2020 9/3(9)
今後もよろしくお願いします。
誰がどの能力持ちかを炙り出す方法を考えていたらスマホに通知が表示された。誰かからチャットが送られてきたようだ。時計を見るともう夜の8時を過ぎていた。
理科(もう夜の8時なのに誰?…夜の8時?何かを忘れているような)
そうしてチャットの内容を見ると同時に思い出す。
瀬奈『おい。約束を破るなよ。もう私はお前の味方をしないからな』
理科『すいません!今すぐに行きます!』
瀬奈『早くしろ』
理科は急いでベッドから立ち上がり、スマホを持って部屋を出て瀬奈の部屋の前に来る。チャットで来たことを伝えると、瀬奈の部屋の扉が開けられた。
瀬奈「おそい。早く服を脱いで下着姿になって」
理科の顔を見ないで、部屋に散らばっている服を理科に放り投げる。瀬奈の部屋は沢山の服が床に散らばっていて、ミシンやハンガーが沢山あり、裁縫道具がいたるところにあった。星名の部屋にあった機械の量が、服飾関係の物が転がっていると考えれば想像がつくだろうか…。
瀬奈「おい。モタモタしてないで早くそれ着ろよのろま」
苛立った声で理科に言う瀬奈。実際2回も約束を破った理科が完全に悪いので、素直に服を脱いで下着姿になり、渡された服を着る。
理科「これで…どう…です…か」
瀬奈「動くなよ!……。ん~なるほど。はい、それ脱いで次はこっちを着ろ」
理科「え…もう」
瀬奈「はよ着替えろや」
理科「はい」
このまま抵抗しても無駄だと悟った理科は瀬奈のいう事に逆らわないで服を着ては脱いでを繰り返した。
2時間程度休みなしで服を着ては脱いでを繰り返した。
瀬奈「はい、もういいよ、次回もよろしく」
疲れ切った理科がここに来る前に来ていた服を着て瀬奈の部屋から出る。理科が渡された服を着て、瀬奈がそれを見てああでもないこうでもないとブツブツ呟きながらノートに何かを書き込んでは、写真を取られ、履き心地などを休みなしに聞かれ疲労が蓄積していった。
疲れ切った身体を引きずって食堂に向かう。時刻は夜の10時半。もう遅い時間だが、何かを食べないと気が済まない気分だった。食堂に着くと1人がスイーツを食べて幸せそうな顔をしている。それは誰か。茅野亜李だった。
理科「……」
本来は今日が誕生日である茅野に気を使うべきなのだろうが、そんな余裕がなくなって今は食べることしか考えられなくて茅野を無視して置かれていた料理を手に取る。
スイーツを食べている茅野と目が合った。流石にスルーするのは失礼だと思い、軽く会釈して夕食を食べようとすると
茅野「もう遅い時間ですよ。今夕食を食べるつもりですか?」
茅野の質問に答えず、箸を取って白飯を食べて水で流し込み、おかずを食べては水を飲んで流し込んでいた。
茅野「無視は失礼だと思いませんか?」
とても苛立った声を理科に向ける。
昨日の襲撃、両親に自分を忘れられていたこと、瀬奈のモデルを2時間ぶっ通しでされたことを個人チャットで茅野に話した。口で説明するのも面倒だったからだ。それを見た茅野は
茅野「2時間モデルは大変そうですね。私には関係ないので、それ食べたらさっさと出て行ってください。スイーツの味が落ちます」
言われなくてもそうするつもりだったので、書き込むように食べた後、食器を洗って乾燥機に置く。茅野に頭を下げて邪魔をした謝罪をした後、お風呂に向かった。茅野は少しだけ理科をジッと見つめた後、スイーツに視線を戻して嬉しそうにしていた。
お風呂に入り、歯を磨いて自分の部屋に戻る。
理科「…」
疲れ切った身体をベッドに投げて、電気を消すと睡魔が一気に襲ってきた。その睡魔に逆らわないで身を任せるとすぐに意識が無くなった。
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