2020 9/4(7)
今後もよろしくお願いします。
理科「…あ」
清水から送られてきた文字を何度も読み返す。書かれている文字数はたった4文字だから見返すのに1秒あれば十分だ。しかし内容の意味が分からなかった。
星名が店から出てきて理科に近づく。
星名「おまたせ…どうした?」
理科「これ」
星名に清水からのヘルプコールを見せると顔が強張った。
星名「…もう4人に襲われたのか」
理科「でも4人とは限らないじゃん」
星名「そうだね、でも無関係とは言い難い。それに個人に送ってきている辺り、10人の誰かに何かをされたと考えるべきか…急いでアプリを開いて誰でも良いからとりあえず書き込んだか…とりあえずどうしたかを聞いてみて」
理科「う、うん」
焦ってキーボード入力をするが、思うように打ち込むことが出来ないので、何度も誤字をしてしまう。モタモタしながら清水に何があったのかチャットを送るが既読すら付かない。
理科「どう、どうしよう…もしかしてもう…」
殺されている。頭に清水が血だらけになって倒れている姿が思い浮かぶ。何をどうすればいいのかさっぱり分からず、頭がとても痒くなり搔きむしると地面に何本かの髪の毛が落ちていった。
星名「朝倉、おちついて」
理科「~~!なんで落ち着いていられるの」
星名「〈追跡〉持ちに協力を頼もう」
理科「…誰が持っているのか分かっているの」
星名「分からない。だからグループで清水を見つけるために〈追跡〉を使ってもらえるようにお願いする。返事は個人チャットで送ってもらうようにすればいい」
理科「…それなら〈追跡〉を持っている人も安心して…、いやいや、もし社巫女さんを襲った人の中に〈追跡〉を持っていたら嘘の情報を言われる可能性も…」
星名「他に清水がどこにいるか当てがあるならそこを探せばいいけど…どこか分かる?」
理科「それは…」
今まで清水と会った場所を思い出す。最初に12人が集まった白い部屋、今泊まっているホテル、清水の部屋…だいたいこの3つだ。そのことを星名に言う。
星名「…それでも〈追跡〉持ちにお願いした方が良いと思う。清水のチャットが来て30分くらい経っているから、もし水に沈められているとか、火事が起きている場所、…なんらかの原因で身動きが取れなくて、急がないと命を失う可能性も十分に考えられる。もしその3つに清水がいなかったらタイムロスが生じる」
理科「…そうだね。うん。グループの方に協力をお願いするよ」
理科は画面をグループの方に変えて、文字を打ち始める。
理科『〈追跡〉を持っている人にお願いがあります。清水社巫女さんから助けを求められたのですが、連絡が来てから30分以上経つのですが未だに連絡が取れません。もしかしたらどこかに監禁・誘拐されているかもなので〈追跡〉を使って今どこにいるか個人チャットで教えてほしいです。お願いします!』
これでよし。そのまま画面を見続けていると既読が一気に増えた。今の時間は昼休み終了前の12時25分だ。あと5分で4時間目の授業が始まってしまう。既読が1、4、8、10と増える。残り1人見てない人がいるが、おそらく清水だろう。
誰かからの返信が来ないかと、グループの方に切り替え、個人に切り替えとポチポチと弄っていると、誰かからチャットが来た。3件も来ている。すぐに差出人を見ると、椿・奈那子・楓の3人だ。3人が書き込んだ文章は全く同じでこう書かれていた。
椿・奈那子・楓『学校近くにある建物だと思う。これが住所』
と下の方にURLが張られている。URLにアクセスすると、チャットアプリからマップ機能に画面が移動する。マップでは書かれていた住所を読みこんでいるのか、画面の中央に小さな円がグルグルと回っている。
早くしろと思いながら見ていると、処理が終わったようでマップにピンが差される。ピンが差された場所に清水がいるようだ。
理科「分かったよ。ここだって」
画面を星名に見せる。
星名「ここは…あれ? この辺歩いたことあるけど、建物無かったような…」
理科「でもここにいる可能性が高いでしょ。急いで向かおう」
星名「そうだね」
理科は3人に清水が危険な状況になっているかもしれないので、もしよければ現場に来てほしいとチャットを送った後に、伊藤には住所を送っておくことにした。
星名「急ごう」
理科「うん!」
2人で3人から送られてきた住所の場所に向かって走り出した
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