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キャラメル  作者: しろちゃんまま


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46♣モヤモヤ(episode潤也)

今日も自分が初めて開業したレストランでマスターとして、働いている。

右も左も分からなかったが今では常連のお客様も出来てチェーン店として売上もあがっている。


「潤ちゃん!今日もいつものお願い。」

開業した時からお世話になっているお店のママが来てくれた。いつもマスターおすすめを頼んでくれている。

「ママ今日もありがとうございます。今日はオムライスです。スープはカリフラワーのポタージュです。」


「やっぱり潤ちゃんの作ったご飯は美味しいわね。元気が出てくるわ」


「ありがとうございます。」


「そういえば彼女とはどうなの?美海ちゃんだったわよね?あんなに可愛くていい子なかなかいないから大事にしなさいよ!!」

ママは俺にとって第二の母の様な存在だ。そして凄く厳しい事でも有名で俺も開業した時に凄くお世話になっている。そんなママが認める美海が俺の彼女だと言うことに凄く優越感に浸っていた。

自分の事の様に嬉しい。


「今度お互いの家に挨拶いこうって話しになっているんです。」


「なるほど!!頑張りなさいよ。潤ちゃん!じゃあ私はお店に行くわね」


「ありがとうございます!」

ママが帰ってから違う女性に話しかけられた。よく見ると高校2年から大学卒業まで付き合ってた元カノのかおりだった。


「潤也久しぶり~」

かおりは外国語大学に通っていたから大学卒業後に留学して就職も海外でしたので、会うのは3年ぶりだった。


「久しぶりだな。いつこっちに帰ってきたんだ?」

「最近よ!相変わらず男前ね。」

ニコッと笑う顔は3年前と一緒だった。


「そういえば潤也って今彼女とかいるの?」


「ああ。結婚を考えてる子がいるよ。」


「そうなんだ。」

この時かおりの顔が曇ったことを俺は全く気づかなかった。美海のいい所や大好きな所をニヤケながら話していたと思う。


「幸せなんだね?あのさ?もしあの時別れてなかったら私達結婚してたと思う?」


「過去の事言っても仕方ないだろ?」


肩をポンポン叩く。頭はやっぱり昔から美海だけって決めてるから。

そう思うと早く美海に会いたくて仕方ない。

明日休みだからきっと俺に会いに店に来るはずだからその後にデート行こうと計画たてていた。


「いらっしゃい。美海さん」という声が聞こえてきた。手を振ろうとしたらかおりに手を握られる。


「何?!」俺はびっくりして言う。

「久しぶりに潤也の手の温もり感じたくて」とかおりが泣きだした。昔から情緒不安定になるとすぐに涙を流して手がつけられなかった。思い込みも激しいし、本当は早く別れたかったが、別れ話をする度に泣き叫ぶから出来なくてズルズルいっていた関係だった。


本人は結婚したかったみたいだが、俺はその気はなかったし、はっきりいって昔から美海への好きを拗らせていたから気づかれてないがずっと結婚するなら美海がいいって思ってた。やっと結婚までいった関係を壊したくない。


かおりの意識を違う方に向ける。

「そういえば、海外で彼氏とかいたんじゃないのか?」

「いたけど、潤也みたいにハイスペックな男性はいなかったわ」

やばー話そらした意味ないじゃないかー

「良かったら今日のオススメ頼む?オムライスとシーザーサラダとカリフラワーのポタージュなんだけど…」

何とか逸らしたい。どうしたらいいんだって俺の脳内はパニックだった。

「さすが潤也♡私の好きなもの覚えてくれてたの?」

やばい。こいつ、生粋の最強勘違い女だった。

もう何も喋らないとこと思いバックに下がって後はチーフにお願いした。

はぁ…疲れた…早く美海に会って癒されたい。


美海がいる個室へ入ると美海はハンバーグを食べてた。子供の頃からハンバーグ好きだよなぁと自然と笑顔になる。

話しかけると、何か拗ねてる?どうしたんだろと思い聞いてると、かおりに嫉妬してた。

本当に可愛い。美海が1番好きなんだから気にしなくていいのにって思ってただけだったのに…

結婚保留にしょうか?とか言い出した。

なんでそうなるんだよ!!


