2020 9/6(3)
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理科「なんですか…。これ?」
奈那子「知らないわよ、私は部屋に戻って少し寝る。お昼になったらもう1度ここに集合ね」
奈那子は理科の返事を聞かず、立ち去ってしまった。理科は改めて出入り口付近を見てみる。特に変わったところはない。試しに扉に手を触れてみるが何も起きず、ジャンプをしてみるが何も反応は無かった。
しゃがんで文字が書かれていた床を手で触ってみるが、チョークで書かれたとか石で削られて書かれたとかそういう感じでなさそうだ。画面に文字が表示されているような感じでいじることが出来ない。
理科「んぅー?」
他に何か出来ないかと思ったが、結局何も出来ず、大人しく部屋に戻る。目覚まし時計を見ると、7時だった。もう少しすれば学校だが、なぜか強烈な眠気に襲われ二度寝することにした。
目を覚まして身体を起こす。目覚まし時計を見ると、12時だった。もう正午になっている。
理科「…あれ?」
理科(今日起きたのは5時で、奈那子と白い部屋で会って、一緒に食事を摂って、外に出ようとして奈那子さんと分かれたのは7時…仮眠を取るつもりだったけど…これは寝すぎたかも…?)
遅刻だと思い、急いで制服に着替えようと服を脱いでいるとスマホに通知が来ていることに気付く。
理科「奈那子さんからだ。なんだろ?」
チャットアプリを起動して、チャットを開封する。
奈那子『急いでエントランスに来て』
理科『なんで?』
シャツを着て、片手でスカートを履きながら片手で文字を打っていると即既読からの返信が来た。
奈那子『いいから。はやくしろ』
命令口調なのは気に入らなかったが、何かあったのかと思い衣服を正してカバンを持って部屋を出ると、エントランスで他の11人全員が制服姿でソファーに座って集合していた。
理科「すいません! お待たせしました」
頭を下げながら近づくとあることに気付く。集合しているのは何もおかしなことはないのだが、明らかにおかしなことがあった。
伊藤「…来たか」
椿「…」
奈那子「…」
楓「…」
清水「…」
星名「…」
瀬奈「…」
明坂「…」
茅野「…」
緋色「…」
宮永「…」
なぜか全員喋らない。しかしそれよりももっと奇妙なことがあった。昨日から6:6で分かれると聞いていたが、2人組になっている。2人組自体はおかしくないのだが、組み合わせが不自然だ。
明坂絵美は柊椿と一緒に座っている。
伊藤ルキは星名メアと一緒に座っている。
茅野亜李は清水社巫女と一緒に座っている。
緋色沙耶は柊楓と一緒に座っている。
宮永美玖は瀬奈来夏と一緒に座っている。
奈那子だけが1人で座っていて、奈那子がこっちに来いという目線を送ってきた。しかし、この状況の意図が全く分からず、戸惑っていると奈那子以外の10人が理科をジッと見ていた。
理科「…っ」
複数の視線が一斉に来ると、身を縮めてしまう。何かあったのかは分かったが、何があったのかが分からず視線をあちことに向けていると、また奈那子と目が合う。その目は完全に苛立っていて理科の目をジッと見てくる。
理科「…」
もしかして今朝のことに何か関わりがあるのかもしれない…。しかしここで奈那子の方に近づくのも…。いや、ここで立ったままでも何も状況は変わらないと考えて奈那子の近くに寄って座ると
清水「…へー」
楓「…はぁ」
緋色「アハハ」
茅野「…ん」
何人から反応があったが、その反応の意味が分からず顔を上げるのが怖くなってしまい下に向ける。奈那子は理科の近くに寄って座り直すと、理科の耳に口と手を寄せる。話す内容を唇の動きでばれないようにするためだろう。
奈那子「遅い。行くわよ」
奈那子が理科の手を握って立ち上がり、ホテルの外に出て行こうと出入口に近づくと扉が開いた。他の10人は椅子から立ち上がる気配すらなくて、外に出る瞬間に後ろを振り返ると10人はただこちらを見ているだけでとても不気味だった。
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