File45.5常岡編 元半グレ
俺は常岡竜政。吉木天昌会の本部に訪れた武蔵野会若頭補佐だ。
「オイオイ、派手にやってくれてんじゃねぇか」
俺は本部内の惨劇を見て、言葉が口から出る。
遡ること数分前。俺は武蔵野会本部にて、本堂の兄貴からこう言われた。
「吉木天昌会とは結束を破ることにした」
「何故です?」
「これを見てくれ」
兄貴が見せたのは、とあるネットニュース。そこには、『アメジスト社上層部、一斉逮捕』と綴られていた。
「この会社は吉木天昌会と関わりがある会社でな、どうやら九鬼に落とされたとか」
「九鬼ですか…」
「しかも、構成員の奴らが勝手に九鬼らに襲撃をかけたらしく、火に油を注ぐ結果となったんだ」
「そうですか。それで、俺は何を」
「証拠を残さずに吉木天昌会を滅ぼせ」
「了解しました」
そして、俺は吉木天昌会の本部に来たのだが、それはすでに後の祭り。若頭の人も既に死んでいた。
そして、組長室に入る。
「何やってんの?君たち」
そこには、九鬼と恐らく藤松会の男、そして組長の吉木さんがいた。
「つ、常岡さん!助けてくれ!」
「えぇ。ちょっと待ってください」
俺は九鬼を退けようとする。
「おい。コイツは藤松会が狙っているんだ。邪魔をしないでくれるか?」
男が刀をこちらに向ける。
「刀ねぇ…」
俺はドスを取り出す。
「振ってみな。そのポン刀」
「そうか、吐いた唾飲むなよ!」
「今枝さん!ダメだ!」
「はあっ」
刀が俺とのドスに当たる。しかし、パワーは俺の方が上。刀を上に上げる。
「何っ!」
「まぁ、今回の目的は吉木さんだ。コイツはこっちで預からせてもらう」
俺は男を蹴りでどかし、吉木を持ち上げる。
「ぐえっ!」
「常岡さん!早く!」
俺はすぐにそこを去った。
それからして、舎弟の大宮の運転の元、俺は郊外の廃墟に着いた。
「つ、常岡さん…ここは…」
「ここはとある男が根城にしている建物です。ここで、楽しんでください」
俺は吉木を連れていき、中に入る。
「おぉい。早乙女ぇ。俺だぁ」
奥からやって来たのは、緑のスーツの男、早乙女孝男であった。
「後はお前が楽しんでくれ」
「分かりました。常岡さん」
「な、何をするつもりだ!貴様!」
「楽しい事ですよ。では、行きましょう」
「なっ、止めろ!止めろォォォォ!」
そして、早乙女と吉木はこの部屋を去った。
「さて、大宮、戻るぞ」
「はい。兄貴」
俺は車に乗り、義憐町に帰った。




