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6♡思わぬ出会い(episode有桜)

カフェを出てバスに乗って商業施設がある街へ行く。






ブラブラして雑貨などを見てまわる。






突然長身の男性にぶつかって尻もちをついてしまった。






男性に「すみません。」と言われ手をひいてもらう。






「全然大丈夫です。」笑顔で答えると道に迷ってしまいスマホの画面を見ていたので私に気がつかなかったとの事だった。






目的場所を見て「よかったら案内しましょか?」と言うと「助かります」と言われる。






目的場所はここから15分位の所だった。男性とたわいない話をすると出産したお姉さんのお祝いをしたくて会社の人から赤ちゃん専門の店を教えて貰ったがここの土地勘がなく分からなくなってしまったとの事だった。






営業職との事で話が上手くついつい話に花が咲いてしまう。






「わざわざありがとうございました。助かりました」






「いえいえ。いいお祝いの品が買えるといいですね。」






「では、失礼します。」






私は来た道を戻っていく。






少し離れたカフェで私の様子を見ている人物に私は気づかなかった。







カフェの中には男性が2人座っていた。






「志帆っていつこっちに帰ってくるんだ?」長い足を組みながら一条隼人(いちじょうはやと)が言う。






「来週みたいだぞ。圭吾が言ってた。歓迎会開くみたいだ。」後藤龍馬(ごとうりょうま)が答える。2人は志保と圭吾の高校の同級生でもあり友人だった。






「あの契約妻もそろそろ終わりだな」隼人がケラケラ笑いながら言う。






「そうか?今回歓迎会に連れていくと言うてたぞ」龍馬が気だるそうに答える。






「だってそうだろ?志帆は圭吾の恩人で運命の女じゃないか、あの契約妻なんて必要ないだろ?まぁあれだけ美人で体も最高だから俺なら遊び相手として囲っとくかもな」






「お前はそうかもしれないが、圭吾は違うだろ。しかも志帆と圭吾は大学の時に別れてるしな」






「あれは売り言葉に買い言葉みたいなもんだろ。志帆が戻ってきたならまた元サヤに戻るだろ。」






そう言って前をみた隼人が呟く。






「見ろよ。あのビッチやっぱり他に男がいるぞ!






こんな平日の昼間っから男連れて歩いてるとはな」軽蔑した笑みをしながら隼人が吐き捨てる。






龍馬は隼人が指さした先をみて冷たい目が更に深くなる。2人にとっての有桜は卑劣にも友人の圭吾の寝室に潜り込んで体を籠絡する卑しい女だった。






誰が見ても美しく可愛らしい見た目をしているが男を取っかえひっかえする心はどす黒いビッチな女だった。






2人が何故そう思うかと言うと志帆からそう聞いていたからだ。






「圭吾に教えてやろうぜ。そして早くあんなビッチと切らないと病気でもうつされちまうぜ」隼人は携帯で動画を撮り圭吾に送る。







圭吾は社長室で仕事をしていた。LINEの通知が光り開くと有桜が男と楽しそうに喋っている動画だった。






スマホを持つ手に青筋が出てくる。






隼人からメッセージが届く。






【圭吾お前の奥さん、昼間っからお盛んだな】






今にもスマホの画面が粉々になりそうな勢いで画面を叩き返信する。






【お前も暇人だな。有桜が何処にいようと俺には関係ない】






【妻の不貞を許すなんてさすが有坂ホールディングスの社長様だな】






【忙しいからもう送ってくるな】






【へいへい】






LINEを閉じ電話をかける。







「もしもし、旦那様どうされましたか?」






「奥様は今何処にいる?」






「奥様ですか?お出かけに行かれてまして、、、






あ、今お戻りになられました」






「代わってくれ」






「かしこまりました」






「奥様、旦那様からお電話です。」






家に着き早々に圭吾さんから電話が入る。






「もしもし?圭吾さん。どうされましたか?」





「いや。どうしてるかなと思ってかけただけだ。ゆっくりできたか?」





「はい!ありがとうございます」他愛ない話をする。今日は遅くなるとの事で先に寝ていて欲しいと言われる。





「圭吾さん、無理しないで下さいね。お仕事頑張って下さい」と言うとありがとうと優しい声で言われる。電話を切ってから嬉しくて顔が自然とニヤけてしまう。





高屋さんと江原さんがにこにこしながら私を見ていた事に気づかなかった。




2人とも心の中で思う





【本当にうちの奥様は可愛らしい方だ。】





そう。使用人一同、有桜の事が大好きなのだ。有桜の見た目は周囲の人の目をひくほどの美貌を持っている。しかし笑った顔はとても可愛らしく褒めたら耳を真っ赤にして俯いてしまう位にウブである。性格も温厚で誰にでも優しい女性である。そんな有桜を好きにならない人間なんていないだろうと高屋と江原は思っている。





有桜本人は自分の事を中の下位にしか思ってない。





なぜかというと……





幼少期から頭が良かった彼女は頭の良さは褒められていたが容姿を褒められた事が無かったからだ。





圭吾の友人達からビッチや軽蔑の眼差しを向けられる度に自己評価がどんどん下がってしまうのだ。





志帆も可愛らしい容姿をしているが、有桜の方が美しく絶世の美女である。





でも皆が志帆を褒める度にどんどん気持が暗くなる。





有桜の中での志帆は楊貴妃並みの美女になっているのだ。しかも志帆は大好きな圭吾の運命の人だから。それだけで負けてもいないのに敗者の気分になってしまう。






シャワーを浴びてベッドの中で来週の手術前の注意事項などを確認する。圭吾に知られないようにスマホで撮影したのだ。





真っ平らのお腹に手をやり呟く。「こんなママでごめんね。次は大事にしてくれるママのところに生まれ変わってね」泣いても仕方ないのに涙が出てくる。知らない間に深い眠りについていた。





深夜0時、ドアがカチャッとあく。少しお酒の匂いがする圭吾が帰ってきた。浴室で軽くシャワーを浴びてからベッドに入る。スヤスヤ眠る無垢な顔の有桜を見る。





怒ってるのかそうじゃないのか分からない顔をし眠っている有桜をグイッとこちらに引き寄せる。顔を正面に向け舌を絡ませ激しい食べる様なキスをする。激しくされて口元が赤くなって少し苦しそうな顔をした寝ている有桜に言う。





「今日一緒にいた男は誰なんだ?答えろ有桜」





うっすら目を開けた有桜が可愛く…そして甘い笑顔で圭吾を見ていう。




「圭吾くんだぁ。」と笑顔で抱きつく。怒っていたはずの圭吾の顔、気持ちも緩んでいく。




「有桜、俺の事好き?」と聞くと有桜が答える。「うん。大好き。世界で1番だぁいすき」圭吾は有桜を抱きしめ耳元で言う。「有桜、お前は俺の物だ。誰にもわたさない」腕の中でまた眠りにつく有桜の服の下は圭吾のキスマークで一杯だった。


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