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さようならロン。また会う日まで。  作者: 湖灯
*****中学校編(ロンとオーボエのはじまり)*****

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ロンと雪遊び⑧

 私がこたつに入ってから、しばらくするとロンもこたつから出てきて私の膝の上に頭を乗せて目をつむった。


「初めての雪遊びで疲れちゃったね」と話しかけながら、ロンの頭を優しく撫で続けていた。


 食堂では里沙ちゃんが兄の友達に囲まれてモテモテだった。

 私もさっきまで、その輪の中にいた。

 でもロンのことが気になって、何を話しかけられても気もそぞろ。

 そのうちロンを探そうとウロウロして、このこたつにたどり着いた。


 兄の友達の中で最も体格のいい角刈りの茂山さんが、特に里沙を気に入ったみたいでずっと隣から離れようとしないでいた。


 気に入っているのが、まるわかりの態度に思わず笑顔になる。

 だって女子だったらあんなに分かりやすい態度はとらないもの。

 結構男の人って子供……。

 なぁ~んて思っちゃう。


 食堂の奥にある厨房から美樹さんが出てくるのが見えた。


「あれ?兄と一緒に散歩じゃなかったのですか?」

「駿くんは今お風呂だよ。私たちがお風呂に行っている間中、ロンの世話していてお風呂に入っていなかったんですって」


 へぇ~さすが兄!


「美樹さんは何していたんですか?」

 私が聞くと美樹さんは「じゃ~ん!」と言ってノートを広げて見せた。

 鶏肉とかニンジンとかの文字が見えた。


「ひょっとして、ロンの夕食のレシピ!?」

「ご名答!千春ちゃん今度一緒に作ろうね!」

「うん!」


 兄がお風呂から上がって来てから四人で雪の夜道を散歩した。


 ちなみに四人とは兄、美樹さん、ロン、それに私。

 ロンは昼間みたいに走り回らずおとなしく私たちと歩調を合わせて歩いていた。


 まるで積もった雪が周囲の音を吸い込んでいるように、しんと静まりかえった雪の夜を私たちの歩く音だけが響いていた。


 寒空を見上げると星がたくさん出ていて、そのなかでも天頂にあるオリオン座がまぶしいくらいきれいだった。


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