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さようならロン。また会う日まで。  作者: 湖灯
*****中学校編(ロンとオーボエのはじまり)*****

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美樹さんの秘密②

 私がパクパク料理を食べてくれるロンに見とれているうちに美樹さんはもう台所に戻って洗い物を始めた。


 慌てて戻った私に「洗い物少しだけだから大丈夫だから、その分ロンの世話をお願いするわ」と言われた。


 「ロンの世話?」ロンが食べ終わって、それでお終いだと思っていたら、ロンはまるで小さい子供のように口の周りに食べかすを付けて、床にもいっぱい散らかしていた。


 床をペロペロ舐めようとするので、それをさせないように「マテ」を言い雑巾で床を拭き、その間にいつの間にか口の周りに着いたほうは自分で舐めとったのか綺麗になっていた。


 美樹さんは洗い終えたボールに今度は溶かしたバターと小麦粉と砂糖を入れた。


「クッキー!?」

「ご名答!」


 二人でおしゃべりしながら作っていて、ふと後ろを振り向くとロンがきちんとお座りをして私たちを見上げていた。

 きっとまた僕の御馳走を作ってくれていると思っているのに違いなくて、期待感に満ちた目が痛い。


 オーブンで焼くまえに美樹さんはすぐにボールを洗うと「しょうがない子ね」と言って、レシピを書いたノートを見て、ロン用のクッキーを作ってくれた。

(ロン用のクッキーはバターの代わりにサラダ油を使って砂糖は入れない)


「一回1粒、一日3粒までよ!」と、これは私に対しての注意事項。


「おやつとかあげると喜ぶけれど、与えすぎると結局ロンの健康に良くないから」

「了解しました!」と、私は軍隊の人みたいに美樹さんに敬礼して返した。


 焼き上がったクッキーを兄と母を加えた四人で食べた。

 ロンは、いつ僕の分をくれるのか期待に満ちた目で私たちを見ているけど、今はあげない。

 私たちが食べている最中に食べ物をあげると、食べている間じゅうもらえると思ってしまう。


 そしてもっと重要なことは、犬はもともと群れで行動していた動物であること。

 群れでは、その序列の順番に餌を食べるのが決まり。

 ペットとして家で飼われる犬も、飼い主の下にいるようにしないと、しつけを覚えずにわがままな子になってしまう。

 だから群れの序列に従い、私たちが食べ終わってからロンの分をあげた。

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