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暴露屋∼社会的に殺す情報屋∼  作者: 蔵品大樹
第二部 藤武戦争
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79/139

File43 川嶋達哉

 俺は九鬼泰照。社会の癌を取り除く、医者のような情報屋だ。

 今回の依頼者は、警察官の若い男で、名を南山祥一(みなみやましょういち)と言った。

 「依頼内容を」

 「尊敬する先輩を殺した……あの悪魔に制裁を……」

 南山は、怒りの炎で包まれてた。




 南山には、尊敬する先輩刑事がいた。名は荻野和人(おぎのかずと)。今まで何人ものの凶悪犯罪者を捕まえてきた男であり、部下からの人望があった。

 荻野は努力家であり、犯人を捕まえるんだったら何日も寝ない日もある程であった。

 南山は、荻野みたいな刑事になりたいと考えていた。そして、いつしか憧れの人は荻野となっていた。

 その為、自分の出来る事を存分に活かし、色んな犯罪者を逮捕した。

 これにより、あの先輩と同じ土俵に立てる。しかし、南山は悲劇を味わう事となる。

 それは、あの先輩の死だった。

 どうやら、帰りの道でのときに包丁を持った男が荻野を刺したのだという。

 そして、その殺人事件の捜査が始まった。無論、それには南山も入っていた。

 しかし、犯人は見つからず、時間だけが過ぎていった。それにより、警察も犯人探しを諦めていった。だが、唯一犯人探しを諦めなかった男がいた。

 それは、南山だった。

 犯人探しの為には、寝ない日もあり、上司からは『あまりやらない方がいい』と忠告されるほど。それによって別の部署に左遷されたが、南山は諦めなかった。

 「くそっ…何故見つからない………」

 そんなことを考えながら、約2年が過ぎ、南山が諦めようとしたとき、犯人は見つかった。

 犯人の名は川嶋達哉(かわしまたつや)。22年前に荻野に逮捕された愚連隊の一員であった。

 川嶋は釈放後、個人的な恨みで荻野を殺したのだ。

 無論、南山は怒りを覚えた。しかし、この情報は違法な方法で手に入れたもの。警察に出しても無駄だった。

 その時、南山は暴露屋を知ったのだとか。




 「どうか……あの悪人を……落としてください………」

 「分かりました。では、奴に地獄を見せましょう」

 俺は川嶋の事について調べ上げた。

 川嶋達哉。40歳。元々愚連隊『アザミ』の一員だったが、22年前、おやじ狩りを行っている時に荻野に現行犯逮捕される。そして釈放後、富栄町のチンピラ数人を集め、改めて愚連隊『ロベリア』を立ち上げた。そして、自分を逮捕した荻野を自ら殺害。その後は武蔵野会の傘下に入り、虎の威を借る狐と化している。

 俺はまず、SNSにこの情報を投稿。するとそれは瞬く間に拡散されるも、警察は動かなかった。

 それならば、俺達が粛清するのみ。

 俺は比嘉、伊波を連れて富栄町南部に向かった。

 俺はロベリアが根城にしている廃ビルに入る。

 「オラァ!クズども!取り敢えずくたばっとけぇ!」

 「何だ!?」

 「九鬼だ!奴らを殺せぇ!」

 5人の構成員はナイフを取り出すも、俺達の前では無力。

 「ハッ!」

 「ギャヌブッ!」

 俺はドスで奴の腹を抉る。

 「ホラァ!お前の頭は硬球みたいに固ぇなぁ!」

 「ぎべんっ!」

 「鉛を主食にしとけぇっ!」

 「げじっ!」

 俺達は構成員を全員殺ると、川嶋がいそうな部屋に入った。

 「失礼しまぁ〜す!」

 「ちぃっ!九鬼かぁ?」

 そこには、川嶋と茶髪のサイドフェードで、ミリタリーシャツを着た男がいた。

 「たくっ、赤村さん!どうします!?」

 「ケケケッ、わかるだろぉ?殺すしかないだろぉ?」

 ソイツは、『ポイズンマスター赤村』こと、赤村隆司であった。

 「へい、分かりました」

 すると赤村は川嶋にナイフを渡した。

 「じゃあ、死んどけよぉ!」

 川嶋が特攻。しかし、俺はナイフを靴で落とす。

 「何ぃっ!」

 「舐めんじゃねぇぜ。この俺がそんな刃物で切られると思ったら大間違いだ」

 「クソガキぃ……」

 川嶋は次に拳銃を取り出す。その拳銃は、まさに警察が使っているのと同じだった。恐らく裏ルートで貰った物だろう。

 「くたばれぇ!」

 「フン!」

 川嶋が怒りに任せて発砲するも、それは一発も当たらなかった。

 「ちぃぃぃ!」

 「じゃあ次は俺の番だな」

 俺はドスを掴み、奴の首元に刃を近付ける。

 「なっ!いつの間…」

 「シェリアッ!」

 「ぐぼっ!」

 俺は奴の首を切り裂いた。

 すると、隣の赤村が嗤う。

 「ケケケッケ。面白い」

 「次はお前だ」

 赤村は懐から何かを取り出した。

 「用意周到。これを刻んとけ」

 何と赤村はそれを床に投げつける。すると、煙が部屋内に充満する。

 「なっ!」

 「煙だ!」

 「くっ!」

 そして、煙が晴れる頃には赤村はいなくなっていた。

 「ちっ、狂犬でも頭は切れるんだな」

 武蔵野会……赤村級の奴らがわんさかいるのだろうか。

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― 新着の感想 ―
[良い点] とうとう小田島組の赤村さんとの対決かと思いましたが、ここで決着にはならず!!><; 警察って捕まえた犯人からの逆恨みとかありそうだし……大変な職業だなぁ(;´・ω・)
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