30♪抱擁(episode志帆&隼人) かわいい親友(episode潤也)
☆。.:*・゜志帆
今日は隼人と一緒に夕ご飯を食べてた。後1週間後に私の歓迎会を圭吾が開いてくれるんだけど、そこで隼人がサプライズを考えててその打ち合わせをしていた。
白いドレスを着て隼人と入場して後ろのスクリーンに私たちがヨリを戻した演出をする。隼人が考える事なんて大した事ないって思ってたけど、なかなかやるじゃない?
圭吾と有桜の結婚式は内々でしたから周りの人は誰も気づいてない。今回結構な人を呼ぶからそこで私たちが恋人ってアピールしたら……うふふあのすました有桜の歪んだ顔が見れるかも!
今から楽しくて仕方ないと思ってたたら駅前で騒いでいる声が聞こえる、
「ねぇ。あれって何かの撮影かな?」
「あのカップル絵になる」
「私もされたい」
何かしてるの?と見てみると……圭吾と有桜の姿だった。
圭吾が有桜を抱き上げキスをしていた。降ろした後もハグしてキスをし、手を繋いで歩いて行った。
私からは圭吾の顔しか見れなかった。
なんなの?!
あの2人は契約結婚じゃないの?
圭吾のあの顔は、どう見ても愛しい恋人に向ける笑顔だつた。
私と付き合っていた時も笑ってたけどあんな顔しゃなかったのに。横で隼人の「まじかよ…」という声が聞こえて来た。
「ねぇ?隼人、圭吾は私の事すきなんじゃなかったの?」
「いやぁ。そのはずなんだけどなぁ…」
本当に昔から当てにならない男だなぁ。まぁいいわ。考えがあるから。有桜……あんたを幸せになんかさせないから!
☆。.:*・゜隼人
志帆とメシ食って一緒に歩いていると駅前で大学生位の女達が騒いでた。
圭吾とあのビッチが抱き合ってた。またビッチが無理矢理させてるんだろって思ってたけど、圭吾の顔が恋人を慈しむ男の顔だった。思わず俺は「まじかよ…」と言ってしまう。志帆が悲しそうな顔をしている。
咄嗟に圭吾は志帆の事を好きだと言ってしまった。
圭吾がそう言ったわけじゃないが、ただ、圭吾の相手は志帆しかいないだろ?
あの女じゃない!
今圭吾はあの女の体にのめり込んでいるだけだ。
契約結婚なんだ、飽きたらまた志帆の所に戻ってくるだろう。歓迎会の時に2人が恋人だと周りに思わせて元サヤに戻りやすいように俺がアシストしてやろう!
☆。.:*・゜潤也
「有桜はどっちが好きだと思う?」
「有桜ちゃんは実はピンク色が好きなんです。ピンクゴールドなんてどうですか?」
「なるほど、じゃあ、ピンクゴールドの指輪を何点か持ってきてくれ」
「かしこまりました」
「高崎さん、わざわざ来てもらってありがとう」
「いえいえ。有桜ちゃんの為なら全然ですよ」
今度結婚1周年のお祝いをするからとプレゼントに渡す指輪を美海ちゃんに選んで貰ってる。ある程度は決まってたみたいだな。
俺はソファで飲み物を飲んでいる。
「さすが美海ちゃんのセンスはいいね。さすがデザイナーだけあるね」
俺と圭吾と美海ちゃんは小学校~高校まで一緒だった。美海ちゃんは2つ下だけど、お互いの両親が仲がよく子供の時から美海ちゃんと遊んでいた。
俺にとって美海ちゃんは可愛い可愛い初恋の女の子なんだ。お人形さんみたいな女の子だった。
お互い色んな人と付き合ったりしたけど、俺はやっぱり結婚するなら美海ちゃんがいい。
でも昔から知ってるから中々どう進展させたらいいのか分からない。
「潤くん?聞いてる?」
「あぁごめん。何だっけ?」
「今から、レ ローワにご飯に行こう。有坂先輩が予約してくれたんだって」
「OK!よく予約取れたな?圭吾」
「初めいっぱいですって言われたんだけど、有坂って名前言ったら。有坂ホールディングスの有坂社長ですか?って聞かれたんだよ。そしたら大丈夫ですって言われて」
「へぇ~まあ良かったなあ」
「せっかくだから有桜も誘ってもいい?」
「「もちろん」」
有桜ちゃんには直接お店に来てもらうそうだ。
俺と圭吾二人で店に向かう、美海ちゃんは会社から電話があって、それが終わってから合流するそうだ。
店の前に、男3人と女3人が楽しそうに喋っていた。
開店前だから待ってるのかなって思ってたら圭吾が低い声で言う。
「有桜がいる。」有桜ちゃんが確かにいた。1人の男に頭をポンポンと撫でられていた。
やばいぞ!!俺はちらっと圭吾を見る。人でも殺しそうな目をしている。今日買ったプレゼントを持つ手に青筋が見える。
近づいたのが見えたのか有桜ちゃんが手を振っている。
有桜ちゃんが1人ずつ紹介してくれる。
なんでも保育園からの友達だそうだ。
「レイくん、ゴウくん、ハジメくん、あかりちゃん、きいなちゃんです。」
「こちらは……」と言いかけた時に有桜ちゃんの頭をポンポンしていたハジメくんが言った。
「ちょっと待って、あーちゃん!どっちが旦那か俺達が当てるから~」
「また当てっこゲーム?好っきゃね!」あかりちゃんがハジメくんの肩を叩く
「ヒントお願いします!」きいなちゃんが挙手する。
「ヒントはね……かっこいい、背が高い、社長っぽい」
「いやいや、あーちゃん、2人とも当てはまってるやん!」ゴウくんが有桜ちゃんの肩を叩く。
「もう一声お願いします!有桜さま」レイくんが合掌している。
「もう!仕方ないなぁ?彼は私のタイプの顔でぇぇす!」
「ヒントにならないやん」ハジメくんが有桜ちゃんの両肩を持ってゆすっている。
6人は楽しそうに笑っているが俺は圭吾の様子が気になってちらちらみる。
やっぱり……めっちゃキレてる。そうだよな。有桜ちゃんを好きだと知識する前から独占欲半端なかったのに好きと意識した今は……想像するのを辞めた。
レイくんが圭吾を見て言う。
「あーちゃん、こっちの方が旦那さんだろ?」
「なんで分かったの?レイくん?」
「実は1度写真で見てしってたんだ!」
レイくんが後の2人に有桜ちゃんにボディタッチし過ぎだろって言っていた。圭吾にも謝っていると有桜ちゃんが
「大丈夫だよ~圭吾くんはそんな事で怒らないよ。ねぇ圭吾くん?」有桜ちゃーん!!かなり嫉妬してますよ。この人!!
「あぁ。もちろん。みなさん、うちの有桜と仲良くして貰ってありがとうございます」貼り付けた笑顔で言う。
「あーちゃんの旦那、あかちゃんに聞いてた通り超絶男前だな」有桜ちゃんにすごいボディタッチしていた。ハジメくんが言う。
有桜ちゃが、ヒソヒソと圭吾に「はーくんと、あかちゃんは中学生の時から、ゴウくんときいちゃんは高校のときから、レイちゃんと今はいないけどロワちゃんは小学校の時から付き合ってるんだよ」
「へぇ長いんだね。」それでも嫌だったんだろね。嫉妬をぶつけることも出来ずに悶々する親友にどんまいと思った俺だった。




