3♡異母姉(episode有桜)
「ママ、実は昨日、大好きな人に初めてを捧げてしまったの。覚えてる?小学生の時から好きな有坂圭吾君だよ。相変わらずかっこよかったよ。私、幸せだよ。」
ベッドに横たわる母親の佐藤花に話しかける。
母は交通事故の後遺症から植物状態になっている。
入院費用は月に10万円だが、治療費が凄い金額になっている。そのため高校から毎日アルバイトをしている。
眠っている母を見て悲しさがこみ上げてくる。
もう6年になる。
父親が私たちを捨て愛人とその娘と暮らしている。
母は裕福な令嬢だった貧乏大学生だった父に一目惚れし一緒になった。祖父母は反対していたが母は聞かず結婚した。父親は人の気持ちを掴むのが得意なのか祖父母から譲渡などをしてもらい。名義もほとんど父の名前になっていた。そうしてあの6年前、父親は母と私を捨てた。そして言った。「今日から、お前と離婚して早苗と結婚する。早苗には俺との子供もいる。今まで辛い思いをさせた。お前の事なんて初めから好きじゃない。反吐がでる。有桜を連れて出て行ってくれ」
「この家は父が私に残してくれた家よ。あなたが出ていってちょうだい」
「何を言っている。ここの名義は俺だ。お前の両親の土地は全部俺の物になっている。不法侵入で警察を呼ばれたくなければ直ぐに荷物をまとめ出ていけ。」
母は失意のどん底だった。あんなに愛してた夫は母と出会う前から恋人がおり、その恋人と子供もいた。年齢は私より2つも上だった。水川志帆((みずかわしほ)という。父は志帆が高校に入る前に母と書類上婚姻を終わらせていたのだ。
だから志帆は父の苗字になっていた。
私は母の苗字の佐藤になっていた。
婚姻中の不貞や勝手に離婚届を出していた事で訴えれば良かったが母はショックでそこまで頭が回らず何とか譲渡されてなかった祖母の実家に身を寄せた。生活は苦しくなったが、母も働き、私もアルバイトをして生活費を稼いだ。頭が良かった私は金持ちが通う学校だったが学費が免除になっていた。
そしてあの事故が起きた。
仕事の帰りに後ろから車に追突され母は病院へ運ばれた。
脳に異常があり植物状態になった。
父親に電話をかけた。母を助けて欲しいと。流石に父親もそこまで冷酷ではなかった。病院代やよい医師を探してくれた。
家に戻った時に家の前に父の愛人、今は再婚相手の早苗がいた。「お父さんに迷惑をかけちゃだめよ。有桜ちゃん。」そう言って帰っていく。
やるせない気持ちで家に入り母親と撮ったアルバムを開く。今思えば父親はイベントというイベントにいなかったなぁと思った。
早苗の娘の志帆の行事には参加していたのだ。
志帆は有桜の通う高校の普通科の3年にいた。
圭吾も同じ高校にいた。2人は恋人同士だった。
2人のラブストーリーは高校の皆から恋愛小説の様に語られていた。
圭吾が小学生の時に誘拐されれ、犯人から彼を守った女の子がいた。その子は彼を励まし、また再会しようねと彼と約束した。中学3年生の時に彼は守ってくれた勇敢な女の子を探した。そして見つけた同じ学校に通う。水川志帆だった。そして2人は恋人同士になった。
これが2人のラブストーリーである。
2人が付き合ったのはこれが理由であるが、2人がお互いを好きになったのは本当の気持ちだろう。
ただあの勇敢な彼を守った少女は志帆ではなかった。
彼は守ってくれたお礼がしたいと彼女に名前を聞いた。
有桜は名前を言おうとした。「私は水川、、あ」彼を守る為に激しく怪我をしていた事もあり倒れてしまった。そのまま病院に運ばれてしまった。そのまま彼に会うことがなかった。
有桜は住んでいた地域は彼に捕まっている時に話していた。
圭吾は一生懸命探した。
有桜が言った地域に水川家は5軒あったが、自分と歳が近い女の子がいる家はここしかなかった。有桜の祖父母が母に残してくれた父親が名義になっている家だった。彼がチャイムを鳴らした時出てきた女の子が志帆だった。
有桜は母親と追い出されていなかった。
運命のイタズラが働く。勿論、圭吾は志帆が自分を守ってくれた女の子だと思った。
父親が娘は志帆だけだと言ったからだ。
そうして圭吾と志帆は運命の再会を果たしたのだ。
彼が言っていた10時前に有坂ホールディングスに着く。
受付に言う。佐藤有桜です。
有坂社長とお約束しているのですが、。
受付のお姉さんがパソコンを鳴らしていう。
「面接の方ですね。社長からお聞きしております。あちらのエレベーターで最上階まで上がって下さい」
「はい。わかりました」スーツで来てよかったと安堵のため息をつく。
エレベーターからおり社長室へ入る。
圭吾がいた。
「そこに座って」テーブルに書類がある。
契約書がある。
「君の事を母が凄く気に入っている。契約書に書いてある通り、俺と契約婚約、そして結婚をしてもらいたい。
結婚期間は3年間だ。報酬は払わして貰う。佐藤さん君は就活中だったね。4月から俺の専属秘書として働いてくれ。以上だ。」契約書の内容にみる。報酬は各項目に分かれており、それぞれに凄い金額だった。
「あの、この触れ合いについていうのは、F、K、S、とありますが」
「それは、ハグ、キス、セックスだ」彼がイタズラする男の子の様な笑顔で話す。
「一昨日してみて君とは体の相性がいい。俺も普通の男と同じ性欲はある。お互い求めた時はこたえるという事でどうだ?」彼は舐めるように言う。
大好きな彼から言われて断れるわけもなく私は頷く。
契約書にサインをし私と彼の契約関係は始まった。




