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ロンと雪遊び③

 スキー場の近くにあるペンションは駐車場から玄関にかけては綺麗に除雪されていたけれど、周りの景色は正に圧巻の雪化粧。

 車から降りると、雪の高さは低いところでも私の膝くらいあった。

 いつもと違う景色がロンの好奇心に火をつけたのか、車から降りた途端に勢いよく走り出す。

「ロン!あんまり走ると転んじゃうよ!」

 ロンの足の裏は素足なので夏も冬も一緒。

 私達みたいに雪用の溝の深い靴じゃないから直ぐ転んでしまうと思ったし、なにせ素足だから冷たくてシモヤケになるんじゃないかと心配していた。

 だけどロンは私の心配なんかお構いなしに飛び跳ねるようにフカフカの雪の上を走って、リードを持ちながら「気をつけて!」とか「滑るよ!」とかロンに注意するように声を掛けていた私のほうが滑って転んでしまった。

 雪の中に俯せに転んだ私のそばに慌てて駆け戻ってきたロンは私が起き上がるまで雪に埋まった私の顔を舐めていた。

 起き上がった私を見て、みんなが笑いながら「大丈夫!?」って声を掛けてくれたけど、あれだけロンに注意を喚起していた私が、自分の口から出た言葉通りに滑って転んでしまうなんて……正直無視しておいて欲しかった。

 それにしても、ロンのこのはしゃぎ様っていったい何?

 あとで、シモヤケが痒いとか言っても知らないからね!

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