俺もイライラしてしまい勢いで挨拶辞めよとか言ってしまった。

仕事終わってから家に帰って冷静になってきた。


「なにやってるんだよ。俺は…」

LINEを送るが既読にもならない。

もしかしてと思い電話をかけるがツーツーという機械音だけ。ブロックされてるじゃん。

思わず親友の圭吾に電話かける。


「俺、美海にブロックされたんだけど…」

「はぁ?高崎さんに何したんだよ」

「かおりって覚えてる?あいつの事でヤキモチ妬いてたんだけどそれが結婚保留の話しになってさ」

俺はありのままを話す。

圭吾はため息ををして言った。


「それは潤也が悪いだろ?結婚前の女性はマリッジブルーになりやすいんだ。ちゃんと謝るんだぞ」


「お前は俺の親友だろ?何で美海の味方なんだよ」


「当たり前だろ!俺は有桜の味方だ。だから有桜の親友の高崎さんの味方だ。だから潤也はその後だ」

どんだけ嫁さんが好きなんだよ!!と思ったがどうしたら美海と仲直り出来るか俺はひたすら考えていた。


ブロックされてから何とか連絡を取ろうとあれこれしていたがなかなか出来ずあれこれしてるうちに時間だけが過ぎていった。

ある日高校の友人達とご飯に行った店にかおりも来ていた。

圭吾もいたから何とか有桜ちゃんに協力して貰って仲直りの機会が取れないか相談していた。

有桜ちゃんと佳子ちゃんとでご飯に行ってもらえる約束も取り付けた。安堵しながら家に帰ると携帯がない事に気がついた。

今日行った店に電話して携帯がないか聞いたがどこにもなかった。仕方なく仕事用の携帯で生活する事になった。この携帯には美海の連絡先はなかった。


日々だけ過ぎていって美海に会えない、声も聞けない生活が辛かった。

コンテストや2号店の新しいメニューの試作会などもあり半月過ぎてしまっていた。

あまりにも見つからず警察にも落し物届けをしていた携帯がようやく返ってきた。早く美海に連絡しようと思って連絡先を開いたら全部消えていた。LINEも消えていた。急いでデーター復旧を友人にお願いした。1ヶ月かかる所を1週間でして貰った。


「なんでだ?!」

俺は連絡先を開けて驚愕した。美海の連絡先だけ消えている。LINEも美海だけない。

携帯を届けてくれた人が誰なの聞き出すと俺の顔は一気に冷たい顔になったと思う。

届けてくれた人物はかおりだった。

俺はかおりに連絡し、俺の店に来るように言う。


「潤也♡会いたかった。」欲情の色を含んだ目で見てくる。吐き気がしてきた。


「美海の連絡先を消したのはお前だな?」

自然と殺気が出てくる。店に来る前に家に寄ったら美海の私物が全て無くなっていた。コンシェルジュに合鍵も預けていた。この女が何かしたとしか考えられなかった。


「あの我儘女なんて潤也にふさわしくないわ!ねぇ潤也?結婚するなら私が、いいでしょ?潤也、私達別れなかったら結婚してたと思うわ」

もう無理だった!!


「勘違いするな。お前と結婚することはない。俺が好きなのはいや…愛しているのは昔も今も美海だけだ。次、こんな事してみろ。生き地獄を、味あわせてやる。」


「潤也…そんなぁ…私はただ…あなたを幸せにしたくて」

「頼んでないし、美海といるだけで十分幸せだ」


泣きながら出ていった。


「これからどうしようか」

美海の誤解をどう解いたらいいのか……俺は頭を抱えた。

圭吾に誘われてレストランへ行く。

遠くの席に美海の姿があった。

久しぶりの美海は相変わらず可愛くて……笑顔も眩しくて……

俺の動きが止まり圭吾が話しかけてきた。


「潤也どうした?」俺の視線の先を見る。

「あれ?高崎さんと龍馬じゃないか。そういえば龍馬、高校時代に高崎さんの事気になってたって言ってたぞ。」

全身の血が逆流していく。

龍馬が美海の事を好きだったことは知っていた。その事じゃない。美海が龍馬に笑いかけていた。そして龍馬は美海の頭を触っていた。

俺はずんずんと2人に近づいていた。

美海がびっくりしてこっちを見る。

俺は美海を連れて自分の家に入って唇にキスをしていた。


「潤也くん…どうして?かおりさんとより戻したんじゃ……」

「戻してない。美海と付き合ってるのにそんな事しない」

「ええ?だってブロツクしてたから別れるって……」

まさか……かおりがそんな事してたなんて……俺は殺気を纏っていた。

「ごめんなさい……ただ元カノと一緒にいて欲しくなかっただけなのに……あんな事して……後悔してる。だから私とまた付き合って欲しい……」美海が大粒の涙を流している。


「俺たちは別れてないよ。大丈夫だから……ブロックもショックだったけど、怒ってないよ。」

美海の頭を撫でながら言う。


「本当に……?」


涙を拭いてキスをする。

ここ1ヶ月は携帯を無くしてしまったことなどを話した。

「良かったぁ」美海は俺の胸でふぅと息を吐いていた。緊張がとけたのか眠ってしまった。

俺は拳を握りしめた。

「かおり……どうしてくれようか」

絶対にあの女を許さない。

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