2020 9/6(7)
ポイントが欲しいです…。
理科「…」
目を開けるとそこは最近泊っているホテルのエントランスだった。視界に映るのは天上だけで、自分の身体を見ることが出来ない。寝かされているようだ。手足を動かそうにも、何かで結ばれていて簡単には外せないようになっていて、口には何か布を当てられていて話してもモゴモゴとしか声が出ない。
なんでこんなことになっているのか分からず、意識を失う前に自分が何をしていたかを思い出そうとしたが
理科(確か…。奈那子さんの目が赤くなったと思ったら、目の前に自分の姿をしている者がいて…。目と鼻に何か布を当てられて…気が付いたらここにいた。何が何だか…。落ち着いて1つずつ考えよう)
まず私の目の前に現れた私の姿をした誰か…。考えられるのは能力による方法。〈入れ替わり〉か〈変装〉だ。
〈入れ替わり〉か〈変装〉なのか区別が出来ないが…。正直どっちかはどうでもいい。問題なのは、なぜ理科の姿になったのかだ。理科の姿になった理由…。理科の姿になって誰かと会ったか何かをしたのか…。
理科にそのような悪戯や恨みを企む人は現時点では、チャットで能力1つを明かすように言ってきたがそれを断ってしまったからという理由による楓。
退屈を嫌っているという理由による緋色。
何かと嫌っているという理由による奈那子。
あの場で一緒にいた3人が一番怪しいが、他の人でも一応いなくはない。
一緒にゲームをした明坂・茅野・宮永の3人。ゲームで理科にイライラさせられたよいう理由だが、さすがに幼稚すぎるように思えるが…あの3人は好戦的な性格と緋色自身が言っているので、可能性はなくもないと思える。
理科の姿になった理由は、使命によるものか単なるいたずらなのか…。
もし殺す気なら既に死んでいるはずだからその線は薄いと思いたいが…何かを聞くためかさせるために今も生かしていると考えるのが自然だろう。
つまり何が言いたいのかというと、何もわからないということだ。あまりにも情報が少なすぎる。このゲームが始まって5日…未だに死亡者がいなかったのが不思議なのか…。星名あたりが自分の味方を見つけた方が良いと言っていたような気がするが、理科にとっての敵陣営が理科に何かをさせようとしていると考えるべきなのか…。この考えが合っているなら、これから理科の前に姿を現す人が理科にとっての敵陣営の可能性が高い。
焦点を天井に固定をして考え事をしていると、頭の方から誰かが近づいてくるような気配がした。僅かに動かせる首を後ろに傾けてその姿を見ると驚きの人物が立っていた。
理科「…伊藤」
伊藤「…」
無言で理科を見ている伊藤。その瞳には何を映しているのか、無表情で見ている。
理科「…なんで私はこうなっているの」
伊藤「…」
理科「黙っていないで何か言いなさいよ!あんたのことは信じていた方なのに!」
伊藤「…」
なぜかずっと黙っている伊藤。少し変だと思って怒りを抑えて伊藤とよく観察してみる。
服装も身長も完全に伊藤だが…何か違和感があった。ただ黙って理科の身体に触れようと手を伸ばしてきた。
理科「ちょっと!やめてよ!」
身体を動かして抵抗しようとするが、手足がふさがられているのでジタバタすることしかできず何も出来ない。
伊藤「…」
伊藤は理科の身体をペタペタと触っていると、あることに気付く。いつも彼女はチュッパチャプスを銜えているのだが、銜えていない。それに雰囲気がなんか違うように思えた。
理科「伊藤…じゃないね。誰だお前」
理科がそういうと目の前にいた伊藤の姿はノイズが足されるように姿が朧気になったかと思うと、さっきまで伊藤がいた場所に奈那子がいた。
奈那子「…っち」
理科「奈那子さん!? これはどういうつもり!?」
奈那子「…朝倉こそどういうつもり?」
理科「はぁ!? 何が!?」
奈那子「…本当にどういうつもり?」
理科「…なんの話ですか?」
奈那子「あなたが私達11人を巻き込んで、このゲームで殺害しようとしているという疑惑があるのよ」
理科「……ぁぇ?」
突然の告白に何を言っているのか分からず、奈那子を見返すと、彼女は顔を真っ赤にして理科を睨んでいた。
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