表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/820

ロンと雪遊び②

 ロンのためのお散歩休憩が終わり再び車に乗って暫く走ると頂の白い山が目立つようになり、路肩にも排気ガスで黒くなった雪が盛り上がっている。

「雪だ!雪だ!!」

 と里沙ちゃんは大喜び。

 私は一緒になってはしゃぎながらもロンに

「あれが雪山で、この道に積もっているのも雪。そしてこれから行くところは雪が沢山積もっていて、とっても寒くて足元が滑りやすいところだから走っちゃ駄目よ」と、ロンを抱きかかえるように膝の上にのせて雪を指さしながら教えていた。

 横で見ていた里沙ちゃんが

「千春って、良いお母さんになりそう」と、少し揶揄うような口調で言うと。

 前の座席に座っている美樹さんが後ろを振り返って「本当。旦那さんにも優しいし」と言って笑った。

 私は美樹さんの言葉の語尾が気になって、まだ結婚もしていないのに『優しいし』なんて断定しないでください。と注文を付けると

「えっ!ロンとマダ入籍済ませてなかったの?」って里沙ちゃんに揶揄われた。

「もー!結婚なんてしていないし、私もロンもそのうち良い人(犬)見つけるんだから揶揄わないで」

 そう言っている最中に、ロンが不思議そうな表情で私の顔を見上げた。

 ロンと目が合って、急に恥ずかしくなった私はロンだけに聞こえるように小さな声で『そうなるように頑張ろうね!』とウィンクした。

 ロンはなにか勘違いしたのか、私の胸に頭を押し付けるようにして甘えてきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