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12人の少女 最終計画  作者: ヤマネコ
始まり
28/164

2020 9/4(1)

今後もよろしくお願いします。

鳴り響く目覚まし時計のボタンを押して目を覚ます。昨日の出来事のせいで、身体的にはそこまで疲れはないが、精神的な疲労が蓄積されていて何もやる気が起きなかった。布団から起きる気持ちもなく、そのまま布団をかぶり直してスマホを見ないで二度寝することにした。


~~~

「××。少しでも危ないと思ったら、スマホで私にチャットを飛ばせ。今の所私たちは停戦協定を結んでいるけど、協力関係では無い。いつこの関係が崩れてもおかしくないから気を付けて」

「あなただけは私と一緒にあの部屋に入った人だから教えておく。もし私が死亡した場合一人は知っておいた方が良いと思うから」

「×××にも×にも言ってない」

「×××は何でもかんでも気になる者には首を突っ込む友達でね。新聞やテレビで行方不明者や死亡者がいれば、実際に現場に行って聞き込みをして自分なりに事件を解こうとするの。そうやって事件をいくつも追いかけていると連絡があってしばらくやり取りがあったけど、ある時から全く連絡が来なくなった」

~~~


理科「っふぁ~」


目を覚ます。気持ちが沈んでいたが寝たことにより少しは気が楽になったような感じがした。何かの会話を聞いていた覚えがあったが、すぐに忘れてしまった。時計を見ると既に9時を回っていた。動きたくないが、口の中が渇いていて気持ち悪く、尿意が近いのを感じて仕方なく立ち上がる。


理科(スマホは後でいいか)


中身が気になったが、今は洗顔をするのとトイレに行くことしか考えていなかったので後回しにすることに決めて、寝間着のまま部屋を出るとエントランスには誰もいなかった。時間的に学校に行っているのだろう。今から言っても遅刻は確定だ。洗面所に向かい、顔に水をバシャバシャとかけて、洗顔剤を顔に塗りたくって、塗った場所に手で水を貯めて顔にかけていく。丁寧に水で洗い流してタオルで顔を拭いて、目の間にある鏡を見る。


鏡に映っている自分は、とても疲れているように見えた。その有様は、仕事を終えて定時で帰ろうとしたら、自分の担当外の仕事を手伝ってと言われ、手伝うことになったら手伝えとお願いをしてきた奴が帰ってイラッとしたが、イラついても仕方がないと考え虚ろな目で仕事をする人のような感じだ。


理科「……はぁー」


深いため息をつく。何度目のため息だろうか…。自分のため息なんて一々数えていないから知るよしはない。部屋に戻り放り投げていたスマホを拾おうとしたら、昨日の黒猫のぬいぐるみのことを思い出した。


理科(確か引き出しにしまって…)


閉まった引き出しを開けると、そこには黒猫のぬいぐるみが入っていた。ここに入れたときと同じ体勢で収納されているのを見て、このぬいぐるみが清水の手によるものか判断しようとしたが


理科(このぬいぐるみって、私達みたいに人間の言語で話しているのかな)


もし、音波などの声を出さない方法で会話をされていたら、理科が気付けるかどうか…。


理科(…多分気付けないよね。犬が吠えてもワンとしか聞こえないし、猫もニャーとしか言えない。言い方の強弱で多少の印象を変えることが出来るかもしれないが、それでも何を言っているのかはっきり分かるわけじゃないし…)


引き出しを閉まって、スマホを手に取る。12人グループの方には何も書き込まれていなかったが、個人チャットが来ていた。差出人は伊藤・星名・清水・瀬奈・茅野の5人だった。


1人ずつ開封していく。


伊藤『学校来る?来るか来ないかに問わず、起きたら連絡頂戴。先生に伝えるから』


星名『私は今日学校を休むけど、もし朝倉が学校に行かないのなら今日少し付き合ってくれない?起きたら返事をよろしく』


清水『体調大丈夫?もし辛くなったら先に私に言ってね。すぐに駆け付けるから』


瀬奈『今日もモデル。夜8時。次は時間守れ』


4人のチャットの内容は大体見当が出来ていた。星名の用事に付き合ってというのは予想外だったが、それ以外は特に驚くことも無かった。最後に茅野のチャイムを開く。


一体どんなことが書かれているのかと思ったら予想外のことが書かれていた。


茅野『私と組んで、清水さんの調査をしない?』



評価・ブクマよろしくお願いします。

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