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暴露屋∼社会的に殺す情報屋∼  作者: 蔵品大樹
第二部 藤武戦争
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File50.5立花編 未来の為に

 俺は立花貞行。カチコミの帰路に着いている男だ。

 俺が苑頭町の事務所に舎弟の花城と一緒に戻る時であった。

 俺のスマホに一本の電話が来た。

 「何だ?」

 電話の相手は行きつけのバー『トーノ』の店長、遠野。

 「どうした?遠野」

 「アンタが立花か」

 「…ッ!その声は、猿渡!」

 何と出たのは遠野ではなく、武蔵野会本部長、猿渡理であった。

 「今からバーのトーノに来い」

 「ぐっ!」

 俺は電話を切り、花城に事を伝える。

 「今からトーノに行くぞ!」

 「は、はい!」

 俺達はすぐにトーノに向かった。

 「大丈夫か!遠野!」

 中に入ると、そこには瓶に入った酒を浴びるように飲む猿渡と、倒れている遠野がいた。

 「と、遠野!」

 「来たか、立花」

 「貴様ぁ!」

 俺は怒りで頭が染まり、猿渡に殴りかかる。

 「うらぁっ!」

 「おっと。それは効かんなぁ」

 猿渡は易々と避け、ドスを取り出す。

 「取り敢えず死ねやぁ!」

 「させるかぁ!」

 花城がモーニングスターを持って突撃する。

 「このゲスがぁ!」

 「ほほう」

 その凶悪な武器を見ても、猿渡は笑みを見せる。

 「死ねぇっ!」

 そして、モーニングスターを振りかぶる。

 「見えるぜ、軌道が」

 だが、猿渡はモーニングスターの持ち手を掴む。

 「ぐぅぅ…」

 「俺を忘れてないか?」

 「ん?」

 猿渡の死角から、俺が奇襲をかける。

 「はぁぁっ!」

 右手のストレート。しかし、猿渡はドスを薙ぐ。

 「阿保か」

 そしてその刃は、俺の指を切り裂いた。

 「がはぁっ!」

 「ハハハ!指無し男だ!」

 「こ、この野郎ぉぉ!」

 花城が右手を離し、猿渡の顔を殴る。それは頬に当たっていた。

 「あん?」

 だが、猿渡はなにも動じず、怒りを見せる。

 「俺をよくも殴ったな」

 「ぐっ…」

 「じゃあ、見せしめでテメェの兄貴分を殺す」

 猿渡がモーニングスターを離し、ドスで俺の心臓を突こうとする。

 「させるかぁ!」

 俺は何とか力を振り絞り、右に避ける。しかし、その刃は肩を貫いた。

 「ぐぅぅ!」

 「強いなぁ、立花。こんな人材が武蔵野会にいたらよかったのに」

 「この…ゲスがぁ…」

 「あぁん?」

 俺は猿渡に言い放つ。

 「俺達、藤松会はなぁ!テメェらみたいなゲス野郎には絶対に負けねぇ!ましてや、裏切り者にはなぁ!」

 「ほぉ、いい叫びだぁ。耳がキンキンするよ」

 俺は花城に向けて叫んだ。

 「花城!お前は逃げろ!そして、組の未来を守るんだぁ!」

 「で、ですが兄貴…」

 「今すぐだ!じゃねぇと呪うぞぉ!」

 「は、はい!」

 花城はトーノから出ていった。

 「けっ、花城を逃しちまった」

 「これで、これでいいんだ」

 「ちっ、じゃあ、酒飲みながら死んどけ」

 猿渡が俺の頭を掴み、バーカウンターに投げる。

 「がばぁっ!」

 俺は意識を失う寸前のダメージを負った。

 「まぁ、適当なやつを選ぶか」

 猿渡が近くに来て、緑色の酒瓶を手に取る。

 「それは…」

 「ん?」

 「それは…花城と…一緒に飲んだ……酒だ…」

 「へぇ」

 「この戦争が…終わったら…また…一緒に飲むつもりだったんだ…」

 「そうか…じゃあ、この酒で死ね」

 猿渡がその酒瓶で俺の頭をぶっ叩いた。

 「くあっ…」

 その一撃は、俺の意識を刈り取った。

 「さて、どうしようかな…」

 そして、猿渡のドスは容赦なく俺の心臓を刺した。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 立花さん、花城さんだけも逃がすことができたけど……立花さんが……(´;ω;`)ウゥゥ 立花さんはすごく強くてカッコいい漢だったと思う!!
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