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キャラメル  作者: しろちゃんまま


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27/50

27♪かわいいお嫁ちゃん(episode苑)

私は有坂苑、圭吾の母親です。圭吾は子供の時に誘拐されて怖い思いをしたけれど、解放された時に助けてくれた女の子の事を話してくれました。名前は水川〇〇ちゃん。自分より年下だと思う。手にその子から貰ったキャラメルを握りしめていた。







「お母さん。あの子を探して欲しい。僕を庇ってすごく怪我してたんだ。」泣きながら言う圭吾をなだめて、まずはしっかり怪我を治してからそれから探しても遅くないよと言った。







「わかったよ。」







警察の方に主人が一緒にいた女の子の事を聞いてくれたけど、警察も個人情報や相手のプライバシーの事もあるからと住所などは教えてくれなかった。ただ、歳は圭吾より2つ下ということはわかった。







圭吾は中学生3年生の時にあの誘拐の時の女の子を見つけたと話してくれた。






「父さん、母さん、あの子見つかったんだ。水川志帆ちゃんっていう名前で、俺と同い年らしい。来年同じ高校に通うみたいだ。とても嬉しいよ」






とても嬉しそうに話す圭吾に言えなかった。






「ねぇ。あなた。あの時警察の人は本当に女の子は年下って言ったのよね?」






「ああ。確かに圭吾より2個下と言っていた。2個下だけど、誘拐犯から頑張って圭吾を守っていたと聞いた。彼女は凄い怪我で重傷だったが、今は後遺症もなく元気にしていると聞いていた。」






「じゃあ。圭吾が見つけたっていう子は……」






「偽物の可能性があるな」






「圭吾にいいましょうか?」






「今は何を言っても聞かないだろう。本人が気づくのを待とう」






「分かったわ」






高校に入り、自然な流れで圭吾は彼女と付き合った。周りからは運命の人と言われてるらしい。






圭吾に彼女とどうか聞くが仲良くしてるよ。とだけ答えていた。






「ねぇ。圭吾。お母さん達もお礼を言いたいから今度彼女を連れて来なさいよ」






「う~ん。わかった。志帆に聞いてみる。」






圭吾は土曜日に彼女を連れてやってきた。






見た目は清楚で可愛らしい子だった。






ただ、私は何となく好きにはなれなかった。






「志帆ちゃん。うちのシェフが作ったお菓子よ。よかったら食べてみてちょうだい。特にキャラメルが自信作みたいでね。岩塩が入った塩キャラメルなの」






「ありがとうございます。ただ私、塩キャラメル苦手で、食べられないんです。すみません。」






「あぁそうだったのね。ごめんなさいね。いっぱい食べて帰ってね」






「ありがとうございます。」







「じゃあ志帆を送ってくるよ。じゃあ行こうか?」






「は~い。今日はありがとうございました。」






「いえいえ。気をつけて帰ってね」






圭吾は最寄りのバス停まで志帆をおくって行った。






「あなたやっぱり彼女ではないわね。」






「ああ、そうだな。」






圭吾と女の子が監禁されていた時に女の子はある事を圭吾に話していた。






【ねぇ。お兄ちゃん。キャラメル好き?キャラメルあげる。私ね。キャラメルが大好きなの!これはねママが作ってくれたの、岩塩がちょっと入った愛情いっぱいのキャラメルだよ!あと4つあるから2人で食べよ。これ食べたら元気でるよ。】






今日志帆は塩キャラメルが苦手と言っていた。






そんな彼女が圭吾を助けた女の子のはずはない。






大学に入ってすぐに彼女と別れたと聞いた。彼女から別れたいと言ったらしい。悲しそうでもなく淡々としている圭吾が言った。






「志帆はあの時の女の子じゃないと思う」





「どうしてもそう思ったの?」私が聞くと圭吾は静かに言った。





「あの子は1番、ママが作ってくれたキャラメルが好きだって言ってた。母さんたちも知ってる通り志帆は好きじゃなかったから。」





「そうね。圭吾には言わなかったんだけど助けてくれたあの子は圭吾より2個も年下なの。だからお母さん達も違うと思ってたんだけど、彼女だとおもってる圭吾に言っても聞かないだろうとおもってあえて自分が気づくまで待ってたのよ。」





「でもなんで、あの子が助けてくれた子だって思ったんだ?」





「俺はあの子におじい様からもらったブローチを有坂ホールディングスのロゴが入ったちいさな箱に入れて渡してたんだ。あの子が俺を探しやすいようにと思って。家を尋ねた時にそれを志帆が持っていたんだ。しかも父親は志帆しか娘がいなあと言ってたし」





「なるほどな。その箱を持っていたと言うことは水川志帆と近い人物かもしれないな。」





「って事は親戚かもしれないって事?」





「かもしれない。焦らずゆっくり探していこう。」





「あぁ。それに……」





「どうしの?」





「おばあ様も志帆とは別れた方がいいと言っていた。あの子は野心が凄いって。」





「さすがお義母様ね」






あれから5年後のホテルの客室で、息子と有桜ちゃんと出会う。





明らか恋人同士ではなかったけど、私にはわかった。





圭吾が有桜ちゃんを見つめる目に恋情が含まれていた。





あの圭吾の目は昔から邪魔をされて拗ねた時の目だった。






有桜ちゃんと契約結婚を結んでいると有坂家の顧問弁護士から聞いた。





でも有桜ちゃんが流産した時に私に頼んだ時の圭吾は明らかに大好きな妻を心配する夫だった。そう、私と主人のようだ。






珍しく圭吾が実家に来て、今度の志帆さんの歓迎会に来て欲しいと言う。





何でもそこで有桜ちゃんにサプライズがあるとか……





「有桜には言わないでくれよ!サプライズにならないから」





「はいはい!分かりましたよ。おばあ様も呼んだらいいのよね?」





「あぁ。よろしく頼むよ。母さん。」





「圭吾、今幸せ?」





「ああ。父さんが言ってた【何もしなくても隣に好きな人がいるだけで毎日幸福なんだ。】って言葉の意味がわかったよ。有桜がいてくれる毎日が本当に幸せだよ。」



嬉しそうな圭吾の顔が見れて良かった。




「お義母さん。遅くなってすみません。」



「有桜ちゃん、全然遅くないわよ。さぁ行きましょう」



今日は有桜ちゃんとショッピングに来ている。



何でも結婚1周年記念が流産騒ぎで忘れてしまってて何か圭吾にプレゼントしたいそうだ。



「お義母さんに見て頂いて助かりました。お時間作ってもらってありがとうございます。お陰でいいものが買えました。」



「いいのよ。有桜ちゃん。いつでも誘ってちょうだい」



「はい!でしたら今度はおばあ様も一緒にどうですか?最近庭に小さい花壇を作って貰って育ててるんですが、なかなか上手くいかなくて……」



「それなら今日の晩御飯は3人で食べましょう!お義母様にも連絡するわ」



「わぁぁありがとうございます!」



この可愛いお嫁ちゃんの笑顔に私達皆癒されてる。



有桜ちゃんの手を握っていう。



「有桜ちゃん幸せ?」驚いた顔をしていたがすぐに満面の笑みでいう。



「はい!すごく幸せです。」



あぁ圭吾の運命の人はこの子なのね。有桜ちゃんの笑顔につられて私も笑顔になる。


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