れび
第二章:栄光と勝利に至る星幽路
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幕間・誰かの残響

【イエソド九層――朽ち果てし神殿・???】


それは祈りだった。

いや、あるいは願いであり、そして怒りであった。

もういない誰かのそれであり、そして今を生きる誰かのそれでもあった。


残響。


イエソドの九層……ここでは石の回廊を伝って、誰かの声が木霊する。

祈りが、願いが、怒りが――残って、遺って、そして響く。


ここは神殿。

だが、朽ち果てている。そこに何が祀られ、何が祈られ、何が願われていたのか、知るものはどこにもいない。

しかし神殿というからには、その中心に据えられているモノは明確であろう。

信ずる者たちが皆死に絶え、記憶から消え、信仰が消え失せた今でも、ソレは未だにここにあった。


ソレはただ待っていた。ひたすらに待っていた。

残響となり果てた今も尚、ソレはただ待ち続けた。

たった二つのものがここまで来ることを待ち続けた。

どちらか一つでもよかった。片方だけでも目的は達成できる。


だが今は違う。

今、それらは確かに、同時にこの層に居る。


正しく僥倖。怒りと歓喜がそれを満たす。

祈りと願いが像を結ぶ。

過去と現在の誰かたちの祈りと願いが形となって顕れる。


――来い。ここに来い。


擦り切れ、ぼやけ、思考なんてものはもうとっくのとうにできなくなった残響は、ただそう願う。

己の目の前にその二つが現れるのをただ待ち続ける。


その二つ――後継と、怨敵を。


大変申し訳ございません、わかりやすいように構成を分割いたします。


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