File18.5 闇討ち
深夜。反桐田派の構成員、辻田は、行きつけのバーに行った帰りであった。
すると、辻田の目の前に一人の黒コート男が目の前から現れた。
「な、何なんだよ、お前…」
男はジリジリと辻田に近づく。
「何だよ…何目的だ!」
「お前さん、地獄見たほうがいいよ」
「あ?それはどういう…」
辻田が言い終わる瞬間、いつの間にか彼の腹にはドスが刺されていた。
「か…は…」
男は、いつの間にか去っていた。
時を同じくして、辻田同様、反桐田派の構成員の阿川が自分の住んでいるアパートで寝ている時であった。
深い睡眠についているとき、窓が割れる音がした。
しかし、阿川はそれに気付く事は無く、黒コート男が部屋に侵入してきた。
寝室に静かに入ると、男は阿川の心臓にドスを突き刺した。
男は、阿川の部屋から急いで出た。
都内某所、桐田はあくびをしながら、とある男からの電話を待っていた。
「ファ〜もう2時か。早く寝ないと、次に響くんだよなぁ…」
すると、静かな部屋に着信音がけたたましく鳴る。
桐田が3コール目で電話に出ると、聞いたことがある声が向こうから聞こえた。
「桐田さん。取り敢えず二人は殺りましたよ」
「そうか。流石武蔵野会直系、榊田組の十文字裕大だ。よし、では、引き続き、反桐田派や藤松会の人間を見つけたら、場合によっては殺してよろしい」
「はい。では」
十文字が電話を切る。
「フフフ、十文字、奴は生かしておいて、ウチに誘うか?そういう奴はウチでその力をまんべんなく活かせるんだがなぁ…」
桐田は自分しかいない事務所で不気味に呟いた。




