20♡ママのお見舞い2(episode有桜)♤復帰(episode圭吾)
有桜と一緒にお義母さんのお見舞いへ行った。
病棟で主治医と話をする。50代位の年齢だった。昔からお義母さんの主治医だったみたいで有桜も凄い信頼しているようだ。俺はこれからの治療費を払うと伝えた。頑張っている有桜の助けになりたかったんだ。
病室に入った。初めて見たお義母さんは、眠っていたが、綺麗な人だった。
「ママ、圭吾さんが来てくれたよ」という有桜がなんだか寂しそうで、胸が締め付けられる思いだった。彼女が感じてきた絶望や諦めはどんな物だっただろうか。それでも負けずに、めげずに頑張ってきた有桜に俺は感動している。
有桜が主治医に呼ばれて退出している時にお義母さんと話をした。
「初めまして有坂圭吾と言います。今年で26歳になりました。有桜さんとは2年前に出会って今結婚1年目です。本当は早くに挨拶に来ないといけなかったのに今になりすみません。実は僕たちは契約結婚をしました。でも今は有桜さんの事本当に愛しています。もしかしたら一目惚めだったのかもしれません。お義母さんが大事にしている有桜さんを今度は僕が大事に護っていきます。どうか僕達の結婚を認めて下さると嬉しいです。有桜さんの為に目覚めて下さい。」
自分の気持ちを言えて晴れやかな気持ちになった。公園で有桜は今までの事を話してくれた。好きな人に頼られていることがこんなに嬉しい事なんだなと感じた
…………
今日から仕事復帰だ。朝から何故かソワソワする。
「おはようございます!!」
ダイニングに入り自分が思った以上に凄い元気な声であいさつをしてしまい恥ずかしくなってきた。
「おはようござい……ます!!」と体育会的に料理長と庭師の日向君があいさつしてくれる。
「おはよう。有桜」笑顔で圭吾さんがあいさつを返してくれた。久しぶりに見たスーツ姿かっこよすぎて萌える。指までキュンキュンするんですけど……
「今日も相変わらずかっこいいですね」甘えるように言ってみたけど恥ずかしくなってきた。あざと女は私には無理だった。
「ありがとう。有桜も可愛いよ。夜の方が特に可愛いけど」最後の方は小声で言われた。
「もうっ圭吾くんのばか!!」
「ふふ。そうだ有桜。今度から圭吾さんじゃなくて圭吾くんって呼んでよ!」と言われる。
「いいけど……なんで?」
「そっちの方が学生ぽいじゃん?」
「分かった。いいよ。圭吾くん」何だかよく理由が分からないけど、圭吾くんがいいならいっか。
「一緒に俺の車に乗って行こうよ。」と圭吾くんに言われたけど、会社の人達は結婚している事は知らないしましてや契約結婚なのに知られるのはちょっとと思い断った。けど圭吾くんは気に入らなかったみたいで、
「なんでだめなの?」と言われた。ちらっと顔を見ると珍しく怒っていたので渋々同じ車にのる。
会社の近くになって降ろして貰おうと思ったけど、無視して駐車場まで入ってしまった。
誰もいないのを確認して、そそくさと車から降りてエレベーターで社長室があるフロアにあがって行く。
その時私は気づいてなかった。この駐車場には圭吾くんしか停めないこと。このエレベーターは社長室フロアしか止まらない事。つまりこのエレベーターは圭吾くんしか乗らない事を。
エレベーターから降りた私をみんなが不思議そうに見てくる。このフロアは社長室、秘書課、企画課、営業課、マーケティング部の部署がある。それぞれの課の社員がヒソヒソと話している。私は首を傾げてエレベーターに振り返る。そのプレートを見て唖然とする。
(社長専用駐車場行き)心の中でやってしまった。と思った。チーンとなり圭吾くんが降りてきた。
「あの?社長と佐藤さんってもしかして……」同じ秘書課の真子ちゃんが聞いてくる。
「あぁ、会社の近くで佐藤さんを見かけたんだ。体調もまだ万全じゃない思い車に乗せたあげたんだよ。佐藤さん復帰したばかりだから無理しないようにね」
「はい。社長。ありがとうございます。」
「うん。近藤部長、今日の予定を教えて貰ってもいいかな?」
「はい!社長……今夜は」近藤部長と一緒に社長室へ入って行く。
「さすが。社長だよなぁ。誰にでも優しくて尊敬するよ」
「佐藤さん、最近見ないと思ってたら体調不良だったの?大丈夫?」
「ずっと、社長出張に行ってたからず佐藤さんも出張だと思ってたよ。今日初日なら無理しないでね。」
他の部署の人達から凄く心配されて嬉しいような申し訳ない様な気持ちになる。
初日で少ししんどかったけど、体調はちゃんと戻ってるみたいで良かった。
…………
思い切って圭吾くんと呼んでって言ってみた。その理由を聞かれ思わず学生ぽいってなんだよ!と自分でツッコミいれた。圭吾さんだと距離を感じる。後、敬語も無くしてくれることになった。徐々に恋人ぽくしていきたい。
今日同じ車で行こうとしたのに有桜に断られてしまった。もちろん有桜の体調を心配したのが一番の理由だが、有桜に他の男を寄せ付けたくなかった。有桜は全く気づいてないが、ほとんどの男性社員から想いを寄せられている。
有桜を見る独身男性社員達の顔を思い出すと嫉妬で今握っているタイピンを潰しそうだ。
俺の怒っている顔に気づいたのか有桜は承諾してくれた。
だが、途中で降りようとしたので聞こえないフリして無視した。
駐車場について凄い焦って周りを見ているが、ここは社長専用だから誰もとまらないよ!と言ったあげようかとも思ったけど、朝拒否されたのが面白くなかったから無視してしまった。
次に見た時に有桜はもうエレベーターに乗り込んでいた。
このエレベーターは俺しか乗らないのに降りて大丈夫かな?と心配になり高速を押しすぐ降りてきたエレベーターに乗り込む。降りた時の周りの雰囲気を見て創造した通りだなぁと思い、咄嗟に会社近くでも乗せてあげた事にした。有桜の顔が安堵しているのがわかった。面白くないけど有桜が悲しい顔するのも嫌だから。近藤部長の話を聞きながらら今日の所はこれで我慢してやろう。と思った。
「社長、歓迎会のサプライズの件ですが、こちらでよろしですか?」
「あぁ、それでお願いします。」有桜、もっと驚かせてあげるからね。楽しみにしててね。




