File49.5 毒を極めた男
俺は九鬼泰照。ある組織を潰す男だ。
俺はブームズが根城にしている丑目町に向かうおうと、車に乗り込もうとする。
「九鬼さん」
俺は後ろから声をかけられ、振り向く。そこには、比嘉と伊波がいた。
「比嘉、伊波…」
「カチコミに行くんですよね。俺達も行かせてください…」
数秒の沈黙の後、俺は口を開いた。
「分かった。じゃあ着いてこい」
そして、丑目町に着き、ブームズが根城にしている廃ビルに入った。
「おらぁ!テメェら死刑宣告じゃあ!」
「な、九鬼だ!」
「早く殺れぇ!」
ブームズの構成員が拳銃を構える。
「死ねぇ!」
一人が発砲しようとする。しかし、奴の懐には比嘉がいた。
「はあっ!」
「ぐへっ!」
比嘉のバットが奴の鳩尾を突く。
「くらえぇ!」
そして伊波の発砲が奴の頭を貫いた。
「がはっ!」
「ほう。コンビ技か。成長したな」
「よそ見すんじゃねぇ!」
また別の構成員が俺に突っ込む。
「うらっ!」
「にべっ」
俺はドスで奴の喉を切った。
「しゃっ!はっ!」
「ぐはあっ!」
「特大ホームラン!」
「ぎゃぁっ!」
「狐の嫁入りだよ!」
「ぬごっ!」
俺達は構成員どもを片付けると、ある男らが現れる。
「お前ら、何ウチで好き勝手してくれてんだぁ?」
そこには、リーダーの松内修真と、黄色いサングラスをかけ、トンファーを持った男がいた。
「松内ぃ…」
「けっ、よりによって九鬼かよ。おい、芹口。こいつら殺れ」
「へい。松内さん」
「芹口?」
「どうした比嘉?」
「おれ、コイツ知ってます。俺が不良やってたときに戦った奴です」
「何?」
「コイツの名は芹口保文。又の名を『トンファーの芹口』」
「トンファーねぇ…」
「取り敢えず死んどけぇ!」
芹口がこちらに突っ込んでくる。
「はぁっ!」
「おっとぉっ!」
芹口の左の攻撃に俺は腕をクロスして守る。
「俺を舐めんじゃねぇ!」
しかし、右のトンファーが下半身を狙う。
「はっ!」
俺はバックステップをとり、何とかその攻撃を避ける。
「ちぃぃ!」
「次はこっちだ」
俺はドスで芹口に斬りかかる。
「はあっ!」
「危ねぇ!」
だが、斬撃を奴はトンファーで守る。
「ぐぅぅ…」
「切らせるかよぉぉ!」
攻防の末、勝ったのは…
「はぁっ!」
「ぐぅぅ!」
芹口であった。
芹口はトンファーを上げ、二つのトンファーを腹に捉える。
「腹をぐちゃぐちゃにしてやるぅ!」
だが、俺はその隙を見逃さなかった。
「突き!」
「ぎばぁっ!」
俺はドスで奴の左目を刺した。
「痛ぁぁ!目がぁ!」
奴は倒れ、目を抑える。
「トドメだ」
俺はドスを奴の腹を刺そうとした瞬間。
「お邪魔しまぁす」
「その声は…」
そこにやってきたのは、毒使いの狂犬、赤村隆司であった。
「ちょっとどきんしゃい」
赤村は俺を押し退け、手に持ったナイフで芹口の腹をぶっ刺した。
「ぎゃあぁぁ!」
「お前は後一分で死ぬ」
「ひっ、ヒィィィ!」
赤村による死刑宣告。松内は赤村を睨み付けた。
「赤村ぁ…」
「松内ぃ。アンタが半グレに属するなんて思っていませんでしたよ」
赤村は呼び捨てだが、松内に対して敬語で話しかける。
「るせぇ!テメェは殺す!」
松内はドスを取り出し、赤村に斬りかかる。
「はぁぁぁ!」
「松内ぃ。俺の異名知ってますよねぇ」
赤村はそれを避け、松内の左の二の腕を切った。
「痛っ!」
「ま、つ、う、ち。お前はあと数秒で死にます」
「はぁ?」
すると、隣にいた芹口が泡を吹いた。
「がばばばば…」
「お、おい!芹口!どうした!」
「このナイフには俺が調合した毒が塗られていてな…」
「ま、まさか…」
「ゲームオーバーです」
すると、松内は頭を抑える。
「ぐぅぅぅ!」
「まず症状としては…頭痛、指の腫れが起き、最終的には死に至ります」
「がばぁぁぁ!」
松内は泡を吹き、そのまま倒れてしまった。
「さて、次はお前じゃぁ!」
標的を倒した赤村は俺に襲いかかる。
「はぁっ!」
「ちぃぃ!」
俺は毒が塗られているナイフをドスで守る。そして、それは鍔迫り合いとなる。
「九鬼ぃ!貴様はここでぇ…」
「比嘉ぁ!伊波ぃ!殺れぇ!」
「あん?」
伊波は赤村の頭に向けて発砲。
「死んどけぇ!」
「うおっと」
しかし、奴は頭を背け、それを回避。
「俺がまだいるぞぉ!」
だが、比嘉はバットで赤村の足を引っかける。
「わっと!?」
それにより赤村は転ぶ。
「取り敢えず下半身不随になれやぁ!」
俺は赤村の背中を切り裂く。
「あばがぁぁ!」
それと同時。
「赤村の兄貴ぃ!」
赤村の舎弟どもが入ってきた。
「高町ぃ!沢崎ぃ!早く助けろぉ!」
(やっぱり一人では来ねぇか)
俺と比嘉、伊波は近くの窓から脱出。
「全速力で走れ!」
「はい!」
「了解です!」
俺達はその場から去った。




