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暴露屋∼社会的に殺す情報屋∼  作者: 蔵品大樹
第二部 藤武戦争
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File42 峯井圭汰

 俺は九鬼泰照。悪人を堕とす情報屋だ。

 今回の依頼者は中年の男で、名を城井洋次(しろいようじ)と言った。

 「依頼内容を」

 「妊婦の娘を殺した悪魔に裁きを………」

 城井の目からは、涙がポツポツと流れていた。




 城井の娘、愛乃(あいの)は、自慢の娘であり、目に入れても痛くない子でもあった。

 城井の妻は娘が産まれた後に死去。その後は慣れない育児で大変だったが、娘が育つにつれ、城井は頑張ってよかったと思い始めた。

 愛乃が成人となったあとは自分の入りたかった大企業に勤め、キャリアウーマンとして働き始め、彼女の人生は最高潮に達していた。

 そんな中、愛乃に彼氏が出来た。

 彼氏の名は峯井圭汰(みねいけいた)。どうやら二人は合コンであったといい、峯井は大病院に勤める外科医だという。

 峯井は、外見も良く、性格も良いという完璧人間であったのだ。

 それから数ヶ月後。二人は結婚した。無論、城井は二人が結婚する事を反対しなかった。。

 さらに数ヶ月後、娘の妊娠が発覚したのだ。城井はこの事に大喜び。名前も、男だったら『圭輔(けいすけ)』、女だったら『愛華(あいか)』と決まっていた。

 城井は幸せに包まれていた。その時までは………。

 それは、数日後の事であった。深夜、裏路地にとある酔っぱらいが入った。

 「うぃ〜ヒック…もう飲めねぇ……何だ?あのブルーシート?膨らみがありやがる」

 その酔っぱらいは、そのブルーシートを興味本位で剥いだ。

 「うっ、うわァァァ!しっ、死体ィィ!」

 酔っ払いが見つけたのは、死体となった愛乃であった。お腹の中の子も、死んでいた。

 城井は、愛乃が死んだ事を受け入れる事が出来ず、毎日泣いた。

 しかし、その夫である峯井はさほど悲しんではいなかった。それから峯井は城井の元を去った。

 それから数日後。城井は遺品の整理をしていた。すると、娘のスマホに何故か音声が保存されていた。

 城井は気になり、その音声データを聞いてみた。

 「辞めて……けい……たさん……辞めて……辞めてぇっ!」

 所々雑音があったものの、これはまさに娘の声だった。さらにそのデータには肉を切るような音も流れていた。

 さらに、娘が『けいたさん』と言っていた事から、娘を殺ったのは峯井だと分かった。

 しかし、この音声データを警察に渡しても意味がない。何か無いかと探るうちに城井は暴露屋を知った。




 「どうか、お願いします…犯人が違っても、ソイツは娘を殺したという事実は揺るぎない!どうか…奴を……あの悪魔を落としてください!」

 「分かりました。犯人に地獄を見せましょう」

 俺はまず、城井愛乃殺しの犯人を発覚させるために、とある女性を呼んだ。

 とあるカフェ。俺が呼んだのは、ハッカーの大迫である。

 「それで、城井愛乃殺しの人間を探したいそうね」

 「あぁ。死体が見つかった現場には防犯カメラがあるはずだ」

 「えぇ。死体を運んだのは、この人よ」

 大迫が見せたのは、防犯カメラの映像。死体を運んでいたのは、峯井であった。

 「すまないな。また日本に来てもらって」

 「いいのよ。別にお金を貰えればそれでいいのだから」

 俺は大迫と別れると、峯井の事を調べ上げた。

 峯井圭汰。35歳。大病院に勤める外科医。病院からの評価は患者に寄り添う優しい医者と、とても良いものだが、実際は生命をバラすという異常な趣味を持っており、いつもはそれをひた隠しにしているが、年に一度人体をバラさないと気がすまないという変な特徴も持ち合わせている。

 城井愛乃もその被害者の一人で、今までコイツにバラされた数は計10人。

 俺は峯井の情報を警察に暴露。

 奴はトントン拍子に落ち、最終的に逮捕され、死刑となった。

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