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12人の少女 最終計画  作者: ヤマネコ
始まり
13/164

2020 9/2(4)

今後もよろしくお願いします。

自習を続けていると、スマホが震えた。画面には通知の知らせが来ていて、誰かからチャットが届いたみたいだ。学校では原則携帯電話の使用が禁止されていて、使っているところを教師に目撃されたら没収される。見てみぬふりをしてくれる教師もいるが圧倒的少数で、保健室の先生は没収するほうだ。チラッと先生がいるほうを確認すると机の上に置いてある書類を見て、頭を抱えている。


理科(…今ならいけるか)


先生からは見えないように自分の身体を壁にして腕が不自然にならない位置に置いてスマホを弄る。グループの方に書き込みがあった。


明坂『なんか何人かの生徒が行方不明になっているみたい』


緋色『こっちも教室でそんなことを言っていた奴がいた。それぞれの学年で何人かが家に帰っていないとか』


奈那子『家出とか友達の家に泊まっているとかじゃなくて?』


楓『そういう意見もありますけど、夏休み中1度も連絡のやり取りが無かったみたいです。それこそ普段沢山の人と交流がある人が学校に来てなくて、誰も何も知らないみたいです』


椿『1人や2人ならそういうもんかって思うものだけど、どのくらいの人数が行方不明になっているの?』


奈那子『私のクラスは2人ですね。その2人はクラスでも中心的な人物で、よく沢山のクラスメイトに囲まれて話をしているところを見ました』


伊藤『こっちは4人だ。クラスの中心かどうかは知らないけど、教室でそれなりに話がされているから、知名度はあったのかもな。夏休みから全く連絡が取れなかったみたいで、そいつの家に訪問したがいなかったみたいだ。そいつの両親に聞いたらそんな子の名前はいませんとか。記憶操作でもされているのか』


茅野『記憶操作というよりは記憶消去じゃないですか?』


宮永『私たちが得た力は昨日からだから、夏休み中に行方不明になっているというのは私達じゃないでしょう』


清水『この行方不明者が出ている謎を解けってこと?』


明坂『今の所、その線が高そうだけどね』


茅野『それじゃあ聞き込みでもする?』


緋色『聞き込み?みんなに任せるよ』


宮永『いや、緋色もやりなさいよ』


緋色『私は普段クラスメイトと関わりが無いからいきなりそんなことを聞いても不審がられるだろ。同じクラスの楓に任せる』


楓『私ですか?』


緋色『そうだよ。お前はクラスでもそれなりに交流があるんだから、楓が聞き込みをした方が不自然じゃないでしょ』


楓『そういうことなら…いいですけど』


清水『確かに聞きこむなら交流がある人の方が良さそうね』


明坂『私そこまで交流はないから無理ですわ』


茅野『少しは交流しているので、聞いてみます』


宮永『私も聞き込みをしますね』


緋色『あれ?朝倉と星名と瀬奈はこれを見ているの?』


星名『見てる』


伊藤『既読は10だから、後1人見ているはず』


理科『はい』


伊藤『瀬奈が見てないのか。確か宮永が瀬奈と同じクラスだよな』


宮永『瀬奈さんはファッション雑誌を机の上に広げて何かノートに書き込んで友達らしき人と話しています。私が瀬奈さんの分も聞きこみますよ』


奈那子『というか2年生で聞き込み出来るのって誰?』


伊藤『私はクラスのやつとほとんど接点がないからできればやりたくない』


星名『保健室登校だからいきなり教室でそんなことを聞いたら不審がられるからやりたくない』


理科『私も保健室登校で、人と話すのは苦手なので』


緋色『2年生は奈那子しかいないんじゃない?』


楓『奈那子ちゃん、私も緋色さんが出来ないので実質1人です。一緒に頑張りましょう』


奈那子『伊藤さん、あなたは教室で会話の盗み聞きくらいして。それくらいなら出来るでしょ』


伊藤『それくらいなら…分かった。星名と朝倉も保健室に来た奴がいて何かを話していたら盗み聞きしといてくれ』


星名『ん』


理科『はい』


伊藤『じゃあ私は落ちる。また』



他の人たちも会話から落ちることが書かれると、スマホをしまおうとしたら少し離れた席から視線を感じる。そっちを見てみると星名が見ていた。


個人の方にチャットが来た。


星名『これから協力することが増えそうだからよろしく』


理科『増えるって?』


星名『保健室は私と朝倉の2人がいるから、今後協力する場合があるかもしれないからよろしくって意味』


理科『あぁ、そういう。分かりました』


スマホをカバンにしまって自習を続ける。


午前の授業が終わり、昼休みになった。



評価・ブクマよろしくお願いします。

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