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暴露屋∼社会的に殺す情報屋∼  作者: 蔵品大樹
第二部 藤武戦争
98/139

File51 マッテオ・アイマーロ

 俺は九鬼泰照。暴露という暴露を行っていく男だ。

 今回の依頼者は、70代の男。名を古岡晋一(ふるおかしんいち)と言った。

 「依頼内容を」

 「私の育てた農作物と、妻の命を奪ったゲス野郎に裁きを…」

 そう語る古岡は、恨みを話し出した。




 熊本県某村。

 そこで、古岡とその妻、絵美(えみ)は農家として暮らしてた。

 彼らの育てるトマトはとても美味しく、テレビで取り上げられたり、都会の有名なイタリアンの店に使われるほどであった。

 だが、とある悪魔が彼らを襲うこととなる。

 とある深夜。村の皆が寝静まった時間帯であった。

 畑から物音がする。それで古岡夫婦は目覚めた。

 「なんだ、誰かいるのか」

 二人は泥棒の可能性もあり、懐中電灯を持って畑に向かった。

 畑には、黒いパーカーを来た男がいた。その男は、古岡の予想通り泥棒であった。

 古岡が男に光を照らし、言った。

 「なんだね君!泥棒とは!」

 だが、男は片言の日本語で返す。

 「ク、クソ!コロシテヤル!」

 何と男の手には拳銃が。

 「シネェ!」

 「ぎゃあ!」

 男は古岡の足に向けて発砲。それは古岡の左足を貫いた。

 「ぐっ…:…:」

 「あなた!」

 「ババァモシネェ!」

 そして男は妻に向けて発砲。

 「ぎゃあ!」

 「え、絵美ぃ!」

 その弾は妻の体を貫いた。

 すると、発砲音で起きたのか、他の住民が集まってきた。

 「なんだ」

 「古岡さんの畑からから銃の音が聞こえたぞ」

 「チッ…ダレカキヤガッタナ」

 男は急いで脱出し、近くに止めてあった黒いバンに乗る。

 「なっ、待てぇ!」

 古岡がそう叫ぶも、バンは走り出した。

 「このぉ…」

 「古岡さん、大丈夫ですか!」

 駆けつけた住民が古岡の元に集まる。

 「私はいい。絵美が撃たれた!」

 「なっ、早く救急車を呼べ!」

 そして、住民の一人が呼んだ救急車で、古岡夫婦は運ばれた。

 だが、あるものは助からなかった。それは…妻であった。

 古岡は足を撃たれただけであったが、妻は心臓を撃たれており、生存する確率は0%であった。

 「ぐぅぅ…絵美ぃぃ…」

 古岡は泣きじゃくることしか出来なかった。

 それから数週間後、古岡は退院。あの時、例の男はトマトを盗んでいたのか、畑にはトマトがあまり無かった。

 「あの男は…絶対に許さん!」

 彼は犯人を探すため、熊本から出て、知り合いの探偵がいる東京に向かった。

 知り合いがいるのは苑頭町。

 古岡は知り合いのいる探偵事務所に入る。

 「よう。岡澤(おかざわ)

 「ん、古岡!何で東京に」

 古岡は岡澤に詳しいことを話した。

 「そうか…それは御愁傷様だな」

 「だから、私の妻を殺した男を探しだしてくれ!」

 「分かった。できる限りやってみる」

 そして数日後。岡澤は犯人を見つけた。

 「コイツだ」

 岡澤が古岡に見せたのは、髭の生やしたイタリア人の写真。

 「コイツは?」

 「名はマッテオ・アイマーロ。イタリアからやってきた、いわばチンピラってところかな」

 「コイツが…絵美を…」

 「とはいえ、この情報は違法な方法で集めたものだ。警察には出せない」

 「なら、どうすれば…」

 「それなら、いい知り合いがいる」

 岡澤が古岡に暴露屋を教え、今に至る。




 「どうか奴を!あの悪魔を暴露してくれぇっ!」

 「分かりました。では、あのカスを社会的に殺しましょう」

 俺はマッテオについて調べ上げた。

 マッテオ・アイマーロ。31歳。イタリア人で、元々はイタリアのチンピラだったが、仲間四人と共に日本に訪れ、ギャング団『ヴェスパ』を結成。

 最初は熊本にて活動していたものの、この間東京進出をした。

 俺はまず、マッテオの情報をマスコミに暴露。

 その結果、彼らは逮捕される…筈だった。

 例の件の次の日。俺はヴェスパの奴らがとあるもの達に殺されたという情報が入った。

 殺したのは、チーム暴札のNo.2。菅崎鉱一だった。

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