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暴露屋∼社会的に殺す情報屋∼  作者: 蔵品大樹
第一部 藤絵戦争
23/139

File16 北本哲之と川西慎太

 俺は九鬼泰照。暴露という言葉を毎日聞く男だ。

 さて、今宵も暴露屋に依頼者が訪れる。

 今回の依頼者は、中年の男で、名を重原淳二郎(しげはらじゅんじろう)と言った。

 「依頼内容を」

 「私の会社の偽の情報をネットに流した男とその協力者の社会的地位を落としてください」

 そう話す重原は怒りのオーラを出しているように見えた。




 重原が社長として身を構える会社、『株式会社シゲハラ』。しかし、それを嫌う物がいた。

 それは、『株式会社ノーズ』の社長、北本哲之(きたもとてつゆき)であった。

 そもそも、この2つのの会社を始め、色んな会社がとある大企業の子会社なのだ。

 しかし、ノーズの業績は良くなく、逆にシゲハラの業績は良いものを感じさせる。

 その事に腹を立てた北本は、とある人物に相談を掛ける。

 それは、出版社『関電(せきでん)社』に所属する悪徳記者、川西慎太(かわにししんた)であった。

 北本は川西に、『どうやったらシゲハラの信用をを落とせるのか』と、相談した。

 川西はその相談にこう言った。

 「ネット記事に嘘の情報を流して、信用度を下げる」

 というものだった。

 早速、川西はネット記事に偽の情報を公開した。内容はこうである。

 『株式会社シゲハラは裏では犯罪に加担しており、詐欺まがいの事を行っている。』

 一部を略したが、これ位の偽記事をネットを載せたのだ。

 そして、株式会社シゲハラはネットで大バッシングを受け、連日マスコミに批判や取材をされたのだ。

 重原本人はやっていないにも関わらず、会見を開くことになったのだ。

 会見では、川西含む記者から批判を受け、何もやっていない重原が平謝りをすることになった。

 そして、重原はその責任から社長の席を降り、株式会社シゲハラはノーズと合併する事になった。

 それからして、重原が真実を知ったのは、とある人物と会ってからだった。

 その人物というのが、川西の同僚の永松(ながまつ)と名乗る男だった。

 二人はカフェで落ち合い、永松は北本が川西に協力を仰ぎ、偽の情報を書かせたという事を話した。そして、その証拠の写真も重原に渡した。

 重原の頭は怒りに染まった。何故偽の情報に踊らされ、社長の座を降りる事になるのか。

 そして、永松から暴露屋の情報を渡され、ここに来たのだ。




 「お願いします。どうか、あの二人を落としてください…」

 重原からは、怒りを通り越して、哀しみを感じた。

 「分かりました。では、あの二人を落としましょう」

 俺は重原が渡された二人の情報を元に、二人の事を調べた。

 北本哲之、56歳。株式会社ノーズの社長。株式会社シゲハラを一方的な理由で恨み、川西に嘘の情報を書かせた。

 川西慎太、55歳。関電社の記者で、本当でも嘘でもなんでも書く悪徳人間。

 これらを世間に暴露した。

 そして、二人はいつかの重原のようにマスコミからバッシングされ、重原はなんとか社長の座に舞い降りた。

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